飯田橋の小さな出版社の社長です。

斜陽産業の出版業界。でも本が好き! 本に関連する仕事は書店から編集、営業まで多種多様、…

飯田橋の小さな出版社の社長です。

斜陽産業の出版業界。でも本が好き! 本に関連する仕事は書店から編集、営業まで多種多様、一点一点が全て新商品! これほど飽きない、面白い仕事はないけど、儲からないし、生活苦しいしで辛い。 そんな出版業界について、出版社の株式会社アルファベータブックス代表取締役、春日俊一が綴る。

最近の記事

死後も、新たな多細胞生命として生き続ける

「生物としての死や体の解体が起きても、新たな多細胞生命として存在できるという結果は、既存の生死の概念を揺るがす結果と言えるでしょう。」 なんか、すげえーーー 朝から。 これは死の概念を覆す発見かもしれない。 ただ、火葬されたら、この多細胞生命も死んでしまうのだろうな。 ということは、土葬していた古代は、死後、この多細胞生命は生き続けていたことになる。それが新たな生命の誕生につながる? ただ、最後がちょっと怖い 「研究者たちは、生と死を超えた第3の状態の理解が進み制御が

    • きっかけは何でもいい。本を買ってくれるならば

      きっかけは何でもいい。本を買ってくれるならば。 こういう試み、小規模の街の本屋でできるならば、ナショナルチェーンなら資金もあるんだし、もっといろいろ集客の施策はできそうな気がする。 取次会社も仕入れを絞ることと返品率を下げることばかりに執着してほしくない。小さい出版社は、もうこのままでは商業出版で食っていくのはますます困難になる。 昔、正社員として働いていた某書店で、やたらと返品率ばかり気にして仕入れにえらく消極的な店長がいたが、確かに返品は少なかったが、売り損じて売上

      • 映画『ひまわり』

        わたしが子供の頃、母がよく「感動したわあ」と言っていた映画『ひまわり』をこの前初めて観ました。 今月83歳になる母の誕生日プレゼントを何にしようか悩んでいて、思い出した映画です。 ひまわりが咲き誇る場所はウクライナだそうです。 戦争に引き裂かれた夫婦の物語。 今もウクライナで起こっていることなのかもしれません……

        • 『SPUR』10月号に、アルファベータブックスから7年前に刊行した『済州島 海女(チャムス)の民族誌 「海畑」という生活世界』が紹介されました。

          まったく私とも我が社とも縁が無さそうな女性誌『SPUR』で、私がかれこれ7年近く前に編集担当でアルファベータブックスから刊行した『済州島 海女(チャムス)の民族誌 「海畑」という生活世界』が紹介されました。 海女さんって、日本と、韓国の済州島にしかいないそうで、日本と韓国の間では海女文化交流が長年続いているそうで、非常に興味深かったです。 著者は韓国の女性で、メールでのやり取りでしたが、日本のすぐ近く、隣国のことでも、全然知らないことが多いことに気づきましたが、同時にこれ

        死後も、新たな多細胞生命として生き続ける

          『ペインテッドバード』

          映画館で観ました。 『ペインテッドバード』 3時間、ひたすら迫害され、虐待され続けて最後は心を無くして、やっと再開できた父親にも無表情になってしまう少年の物語。 この主題歌が最後に流れますが、調べたら歌ってるのは映画に出演している俳優の女性みたいです。 もっと驚いたのは、この主演の当時9歳の少年、まったく演技の経験もない素人の少年だったそうです。 「チェコの世界遺産の町チェスキー・クルムロフに住むごく普通の男の子だったコトラール。撮影開始の数年前に彼と出会った監督は

          YouTubeに動画を3本アップ……がしかし、早くも壁にぶち当たる…

          本日、いっきにYouTubeに動画を3本アップしました。 まあ19歳のときに書店で働き始めてから、もうかれこれ30年以上も本に関わる仕事をしてきたので、話すネタはいくらでもあるんですが、ただ……いかんせん喋りが苦手‼ ということで、今回は初めて自社本の紹介をしたのですが、これが意外に一番難しく、「この本の面白さをうまく伝えないと!」と気負い過ぎてしまって、結果的になんか歯切れが悪くなり過ぎてしまった感がありますね……。 あとBGMの音量が大きすぎる、という指摘をあちこちから受

          YouTubeに動画を3本アップ……がしかし、早くも壁にぶち当たる…

          詐欺電話

          やばい詐欺電話らしいのがあったので書きます。 私の携帯電話に知らない電話番号から電話がありました。 出るか迷ったのですが、取引先の新しい担当の人から電話がかかってくることもあるので出たんですが、出ると、「〇〇さんの携帯電話ですか?」(私のフルネーム)「鹿児島県警捜査2課です。今、ある事件の捜査をしていて、今から鹿児島県警に来れますか?」とのこと。 「行けるわけないでしょ」と私。 「来れないのでしたら、今からいうことをやってください。捜査に関わることなので、第三者がいない部屋

          滑舌が悪く籠り声でもYouTubeをやるタコ社長

          はい! こんにちは。 気がつけば、すっかり白髪頭になってしまった52歳タコ社長です。 最近YouTubeを始めてみました。 滑舌が悪くて、籠り声、話の流れも良くない、そんな私がYouTubeで顔出しで動画を全世界に配信するという行為は、正直動画をアップするまで、してからも、なんかすごく恥ずかしい、痛いことをしているように感じることがときどきありますが、でもいいんです。YouTubeが良いのは、見たい人が見たいときだけ見て、見たくない人は見なくてもいいメディアだからです。

          滑舌が悪く籠り声でもYouTubeをやるタコ社長

          「出版社の経営について」(お金のことなど)YouTubeアップしました。

          「出版社の経営について」(お金のことなど)YouTubeアップしました。 やっと動画3発目ですが、もっと「あー」とか言ってるところカットしたり、いろいろ編集した方がいいけど、そこまでやる時間も無いので、今日のところはこれぐらいでお赦しを! 小さい出版社の経営について、資金繰り、お金のことなどを中心に話してます。

          「出版社の経営について」(お金のことなど)YouTubeアップしました。

          YouTube、難しいね

          昨日、初めてYouTubeに動画アップしましたが(厳密にいうと、プライベートの音楽活動で何度かアップしてますが、仕事では自撮りは初)、やっぱり文字を書くのと違って、あとからちょこちょこ直したりもできない(できなくはないが、再録して切り張りしてとかの作業が面倒でやる気がしない)し、声の出し方からちょっと勉強し直さないとダメかもしれない、ということは重々承知ですが、こういうのはとにかく数をこなさないと良くはならない!と自分で自分に言い訳しつつ、第二弾をアップしました! 今回のテー

          YouTube版『飯田橋の小さな出版社の社長です」はじめました

          試しに、初の自撮りYouTubeの動画作ってUPしました。 しつこいようですが、テーマは書店への新刊情報等のFAX送信についてです。 よろしくお願いいたします。 ちなみに昨日YouTubeに上げた動画、左右が反転してたので、今日、動画編集ソフトで左右反転する技をみにつけて、訂正再アップしましたので、昨日と同内容の動画ですが、昨日のURLでは削除されて見えなくなってます。みません。

          YouTube版『飯田橋の小さな出版社の社長です」はじめました

          FAXは、やはり必要

          分析が面白いですね。 この記事のなかで、この新しいタイプの書店であっても、FAXが重要だということが、わかりやすく書かれています。 「メールとは違って紙で届くから、手が空いたタイミングでサッと確認できる。新刊案内が届いたら、希望数を書き込んで返送すれば予約が完了します。」 やはりこれがFAXの強みですね。 FAXよりすぐれた書店員が注文に使いたいツールが生まれるまでは、FAXはやはりまだ書店に残すべきだと思います。

          日本製のギター

          ショック… 私が中学高校生のころは、ギブソンとかマーチンは高くて買えなかったから国産で安いフェルナンデスのエレキギターは人気があって誰もが知るメーカーだったし、忌野清志郎が使って人気があった、アンプ内蔵のエレキギターの「ZO-3」(ゾーサン)もフェルナンデスだった。社名のロゴも有名。 そのフェルナンデスが1999年に40億あった売り上げが、2022年1月期は売上高1億6608万円まで落ち込んでいたのにも驚いた。 出版業界も大変だが、こういう中国メーカーとか海外の安価で最

          この、小さい出版社の世界

          良い話。 認知症になっても妻を思う気持ちが変わらない夫と、必死にその気持ちを察してなんとかしようとするコトコの能勢さんがいい。 小さい出版社(「小さい」というと失礼に聞こえるかもしれませんが、そういう意味はないです。弊社も二人の小さな出版社です。そもそもコトコさんのことはよく知らないのですが)でないと、こういう読者との濃密なやりとりは起こりにくい気がする。 今風にいうとタイパもコスパも悪いですし、売上に直接関係ないですからね。 でも、なんかこういうやりとり、残って欲し

          大企業や大手の企業だけで世の中がまわっていると思うなよ

          この動画を見て思うことが多々あったので、ここに書きます。 一人の日本の中小零細企業の経営者として吠えたいのです。 大企業が史上最高益出してる。でもその最高益、本当にその大企業だけで成し得たものなのか? 汗を流した人は大手企業の人たちだけなのか? 出版業界も大手版元はこの間、史上最高益を出している。それは、その大手版元だけで成し得たものなのか? 書店、作家、外部の編集者、外部の校正者、デザイナー、取次会社、印刷会社、製本会社、物流会社、個人事業主のトラック運転手、他にも

          大企業や大手の企業だけで世の中がまわっていると思うなよ

          書店が出版社に注文を出すとき、FAXが便利な面も、まだまだあるはず

          FAXの方が便利だという現場の書店員の声も多いように、まだ私は感じているんですが……どうなんだろうか? 大型書店、チェーン店ほど、売場の書店員がパソコンをずっと眺めている時間は少ないし、ましてや一人一台のパソコンなんてない。FAXは紙ですでに印刷されているからパソコンが無い場所で眺めて注文数を入れるには、まだまだ便利なはずだが……それは絶対に違うというならば、それに従いますが……。 文化通信社が賛同を呼びかける、というのも、どうなんだろうか……なんか立場が違う気がするけど

          書店が出版社に注文を出すとき、FAXが便利な面も、まだまだあるはず