(予測的中!!)TBSが株主還元を実施した理由と他局でも株主還元が起きるのか

どうもコージです!
私は、毎日決算書を読んで企業の未来を妄想しています。
そんな私が決算書の中で面白かったポイント、未来への妄想ポイントを説明しています。

さて、早速ですがこんなニュースがありました。

TBSHD、投資有価証券の売却で260億円の利益 配当増と自社株買いも発表
2020/2/6 18:13
TBSホールディングス(9401)は6日、2020年3月期(今期)の連結純利益が前期比27%増の320億円になりそうだと発表した。従来予想(43%減の143億円)から一転増益の見通しとなる。保有する上場有価証券1銘柄を6日付で立会外で売却し、260億円の売却益を計上する。
併せて、配当予想の上方修正と自社株買いを発表した。期末配当は17円と従来予想(13円)から4円上積みする。年間配当予想は30円(前期は33円)となる。自社株買いは発行済み株式総数(自己株式を除く)の2.0%にあたる350万株、80億円を上限とする。取得期間は7日~10月31日。

TBSが株主還元を拡大することを発表したようですね。

以前にテレビ業界キー局4社の決算について書いたのですが、その記事の中でテレビ朝日は株主還元に動かないけれど、TBSは株主還元に動く可能性があるよって内容の事を書きました。

予測が的中しましたので今日はその件について改めて紹介して、他のテレビ会社でもで株主還元が起きるのかポイントをまとめてみようと思います。

1.テレビ朝日は株主還元をしない事について書いた記事
2.TBSは株主還元をする可能性が高い事について書いた記事

この1と2を読むと今回の株主還元の理由が見えてくると思います。

1と2読むの面倒だという方のためにも、ざっくり説明してみます。

まず、テレビ業界は非常に財務体質がいい企業ばかりですが、株価は割安で放置されています。
さらに近年のテレビ離れによって収益性が低下しており、コストカットに向かっているテレビ業界は良好な財務体質を活かすだけの投資をすることが出来ません。
通常であれば、株価が割安で余剰資金を持っている経営効率が悪い状態であれば株主からのプレッシャーによって株主還元という流れになります。
しかしテレビ朝日は朝日新聞系列の会社が過半数を持っているため株主還元に動かない可能性が高いです。
一方TBSは株主構成に偏りがないので、通常通り株主還元に動く可能性があるというわけです。

テレビ業界の株主還元まとめ!!

テレビ業界の株主還元を見るうえで、大まかなポイントを2つだけ紹介します。
1.株主構成(実質的な大株主がいるか)
2.テレビ以外の主要な事業があるか

この2つのポイントに絞って資料を軽くまとめてみましたのでこちらをご覧ください

テレビ業界資料

日本テレビは、テレビで圧倒的に稼げていて読売系列が大株主です。
つまり、まだまだコンテンツに投資していて大株主がいるので株主還元が起きる可能性は低いです。

テレビ朝日は、最も収益性が低いのですが朝日新聞の実質的な子会社といえるので株主還元は起きそうにありません。

TBSは大株主もおらず、収益性も低いので今後さらなる株主還元が実現する可能があります。

フジテレビは、余剰資金が多く大株主もいないため株主還元が起きる可能性はありますが、テレビ業界では最も収益性が高く、都市開発・観光事業にも積極的なため可能性は大分低いでしょう。

という事で、今後テレビ業界でありそうなのはTBSがさらに株主還元をするという展開ではないでしょうか!!

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