探求授業案1「1日完結プレゼン発表会」 vol.493
時々面白い授業を思い付いては忘れるというのを度々繰り返してきましたので、ここで改めて自分の構想の中にある探究的な授業を文字化して記録していこうと思っています。
探究を探究するという言葉が度々耳に入ってきますが、まさにそれに近い部分かもしれません。
今の探究学習は?
賛否両論あるかと思いますが、みなさんは総合的な探究の時間を単位認定すること、授業化することについてどうお考えになるでしょうか?
実際に今、ほとんどの学校で週に1度探究の時間を設けて、学習をしています。
中には週1では設定せずに、学期ごとのまとまった時間の中で施行していくという学校もあるようです。
果たしてそのように強制的に置かれた探究という科目は、探究の目的に沿った授業ができているのでしょうか。
設定できていたとしても、いわゆる真面目ちゃん探究。
シンキングツールを使って自分の進路を考えてという堅物探究、探究心をくすぐられない探究がほとんどなのではないでしょうか。
確かに学習や学びたいという意欲には、ある程度の制限が必要かと思いますが、その中に制限がなければ一気に潰れてしまいます。
ということで、タイトルのような授業を考えました。
「1日完結プレゼン発表会」
内容は極めて単純。
1日かけて自分の中で探求したいものを見つけ出し、それをプレゼンできるレベルまで落とし込むのです。
プレゼンの中身のレベルは問いませんが、目的は誰かに何かを伝えることとします。
「温泉はとてもいいから皆さんもいきましょう!」
という目的でも構わないし、
「こんなに素敵な温泉の歴史があるんですよ!」
でもいいですし。
正直最初はグダグダになること間違いありません。
さらに、調べ物の時間も持て余すかもしれません。
そこに、教員の力が試されます。
そのプレゼンの内容や意欲関心をどこまで引き出せるのか。
繰り返していくことでよりレベルが上がっていくのでしょう。
そしていずれはこのプレゼンの繰り返し作業こそが探究学習だと気づくのです。
一定のストレスを与えて
特に何もなければ先ほども挙げた通り、間違いなくグダグダになるでしょう。
だからこそ、一定のストレスを与えてそこに周囲からの評価を成果として受け取るシステムをつくるのです。
例えば、教職員一人一人にシールを持たせ、最もいいと思ったものにシールを張り付けていくようにして見える化したり、良かったものは学外発表の機会を与えたり、学校からの認定証を与えたり。
外発的な動機はいくらでもつけようがあります。
この外発的動機を内発的動機にスイッチする。
そのためにストレスを与え続けるのです。
大きいストレスではなく、頑張ればできるんだけど今はゴロゴロしていたいなぁというような、小さなストレス。
自由と制限の中からこそ、原動力は生み出されるはずです。
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