【Biz Eye】個数制限で、売れる。
アメリカのスーパーマーケットで、
「ショッピングの心理学」に関する実験をしました。
缶入りスープを1缶79セントで販売するのですが、
2つのセールパターンでお客さまの行動を見ます。
1つは、1缶79セントで
個数制限を設定していない場合。
もう1つは、同じ1缶79セントで、
1人12缶までの個数制限つきです。
結果は、制限つきの方がよく売れ、
制限なしでは、ほとんど売れなかったのです。
不思議ですね。
制限のない方がお得なのに。
消費者はどんどん賢くなっているはずなのに、
価格を冷静に判断していないのです。
個数制限があることで、
心理的に“あせり”が出てくるようです。
“いま、買わなければ”と。
そして、もっと面白い現象が表われたのです。
この缶スープを買った人たちは、
大安売りの時でさえ、4~5缶しか買わないのに、
この制限つきだと、買えるだけ、
つまり12缶買っていく人が多かったことです。
これは、非常に興味深いことです。
売れるか売れないかは、価格だけではない、
ということをハッキリとわからせてくれています。
だからといって、
汚い手を使って良いというわけではありません。
大切なのは、お客さまに満足・納得して
買っていただくということです。
お客さまに喜んでいただき、
お店も喜べる方法を見つけてください。
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