見出し画像

現代には、“世話焼きババア”が必要かも!?

焼き肉のたれやから揚げ粉でお馴染みの日本食研では、社内結婚を奨励している。会長曰く、「恋愛や結婚などで社員同士が親密になれば、組織の団結力が高まり、生産性向上につながる」という。

この話を最初に聞いた時には、「大きなお世話だろ!」と思ったが、いまの世の中の状況を見ると、「これもアリかな?」と、考えが変わった。

どんどん晩婚化が進み、結婚できない男女が増えている。結婚を望まない人も多くなってはいるものの、結婚相談所や婚活パーティは大盛況である。これを見ると、やはり結婚したいと考えているようである。

では、なぜ結婚できないのか? 昔ほど男女間の壁はなく、異性の友だちを多く持つ人もいる。その中から恋愛に発展させれば、自然に結婚できるようなものだが、なかなか一歩が踏み出せないようだ。原因はいろいろあるようだが、「告白できない」人が多くなっているらしい。

告白してふられたら、友人関係が壊れるのではないかと躊躇する人がいる。いまの若い世代は、何よりも友人関係を大切にするので、告白するより、友だちを失うことの方が恐いらしい。

また、友だちとして異性と接することは平気でも、恋愛の対象として接することは苦手のようだ。さらに、告白して失敗すると、自分が傷つく。それが恐くて、臆病になっている。

昔は、男女ともに恥ずかしさがあり、告白できなかったが、いまは臆病で告白できない。昔も今も同じように告白できない状況ではあるが、昔は、まわりがサポートしてくれていた。

近所のおばちゃん、親戚のおばちゃんが、結婚相手を探してきてくれるのである。いわゆる“世話焼きババア”である。呼び名は悪いが、結構周囲からは有り難がられる存在だった。自分から声を掛けることができない人でも、お見合いをして気に入れば、結婚できていたのである。

この世話焼きババアは、こちらから頼まなくても、話を持ってきてくれる。どこからか適齢期の男女を見つけ出し、お互いをくっつけてくれる。社会にとって、非常に大きな存在だったと言える。

その世話焼きババアがいなくなった現在、結婚しない男女が増えている。これは、国にとっては不都合なことである。国・経済を支えるのは、「人」。その「人(子ども)」を生み出すのは、夫婦。夫婦が減ってしまうと、国を支える人がいなくなるのである。

そう考えると、男女は結婚した方が良いということになる。結婚は本人の自由かもしれないが、独身が増えるのは大問題なのである。

そんな中で、日本食研が社内結婚を奨励しているのは良いことだと思う。まさに、現代の世話焼きババアである。どんどん世話を焼いて欲しい。

よろしければサポートをお願いします!頂いたサポートは、取材活動に使わせていただきます。