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Jリーグでビッグクラブを作るためには

いつも読んでくださる方々ありがとうございます。
今回はJリーグに関する個人的な思いを書きます。

はじめに

2022年サッカーカタールワールドカップも日本代表の躍進もあり、順当に盛り上がりました。

ですがベスト8以上を狙うとなると日本サッカー全体の底上げは必須だと感じます。

現在海外組だけでメンバーが組めるほど選手が増えたこと、海外組だから選ばれるという保証がないくらい層が厚くなったのは良いこと。
20年前は海外組は中田英寿さん、小野伸二選手ぐらいだった時代と比べると飛躍されてきたのもあります。

そしてその海外組となる前に大半が所属するのが「Jリーグ」

今回のワールドカップにて川崎フロンターレ(現カタール1部アル・ラーヤンSC所属)の谷口選手がスペイン相手でも通用したように、また日本と豪州代表にJ2から選出(清水エスパルス:権田選手※今季J2とファジアーノ岡山(現町田ゼルビア):ミッチェル・デューク)をされているあたりJリーグ自体のレベルは上がってきています。

Jリーグが発足して30年、より活性化をするには地域連携とアジアでも突出した強さのクラブが誕生することが大事だと考えています。

また底上げに必要なのは人材の確保と資金、Jリーグを盛り上げるにはどれだけ環境を整えるかも必要となる。

だからこそ、日本にもビッグクラブができることでより底上げを期待できると予想しています。

1.なぜビッグクラブが必要だと思うのか

単純に知名度の問題があります。
チーム数と人数も多いのでそこまで個人について知っている人が少ないのが現状。

一昔前みたいにサッカーを知らなくても中田英寿さん、中村俊輔さん、本田圭佑さん、香川真司選手など名前を知っている方は多かったと思います。
ですが今回のワールドカップ直前までは、誰がチームの顔ですかと聞かれても知っている選手がいないという状態でした。
W杯での活躍もあり、最近では三笘選手が有名になりつつあるのは良い傾向ですがまだまだ足りない。

それだけメディアも含め認知度が足りていないのです。
放映料が高騰しすぎなため、ドル箱だったサッカー日本代表戦が地上波で放映されにくくなり、去年のワールドカップ最終予選で出場を決めた試合がまさかの地上波無しということもありました。

Jリーグ関連の長寿番組であったTBSのスーパーサッカー、テレ朝のやべっちFCというTV番組も軒並み地上波では放送しなくなった影響もあり、より選手が誰がいるのかがわかりにくくなってきています。

そもそも日本のメディアは野球とは切っても切れない関係のため、ニュースでもスポーツ報道は野球以外の紹介はすごく短いのも原因の一つ。
あれだけ世界中が見ているW杯の時期ですら3~4分で放送終了。

WBCに至っては開催1ヶ月前から練習風景までも報道と贔屓と偏見があるのは否めない。
野球の場合は球団名に親会社名を入れることが可能であること、シーズン約140試合あるため広告がしやすくスポンサーがつきやすい、又球団と新聞社が深いつながりのためメディアが率先して報道する。

サッカーの場合、地域密着型を創設時から唱えていたためクラブ名に親会社の企業名が載ることはなくしかも年間約40~50試合しかないためスポンサーからしたらそこまで旨みがない。

もっとJリーグを盛り上げるためにクラブに企業名をつけるのはどうだ?
と先日本田圭佑さんも提案していましたが賛否両論が起きましたがこれはJリーグの掲げる理念から外れるため。
過去に地域密着をしないで東京へホーム移転したクラブもありましたのでファンからすると否定的になるのは仕方がない。

そしてただお金をかけられたら良いかというと難しい問題がある。
イニエスタ選手など多額の金額をかけたヴィッセル神戸は天皇杯優勝はできたが、リーグ戦では降格争いという状況もあり、お金をかけてるなら常に上位争いしているチームと経営も戦績も両輪で回っているのが理想です。

2.海外に移籍してしまうからこその移籍金底上げを

活躍するとすぐに海外から評価、スカウトされチームを離れてしまう傾向があります。
直近では代表で活躍した三笘選手、守田選手など在籍2年くらいで海外クラブに移籍しています。

サッカーの移籍は野球と違い頻繁に行われるので、見たい選手がすぐ海外に出てしまうのありせっかくファンになったのにと思う方もいるでしょう。

もう一つの問題はその移籍した選手の年俸、移籍金が低いことです。
これだけ海外のリーグ、ワールドカップで活躍しても元の年俸が低いため、だいぶ足元を見られています。
背景にクラブの資金力の問題がありJリーグクラブ同士で移籍がしやすくするための配慮ではある。

ただJクラブ側にも少し問題があり、選手が海外へ出やすいように単年度契約、契約満了のフリー移籍で契約を組む傾向がありますがこれがよくありません。

一時期、選手から複数年契約だから海外からオファーがこないという不満が挙がっていたという噂がありましたが、移籍金をペイできるくらい活躍できる選手ならオファーはあるはずなのです。
オファーないというのが実力だという認識をしていない選手も一定数いたと個人的に思います。
移籍金無しでなら獲得するという時点でなめられていると思わないのかと。

むしろお世話になったクラブにどうやったらお金を残せるかを考えるのが人情だと思います。

最近は分配金制度が発足され活躍した選手が次の移籍した時の金額の何割かマージンが前所属クラブに返ってくる仕組みにはなったことで少しは恩恵を受けられるようにはなりました。

それでも日本から海外への金額はもっと釣り上げてもいいくらいワールドカップやクラブで活躍しているのでもっと日本人選手の価値をクラブ側で上げてほしいことを切に願います。

移籍金、契約金が増えることで経営も潤えるようになり、日本人選手も夢がある年俸が組めるようになったらさらに活性化すると思います。

3.規模が小さいクラブは育成クラブを目指せ

ただヴィッセル神戸、横浜Fマリノスみたいにメインスポンサーに恵まれているクラブと違い、地方クラブはお金をかけられません。

よくあるのがJ3、J2からJ1のチームに移籍という個人昇格。
せっかく育てたチームの顔、応援していたファンからすると悲しいのはあります。

選手としては、プロサッカーの選手生命平均26歳という中でより評価の良いチームにステップアップは当たり前です。

上記にも書いた分配金の制度もあるからこそ、お金がなく保有できないのであれば選手を育てて売却をする育成クラブを目指すのも大いにありです。

今わかりやすい例ですと、前回noteで書かせていただいたサガン鳥栖が良い例だと思います。

世界規模でもイタリアセリエAに所属のウディネーゼという地方クラブがありますが、このクラブこそ育成王国と呼ばれるくらい、良い選手を見つけ高値で売却という商売の基本を徹底しています。
最近ですとプレミアリーグでブライトン所属の三笘選手は4億円で川崎から移籍、そして今の市場価格は約56億円と実に商売上手なクラブだと思います。

そして育成の最高峰であったFCバルセロナみたいに自前の選手たちで優勝争いができるのがクラブとしての理想の形の一つです。

4.盛り上げるには

Jリーグ発足時はワールドカップなどで活躍した海外選手を入れて盛り上げるためとレベルの底上げを行っていましたが、現在Jリーグで有名な海外選手といえば2018年にバルセロナから来たイニエスタ選手くらいです。

また日本のレジェンド”キングカズ”こと三浦知良選手の存在もすごく、JFLの観客動員数のUPに大きく貢献するくらい有名な選手がいるというのは大事なのです。

ただ問題はマスコミは残念ながら野球偏向なので、Jリーグ側でスター選手を作っていくように宣伝していく必要もある。

一つ良い傾向としては平均観客動員数が約2万という数字をだしているので、コアなファン作りはうまくいっていると思います。
あとは新規ファンが入りやすいよう間口が広いことが大事。
サポーターが怖すぎて嫌だという声も聴くので調整は必要です。

さいごに

W杯だけでなくもっと身近な存在になれるよう、もっと盛り上がってほしい。
そのためにも私はこのようにブログなどで微力ながらも宣伝していきます。

最後まで読んでくださりありがとうございました。
執筆の励みになりますのでスキ、フォロー、コメントよろしくお願いいたします。
ではまた。

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