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企業の看板、肩書を外した後に自分に何が残るのか

おはようございます。

何かのご縁で閲覧してくださった方、いつも読んでくださる方々、フォロー、スキしてくださる方々ありがとうございます♪

今回は「自分の肩書きとは」ということを書きます。

はじめに


もうすぐ春を迎え心機一転で動き出すには気分的にも動き出すきっかけにしやすい時期かと思います。

そういう時期は社会人なら転職を考える人もいるのでは。
ただ動き出すときに注意しておくことがございます。

就活生時代にも多分経験されていた方も多いかと思いますが、自分に何ができるか『自己分析』しておくことがとても大事です。
また自分の実力を勘違いしないことが大事と教わりました。

なぜかというのを今回は大企業に勤めていた方々からお話を伺う機会があり、その中でためになったお話をいたします。

1.見ているのはあなたではなく後ろの看板

例を一つ挙げます。
新卒で大手企業の営業職に就いたAさん。
大学を首席で卒業し優秀だったのもあり、手取りの給与は新卒同期に比べると貰えていたそうです。
両親も名のある大手企業に就職できたことを大変喜んでいた。
仕事もやればやるほど実績となるためとてもやりがいがあったとのこと。

部署にも恵まれ上司、先輩とも相性がよく仕事も順調で、努力もして実績を出し何度もその部署での営業成績1位を獲得していた。
もちろんプライベートも順調、合コンでは社名を出すだけで盛り上がりちやほやされる。

実績をだしたことで自信となったのは良かったのですが、それが自分の力ではないことを大手企業を退職後起業を機にわかったことがありました。

まず会社を辞めることについて両親からの猛反対から始まります。
せっかく大手企業に就職できたのになぜ手放すのかと。
ましてや転職ではなく起業ということでリスクが大きい、このご時世安定した会社にいて安心させてほしかったのにと悲しい表情を浮かべます。

次に恋愛関係です。
起業した途端付き合いが悪くなり彼女に振られました。
振られた理由として相手は結婚を視野に入れていたからこそ安定した職でいてほしかったとのこと。
そして合コンなどでチヤホヤしていた女性陣も起業に関してはすごいねと褒めてはくれる、では付き合えるかと聞くと無理との回答。

そして一番影響があったのは会社での取引です。
大手企業在籍時に取引のあった方とお会いし、大手企業時より安くより質のいい提案をして契約しようにもNOと断わられます。

なぜ契約ができないのかと理由を聞くと、相手は○○会社のAさんだったから契約を結んだだけでAさん個人に価値を見出していたわけではないのです。

上記の現象すべてに共通していたのは、すべてAさんを見ていたわけではなく会社の看板でした。
会社の看板を自分の実力と勘違いをしていたために起こった出来事です。

2.肩書きがある、ないの違い


Aさん自身が変わったことは働き方が大手企業の社員から新規企業の社長となっただけで能力、スキルは変わりません。

ですが残念ながら日本の場合「社名」「肩書き」がとても重要視されます。
わかりやすいのがシンプルなところで言いますと『学歴』
・高卒
・専門学校、短大卒
・大卒
・一流大学卒

企業の新卒一斉採用サイトにて学歴によってフィルターがあったというのが世間に出回る。
会社でも学閥という派閥があり、この会社ではこの大学卒でないと出世できないなど実際問題あります。

会社においても中小企業と大手企業ではブランド力が違う。
わかりやすいのが銀行からの融資。
銀行からお金を借りるのも大手企業勤めが有利なのは返せる見通しがあるため借入しやすい。
クレジットカード、引越し、ローンを組むなどの審査も個人の勤め先が大手企業かそうでないかでだいぶ変わります。

Aさんは起業の際会社にまだ在籍時の時に社宅からアパートに引越しを決めていたので審査が問題なく通ったがもし起業後だった場合、貯金など含め審査に落ちていた可能性が高かったとのことでした。

肩書きというのは「信用」にもつながっているということです。
これはビジネスである以上「武器」として使えるということを理解しておく必要があります。
逆の立場で考えてあなたがもし仕事を依頼するなら、大手企業とベンチャーどちらに依頼するかとなったとき、心理的により実績があるほうに頼みたくなるのが普通なのです。

3.役職が武器にもなり足枷にもなる

また中年層にありがちなのが役職、特に管理職だったということも独立においては「武器」にもなるが同時に「足枷」になってしまうことも。

実績を積んだからこそ役職を得られたのは確かでありその経験、実績を副業でこなし上手くいっているということは数例あります。

そこで専業にしたらもっと稼げるのではと勘違いをしていざ独立した場合うまく前職の人脈を使いこなしながらできればよいですが大半は相手にもされません。
理由は「大手〇〇企業の〇〇さん」だったから相手もメリットがあって合わせてくれていただけだからです。

また独立の場合、前職の仕事で長いこと部下に任せきりだと
・現場感がわからない
・事務仕事も自分がやる(書類作成、請求書など)
・営業活動も自分でやる
・自分の理念も必要

部下たち、取引先企業から独立後も変わらずお付き合いくださいということもありますが、お世辞だといち早く気づくことです。
言い方はよろしくないですが上司だからペコペコしてるだけ、上司で無くなればペコペコする必要はなくなるので部下だった方たちとの信用信頼も試されます。

肩書きがないと傍からみたらただのおじさんです。

4.いつまでも過去の栄光にすがっている

少し話がそれますが、当時努力して手に入れた結果が肩書きになることは本人の努力なので称賛に値します。
ただその肩書きだけでいつまでも勝負しているのは正直痛い気がします。
過去すごいね、で今は?と聞かれてなんと答えるのでしょうか?

例として芸能人によくあるのが元○○○グループの○○です、元○○番組出演のピーチですという芸能人がいますが、離れてから2~3年はいいと思いますがそれ以上経過して未だにその肩書きが頭につかないとメディアに報道、世間に認知されないのは見ていてなんか残念に思えてしまう。

就活では履歴が重視されますが、仕事のやり取りで見られるのは「過去」ではなく「今現在」何してるかが見られます。
前職は役職もちでしたと言われても、この組織では新人とあまり変わらないという認識を持っておかないと、柔軟に対応できず孤立すると思います。

さいごに

終身雇用制度が破綻した今、大手企業にいれば大丈夫という保証は全くなくなりました。
このご時世なのでしがみつきたいのは大いにわかるが、しがみつくにももちろん努力は必要です!

人によって求めるものが違うので、安定を求めるという意味では今の会社、所属先にて継続して実績を出すことはとてもよいことですが、正直言いますと会社は守ってくれませんので自分もそうですが、そうなる前に「準備」をしておきましょう。

会社の看板がなくても、自分という看板で勝負できるようになるとどこでも通用する、売り出し方が分かると稼げるようになる可能性がある。

株式会社“自分”を経営していきましょう!

最後まで読んでくださりありがとうございました。
ではまた。

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