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筋肉痛のデメリット

トレーニングとは筋肉が傷ついてから修復される際に、元の能力よりも向上しようとする「超回復」が起きることで効果が発揮されます。このため、トレーニングで筋肉痛になるのは負荷が適切である指標として考えている人も多いのではないかと思います。実際、私もそうでした。

しかし、今は筋肉痛を起こさずにトレーニングを継続するほうが良いのではないかと考えるようになりました(長距離走に限った話になるかもしれません)。それは、筋肉痛になることで走りや筋力のバランスが崩れ、筋肉痛が収まった後も影響が残るように感じるからです。

筋肉痛になるまで追い込まなくてもトレーニングの効果はなくなりません。「効果がある」範囲がどこまでかという問題はあるにせよ、負荷が軽すぎた場合でも少なくともマイナスにはなりません。筋肉痛によってリスクを抱えるよりは、効果が少なかったとしても筋肉痛にならない範囲に負荷を抑えたほうが長期的に見れば近道のように感じます。

私は筋力のアンバランスによって長く故障を抱えることになったため、トレーニングを進める上では筋力のバランスを崩さないことを前提に、極力リスクを負わないメニューを組むようになりました。一度バランスが崩れてしまうと故障が悪化しやすくなり、元に戻すのも大変だからです。短期間で結果を残したいと考える学生アスリートとは状況が異なるとは思いますが、トレーニングの継続性を優先するなら無理をして高い効果を得ようとするよりは、効果が薄くてもローリスクな練習のほうが長期的に見た場合は右肩上がりに走力を伸ばせるように感じます。

とはいえ、どのタイミング(年齢、時期など)にピークを持っていくかは人それぞれです。時間軸をどう考えるかで練習も変わってくると思います。

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