日本テレビの決算にみる縮小市場の中での生き残りかた(テレビ業界編④)

どうもコージです!
私は、毎日決算書を読んで企業の未来を妄想しています。
そんな私が決算書の中で面白かったポイント、未来への妄想ポイントを説明しています。

今日見ていくのは、テレビ業界編第4弾日本テレビホールディングス株式会社です。
キー局4社を見終わりましたので、次回はテレビ業界をまとめて比較してみようと思います。

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フジテレビ編はこちら
テレビ朝日編はこちら
TBS編はこちら
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それでは早速こちらの資料をご覧ください。

画像1

日本テレビは上期においてすべての時間帯で首位を走っていることが分かりますね、凄いです。
しかし、ノンプライム以外では視聴率自体は下落している事が分かります。

また、一番右側のHUTとは全世帯視聴率で各社の視聴率の合計です。
そこを見てみると全ての時間帯で視聴率が下落している事が分かります。

日本テレビの視聴率下落の要因は、全体的な市場縮小が要因であることが分かりますね。

画像2

日本テレビ放送網とは日本テレビホールディングスの中でも、テレビを主力とした事業部門の事です。

この部門の業績は、減収減益であることが分かりますね。
視聴率で全世帯トップでありながら、業績は減収減益という厳しい状況であることが分かります。

これは他の業界でもいえることですが、縮小していくパイの中でシェアの奪い合いをしていても互いに疲弊していくだけの消耗戦となってしまいます。別のパイを広げに行く活動が大切だという事です。

とはいえ、日本テレビは他のテレビ局と比べてテレビ事業の利益が圧倒的に大きいです。営業利益は以下の通りです。

日本テレビ:119億円
テレビ朝日:18億円
TBS:11憶円
フジテレビ:49億円

視聴率が落ちてきているテレビ業界の中でどこにCMを打ちたいかというとやはり、トップに行きたいですよね。

これもまた他の業界でもいえることで、トップの企業は残存者利益を得て生き残れることが多々あります。

例えば、ゲオのようなレンタルDVD店が意外と生き延びていたりしますよね、最後までそこから離れない層は一定数いる一方でパイが縮小していく中で体力のないところは、持たなくなりつぶれていきます。

最後までの残ったところは、少数の残った層を総どり出来るので生き残る事が出来るというわけです。

100のパイを10人で割ったら取り分は10ですが、10のパイを1人でとっても取り分は10なんですね。

日本テレビの未来!!

日本テレビのIRを見てみると分かりますが、番組の紹介に割いている割合が他局より多いです。今後もテレビを中心としたコンテンツに力を入れていくという意思表明とみていいでしょう。

テレビという特性上、他局が撤退して残存者利益を総どりというのは考えにくいですが、より長く大きなコストをかけ続くられるぶん今後のパイの中での取り分は大きくなっていくと予想します。

縮小していくパイの中でもトップはやはり強いです!!

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