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管理職の条件は、“尊敬”できる人。

政府は全上場企業に対し、役員・管理職にもっと女性を起用しろと言っている。最低でも、役員に女性を1人以上起用するよう求めてもいる。「女性の活躍は成長戦略の中核」とは言っているが、男女平等・雇用機会均等法の観点から、“女性枠”を設けろ、と言っているに過ぎない。非常にバカげている。

女性をもっと起用しろというのはわかるが、“女性枠”という考え方が間違っている。男女平等・雇用機会均等法は、社会的地位を男女で半分ずつにすることではない。性別に関係なく、能力を公平に見ることである。これまで地位の低かった女性であっても、能力があると判断すれば、それに見合った地位を与えることである。

女性を男性と同様の判断基準で管理職に起用するということは、男性も同じ土俵で戦わなければならないということでもある。世の中には、無能な男性管理職がたくさんいる。女性が参戦することで、能力重視が徹底され、無能な男性管理職は淘汰される可能性はある。

だが、女性を管理職にすることには、まだまだ反発もあるだろう。「男尊女卑」の意識は、男性だけではなく、女性にも残っている。「女性には無理だ」と考える男性も多い。

・出産や育児で仕事に専念できない
・感情的に部下を叱る
・飲みニケーションが図れない
・休日のゴルフ接待にも行けない

こうした意見にも一理ある。管理職ともなれば、ルーティン・ワークだけではない。幅広い人たちとのつき合いも必要となり、定時退社はできない上、休日返上も多々ある。女性にも同じことができるのかどうか。できなければ、男性と同じ土俵には立てない。

また、社会的な環境も女性が男性と同じように働くことができるまでには整っていない。保育所問題しかり。

社会的にはまだまだかもしれないが、「もっと女性を起用しろ」と政府が言ったことは評価する。これをキッカケに、能力を公平に判断する方向に向かってくれれば、良いのだが。

もし私が部下であるなら、上司は男女どちらでも良い。能力があり、尊敬できる人物なら。

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