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決算書が読めるより大事なこと

久しぶりに経営、資金繰りについて書きます。

稲盛和夫が書いた本で読んだことが記憶がありますが、稲盛和夫がまだ若い頃、経営者になったばかりの頃、技術者だった稲盛和夫は、決算書とか経理のことは何も分からなかったので、日々経営をどうするのか、資金繰りをどうやったら良いのか悩み続ける日々で、ふと気づいたことが、決算書がすぐに理解できなくても、毎月会社にいくらお金が入ってきて、いくら出ていくのかを、その金額をちゃんと見て把握できれば、それだけでも経営、資金繰りはできるんだ、ということ(細かいことは覚えてないので、ざっくりとした記憶ですが)に気づいた、というようなことを稲盛和夫が書いていた記憶があります。将来大企業の経営者になる稲盛和夫も最初は数名の社員しかいない零細企業の経営者からスタートしたので、これはリアリティーのある話です。

あと3ヶ月ほどで経営者になって5年になる私がいきついた経営、資金繰りの基本は、まさにこの稲盛和夫が気づいたこと、単純にまずはここ、毎月いくら入ってきて、いくら出ていくのかを、それをちゃんと、現金ベースで把握することにあるのだなあ、ということでした。

あと、会社の銀行の口座の残高の推移を常に把握することも同時に重要ですね。これは決算書が読めるよりも資金繰りにおいては重要かもしれません。すごく単純に、決算書の細かい数字は読めなくても、たとえば最近銀行から追加の借入もしてないけど、毎月会社の銀行の残高が増えていってたら、それは経営がうまくいっている証拠です。毎月の経費と借入の返済で金が出ていく以上の売上の入金が会社にあるということですから。
逆に、決算書の数字が良い、黒字なのに、毎月銀行の会社の口座の残高が減っていく、この前、銀行から借りたばかりなのに、半年後経ったらかなり減ってしまった、という場合は、たとえ決算書、試算表が黒字であっても、支払サイトのずれ、入金サイトが長い売掛、支払いサイトが短い買掛などが多い場合は、決算書や試算表が黒字であっても、会社の口座の現金はどんどん減っていくことがあります。もし口座の金が無くなれば、黒字であっても倒産してしまうので、やはり銀行口座の預金額の推移をよく見ることは資金繰り、経営にとって、決算書や試算表が読めるよりも重要かもしれません。

決算書や試算表の細かい分析は、顧問税理士や、自分で本や、会計士のYouTube動画などを見て研究すれば良いですが、日々の資金繰りは、入るお金と出ていくお金の把握と、会社の銀行口座の預金残高の推移の確認の、この2点が最重要である、ということです。

経営の基本はここにある、ということが、5年近く経営してきて分かったことでした。

意外と単純なことでした。

もっと早く気づけよ!
って、感じですがね(^_^;)

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