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スネの前側が張ります。どう考える??

今回は臨床でたまにあるスネの前側が張ります。

このような話題について記事を書いていこうと思います。


スネの前側が張ってしまうので、スネの前をマッサージしましょう!
マッサージするだけでは一時的な改善には繋がりますが、同じような症状を繰り返すため、なぜスネの前側が張るのか深掘りして考える必要があります。

スネの前側にある筋肉として・・・

・前脛骨筋
・長母趾伸筋
・長趾伸筋
・第三腓骨筋


主動作筋として前脛骨筋が背屈に関与し、補助筋としては長母指伸筋や長趾伸筋が背屈にも作用します。



これらを理前提としてスネの前側が張るというのを解釈していきます。


過剰に働いてしまうことが悪いわけではなく、なぜ過剰に働いてしまっているのか?に焦点を当て身体環境を改善していく必要があります。


足関節背屈制限による代償動作


長母指伸筋、長趾伸筋の起始停止を考えたときに・・・

長母指伸筋、長指伸筋の停止部は末節骨に付着しているため、足関節の背屈以外に足趾の伸展にも作用します。


これを考えたときに・・・


前脛骨筋を主導での背屈ができない場合、足趾を伸展させるような形で足関節の背屈を作りだそうとするため、長指伸筋や長母趾伸筋を過剰に働かせることになります。

結果として、スネ前にある伸筋群を過剰に働かせてしまうため、浮き指やスネ前の張りにつながる可能性が高くなることは理解できると思います。


そのため・・・

足関節背屈制限となっている要因を改善することで、足趾伸展筋群での過剰な足関節背屈での代償を改善し、前脛骨筋優位での背屈をおこなえることが大切です。


足関節背屈制限の要因


足部は骨28個、関節も多いため複雑な構造になります。



そのため・・・

足関節背屈ができないのは下腿三頭筋の柔軟性低下と決めつけるのではなく、背屈制限の原因となる、軟部組織の影響も考える必要があります。
(今回は足関節に特化して考えていきます)

制限因子の原因として多いのが・・・

・腓腹筋、ヒラメ筋の滑走
・Kager’s fat pad
・長母趾屈筋

他にも考えられますが、3つの制限因子を最低限でも知る必要があります。

下腿三頭筋に関しては誰でも知っている内容のため、すっとばしていきますね!w


Kager’s fat pad、長母趾指屈筋この辺りの緊張や硬さがあることで足関節の背屈制限の原因となってしまいます。


画像を見てみてください!

長母指屈筋に関しては距骨の後方を走行し、脂肪体組織も距骨の後方に存在します。

これらの組織がタイトになってしまうことで距骨の後方滑りができず、足部を外転させるような形で代償を取ったり、足関節背屈筋を過活動が起きてしまいます。


その結果として・・・


スネの前側の張りにつながってしまいます。


体幹からの影響であったり、股関節の適合性であったり、足部を過剰に働かせてしまう影響は他にもたくさんありますが、今回は足関節にフォーカスした内容で記事を書きました。


シンプルな内容ですが、臨床では重要な内容になってくるのでぜひ生かしてみてください!


今後もヨガ、ピラティス、トレーナー、若手PT向けに記事を書いていくのでよろしくお願いしまーす!


質問があればインスタグラムのDMからメッセージしていただけると返信させていただきます!
https://www.instagram.com/tefinta.09/?r=nametag



待っててね〜!


理学療法士
PHIピラティスインストラクター

飯沢柊哉


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