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職場でメンタルを崩壊させないために「アサーション」を学んだので紹介するよ。

 適応障害と診断され休職中です、現在職場復帰を目指して「リワーク」に通所しながらストレス対処法や「アサーション」というコミュニケーションスキルを学んでいます。

 「アサーション」の語源は英語の「assertive=アサーティブ」という形動詞からで、元は「自分の意見をはっきりと述べるさま」をさします。そこから「素直で対等コミュニケーションを取る様子」をカタカナ語で「アサーティブなコミュニケーション」と表現するようになり。そうした「自分の意思や要求を表明する権利がある」との立場に基づく「適切な自己表現」のことを「アサーション」と呼ぶようになりました。

 職場でメンタルの調子を崩す原因の多くはコミュニケーション不足によって生じる対人関係の悩み、だと言われています。「言いたいことも言えないこんな世の中…」なんて歌詞もありますが、職場で自分の意見を上手に伝えることができない、という悩みはとても多いんです。

 そうした悩みを解決する方法として、最近は「アサーショントレーニング」を取り入れている企業もあるそうです。そこで今回は最近学んでいる「アサーション」で大切なポイントを少し紹介したいと思います。


【アサーションとは自分の気持ちを伝える方法」

 アサーションの最も大切なことは「相手の持ちも大切にしつつ、自分の気持ちを伝える」ということです。特に「大変」「辛い」「苦しい」といったネガティブな気持ちは職場で表現しづらいと言われていて、多くの人が自分一人で悩みを抱え、苦しんでいます。
 
 その要因としては「みんな辛いんだから我慢するのが当たり前」「弱音を吐く奴は根性がない」といった職場の空気感にあります。特に高度経済成長期を気合と根性で乗り切ってきた昔ながらの日本企業にはそうした「精神論」がまだ根深く、足元を見られないために弱音を吐けないのです。

 そうして一人で悩みを抱えた結果「うつ病」「適応障害」になり仕事ができなくなってしまいます。そうした事態になることを予防するため「相手の気持ちを大切にしつつ自分の気持ちを伝えるコミュニケーション」=「アサーション」が大切なんです。

【コミュニケーションには3つのパターンがある】

 まず前提として、コミュニケーションには3つのパターンがあると言われています。

・ アグレッシブ(攻撃的)

 「自分中心的なコミュニケーション」です。相手の都合を考えず仕事を押し付けたり、自分が正しいと一方的に主張したり、お前はダメだ!と叱責したりします。パワハラ上司などは典型的なアグレッシブタイプで、仕事はできるが部下を追い詰めてメンタルを崩壊させたりします。

・ ノンアサーティブ(非主張的)

 「相手中心なコミュニケーション」です。本当はやりたくない仕事を断らないで引き受けたり、自分の意見を言わないで波風立てないようにしたりします。一見素直に見えますが、自分の中にストレスを溜め込むことになるので「うつ病」などの精神疾患になる可能性が高いです。

・ アサーティブ(主張的)

 「自分も相手も大切にするコミュニケーション」です。これが理想的なコミュニケーションで、自分の気持ちを大切にしつつ、相手の気持ちも考えて適切に自己表現します。お互いが歩み寄って一番良い妥協点を探ることがアサーティブなあり方です。

【コミュニケーションで大切な「みかん」の法則】

 ではどうやってアサーティブなコミュニケーションを行えばいいのでしょうか?「アサーション」を行うためには幾つもテクニックがありますが、今回は「みかんの法則」を紹介したいと思います。

 「みかん」とは「み=見たこと、客観的な事実」「かん=感じたこと、自分の気持ち」の略で、コミュニケーションをするときはこの二つを意識しましょう、という法則になります。

 例えば仕事を沢山抱えていて、予定通りに進んでない状況だとします。そんな時に上司から新しい仕事を頼まれました。

    「そんな仕事できません!」と一方的に断るのは「アグレッシブなコミュニケーション」になり上司の気持ちを考えていません。

    ですが「(嫌だけど)分かりました…」と引き受けてしまうと「ノンアサーティブなコミュニケーション」になり自分の気持ちを考えていません。

    そこで「アサーティブなコミュニケーション」のコツである「み=見たこと、客観的な事実」と「かん=感じたこと、自分の気持ち」を意識して伝えてみます。この場合

・    み=見たこと、客観的な事実

 すでに仕事を沢山抱えていて、予定通りに終わっていない。

・    かん=感じたこと、自分の気持ち

 仕事が終わらせられるか不安でいっぱいいっぱいだ。

 以上を踏まえて返答を考えてみます

「すいません、仕事が予定通り終わっておらず、いっぱいいっぱいです、他の方に頼めないでしょうか?」

 このように、客観的事実と自分の気持ちを合わせることで、相手に「どういう状況で、どんな気持ちになっているのか」が分かりやすくなります。もちろんそれでも「どうしてもこの仕事をやってくれ」と頼まれることもありますが、まずは自分の気持ちをわかりやすく伝えることが大切です。
 
 このように「A(客観的事実)だからB(気持ち)である」という返答を意識するように日頃からトレーニングしておくことで、自分の気持ちを押し込んで一人で鬱々と悩むことを予防することができます。 

【まとめ】

 ということで、今回は「アサーション」のスキルの一つ「みかんの法則」を紹介しました。今後もコミュニケーションで活かせそうな学びを紹介していきたいと思いますので、参考になれば幸いです(^ ^)心身ともに健康的に働くためにアサーティブなコミュニケーションを身に着けたいですね!ではまたー。

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