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読みがえり

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読んだ本のレビュー(書評)をまとめています。雑多な書棚ですが、興味があればどうぞ!※注意🚨紹介している本を一度読んでから開くのをオススメします。限りなくネタバレに近いので笑笑
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#未来

読書:『ホモ・デウス』(下)Y.N.ハラリ

読書:『ホモ・デウス』(下)Y.N.ハラリ

①紹介

イスラエルの歴史学者ユヴァル・ノア・ハラリ氏による『ホモ・デウス-テクノロジーとサピエンスの未来』(下巻、柴田裕之訳、河出書房新社、2018年)を紹介します。前回読んだ上巻の続きですね。崇拝の対象が人間からデータに変わるとき、私たちは、人間性は、そして心は一体どこへ行くのでしょうか。


②考察

● 「意味のない世界のために意味を生み出せ——これこそ人間至上主義が私たちに与えた最も重

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読書:『ホモ・デウス』(上)Y.N.ハラリ

読書:『ホモ・デウス』(上)Y.N.ハラリ

①紹介

イスラエルの歴史学者ユヴァル・ノア・ハラリ氏による『ホモ・デウス-テクノロジーとサピエンスの未来』(上巻、柴田裕之訳、河出書房新社、2018年)を紹介します。過去に焦点を置く前作の『サピエンス全史』に対し、いずれ人類が見るであろう未来を語る本書。しかし、その内容は再考の余地を多く含んでいるかもしれません。


②考察

● 「人類は、(略)飢餓と疾病と暴力による死を減らすことができたの

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読書:『新・100年予測』G.フリードマン

読書:『新・100年予測』G.フリードマン

①紹介

世界的な情報機関ストラトフォーの創設者で「影のCIA」こと、ジョージ・フリードマン氏による『新・100年予測-ヨーロッパ炎上』(夏目大訳、早川書房、2015年)を紹介します。EUはこれからどこへ向かうのか?2014年のクリミア危機を予言した氏の先見の明に脱帽すること間違いありません。


②考察

● 「ヨーロッパの統合が紛争を防いできたというのが本当なら、EUなしでは、バルカンやコー

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