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趣味垢の炎上とメジャードルを降りてマイナードル推しになったって話①

担降りブログってやつです。降りたのはちょっと前になるけど、新しい推しを見つけてようやく言葉にする決心がついたので

もともと、アイドルはメジャーこそ至高派だった。まあちょっとでも深めにドルオタをやったことがある人なら、メジャーとマイナーの違いは何度も肌で感じてきたことだろう。良曲が提供され、衣装、セット、プロモーションやあらゆる特典が豪華で、いろんな番組に呼ばれる。“売れている”とか“旬”を感じられるメジャーなアイドルが私は好みなのだ。 だからよくnoteに書いてあるような、売れてしまって遠くなっていったから降りた。とか、現場に行けないから降りたとかそういう感情が全くわからなかったのである。
が、突然身に染みて感じさせられることになる。まあそれでも有名になったからというのが直接の理由ではないが。ちょっと長くなるが、ぜひ暇つぶしに読んでみてほしい。

今までに何人か推しを降りた経験はあるのだが、それらは全て突然飽きてもういっか!という感じだった。冷め気がどうとかそういうよりも年末の掃除のような感じ?まあ残しとくのもアレだからいいか〜のような。
だが、私が今回降りることになった推し(過去のnoteで書いている推しとは全て彼のことです。誕生日のアツすぎるnoteとか恥ずかしいから消そうかな…)
以下Aくん、を降りる時は少し違った。
長い長い冷め期の末、もう降りる、降りるぞ!と決意しての降りなのである。


冷め期の始まりは“髪型”だった。

KPOPオタクの皆さんはよく分かると思いますが、割と髪型は色も含めころころ変わるじゃないですか。
ところがAくんは、デビューしてから割とずっと同じ髪型で、それがどタイプだった、、、。このままずーっとこれでいいと思うくらいどタイプな髪型が何故か突然ロン毛になった。ロン毛というか謎の襟足が爆誕したのだ。
いや、ほんとになんで?
確かに最初は良かった、こんな髪型もたまにはいいね〜と。周囲もほとんど好評だったし、おかげで新規の目につくことも増え、とにかく運営の策は大成功だった。
だがしかし、だんだん飽きてきたわけだ。
が、その髪型が待てど暮らせど元に戻らないのである…(ちなみに今も、と言うと誰か分かりそう)
ちょうどその時はグループが新人から中堅に変わるくらいの時期で、コンセプトもキラキラ少年️からの過渡期で、かなり昔のオタクは減っていた。そのため多数の新規の方が声がデカいのである。まあ当然その襟足()で入ってきたオタクはその襟足の方がいいに決まっている。だから変わることはなかった。

でも本当に嫌だったのは髪型自体ではなかったのだと思う。なんだか髪の毛が長いと“女の子みたい”とか“姫ポジ”と扱うオタクが増える。別に推しをどう表現しようがをどう解釈しようが個人の自由だが、その声が大きくなって一般論にされるのが嫌だったのだ。クリクリした目の優しい顔立ちでも、別に女の子には見えない、少年の美しさを持った推しが好きだった。そこが魅力なんだと、勝手に解釈していた。
でもAくんは永遠に17歳な訳はなくて、自然な顔の成長も私の理想から逃げ出すことを手伝ったようだ。Aくんはもう少年ではなくなっていた。

顔だけでなく、性格というか考え方の変化も感じていた。
よく、担降りブログで推しが変わったんじゃない、お前が変わったんだという悟りが正しいとされているが、私は推しが変わっていないということはないと思う。人間なのでね。それにAくんはMBTIも変わっていたからこれは認めてほしい笑
なんというか、闇を見せる割合が多くなったように感じた。元々暗い面を言葉にしたり、オタクに伝えることの多いAくんであったし、芸能界で数年活動したらそれは擦れるものだろうとは分かっていたけど、私が好きだったキラキラした部分がすり減っていく様をまざまざと見せられのはしんどかった。 特に辛いとかしんどいとか、言葉にされるのはなんだか悲しかった。 他のメンバーが曲のカバーや写真、日記などSNSをまめに更新したり、ライブ配信をしてくれる間、Aくんは音沙汰もなく、やっと更新されたと思えばスタッフによるスケジュール欠席のお知らせだったり。明言こそしていなかったが、パニック障害のようなものを患っていたんだと思う。しかたないといえど、理想の姿だった昔の元気な推しと比べて、こんなんじゃないとか勝手に落ち込んでいた

結局は髪型がトリガーになって、推しも成長して、変化していっている。というごく当たり前のことに気付かされたということである。

ただ諦められなかったのだ。本当に恋をしていたから。 後にも先にもAくんだけと言っていいような出逢った時の衝撃は今も忘れられない。
頭を殴られたような、とよく形容されるがまさにその通りだった。
24時間考えてしまう、という歌詞がよくあるが本当にその通りだった。
嬉しいも悲しいも何もかも全ての感情が彼のために動いていた。
中学生の時に好きになったから、もちろん認知なんてもらえるほどお金を使えなかったし、会話なんて1度もしたことがなかった。 というと、今の私からしても、そしてきっとこれを読んでいる超追っかけオタクからしても、え?なんでそこまで?という感じだが、とにかく理由はないけど画面の向こうで笑っているのを見るだけで、きっとかわいい彼女がいるんだなんて考えるだけで、苦しくて涙が出てくるほど好きだった。本当に恋をしていた

でも相互に人間として関わっているわけではないのだから、変化していくAくん自体ではなく、自分に都合よく切り取った部分というモノを気に入っていただけという事実はやっぱり認めざるを得なかった。

実際、Aくんはもはやアイデンティティの一部であった。
熱量全盛期には私といえばAくんのオタク、と初対面の子に言われるくらいだった。 ほんとうに四六時中Aくんの話しかしなかったのである。スマホの壁紙も、SNSのアイコンも、学校のレポートの表紙も、カラオケで歌う曲も、全部Aくんだった。
Aくんが使うものを、習慣や趣味を真似して、Aくんの個人情報は頭に全て叩き込んでいた。wikiと呼んでもらっても恥ずかしくないくらいだった。

自分はそういう人だと思っていた。
そういう人だった…?

今思えば自分で暗示をかけていたのかもしれない。思春期特有のアイデンティティの迷走から自分を守るため、そこに縋っていたのかもしれない。その役目にAくんがちょうど使い勝手が良かっただけかもしれない。

それでも自分の気持ちは純粋に、1人の人間に対して向けられたものだと信じていたかった。

自分でもいまだに結論は出せていないが、どんな理由であろうとも
“推しを失いたくなかった”のだ。


本当に諦めがついたのはプチ炎上がきっかけだった。それも私の、である。

いわゆる愚痴垢を持っていた。といってもメンバーやオタクを攻撃するようなものではなく、あの頃はなぁ〜とずっと懐古し続けるただのめんどくさいアカウントだった。 そこのマシュマロ(匿名メッセージサービス)にメンバーの“噂”というやつがやってきた。
時代は進んだもので、コロナ禍から※1.情報垢やら※2.伏せ字垢が急増していることをすっかり忘れ、どこの誰が見ているかもわからないのに「あ〜ありそう笑それだったら無理だわ〜」というノリで普段は相手にしないような内容をぼんやり飲み込んで返信してしまった。
そこから、情報垢などを瞬く間に伝い、詳しい流れは忘れてしまったが、最終的にそのメンバーのリアコ勢の袋叩きにあったのである。もはやその話題ではないことまで争点になっていた気がする。
人は見えない誰かから傷つけようという明確な悪意のある攻撃を受けると、自らを見失うもののようで、気の強い性格も災いして、あろうことか鍵にもせず、全てのマシュマロに返信してしまったのだ。

※ここでもし、炎上というところに惹かれて読んでくれた人は覚えておいてほしい。 たとえどんな理不尽な炎上でも、自分に非があっても、釈明や反論はせず、逃げと言われても卑怯と言われても攻撃してくるアカウントは全てブロック、匿名のメッセージも無視して一旦鍵垢にすること。まるで炎上なんかなかったかのようにしてしっかり鎮火することが1番良い対処法です。 どんなに燃えても着いてきてくれるフォロワーはいます。次やらないように気をつける。それだけでいいです。人間って失敗だらけです。

出典:私の教訓

アカウントをすぐ消すことはしなかった。あの頃はよかった、という同じ気持ちのフォロワーと慰め合っていたかったから。 が、その炎上に付随したアンチとのバトルで界隈の多数派と自分のスタンスや年齢層など違っていることに薄々気づき始めた。要するに新陳代謝される側である自覚が芽生えたのだ。フォロワーも同じようだった。
中でも今でもずっと忘れられないこんなマシュマロがあった。

『〇〇さん、私降りることにしました。〇〇さんのせいじゃないけど、今回この噂を聞いて、炎上を見て、もし本当だったら耐えられないと思ったし、冷めているのにこういう話題には振り回されて、悲しい思いをするのは耐えられなさそうです。 △△くんに出会えてよかったです。△△くんを推していた間の思い出は一生の宝物です。みなさんもこれからも楽しくオタクしてください!』

もう開いた口が塞がらなかった。この人は私のせいではないと言ってくれたけど、事実、私のアカウントを見なければ知り得ない話を知って悲しい気持ちにさせてしまって、それが最終的に降りる決断をさせてしまったわけで、、。
ずっと強気の姿勢だった自分も、流石に一言、確証なく噂をばら撒いてしまったことの謝罪を書いた。

それから同じような内容がいくつか届いた。中には『私たちもう篩にかけられたオタクだから次行こうよ!最近新人の女の子とグループハマっててさ〜』という前向きな他界(他の界隈に移ること)の誘いもあった。
(まあもちろん早く降りろよみたいなのもあったけど笑)

最初からみんな分かっていたのだ。もうどんなに願ったって望むものは見せてもらえないと。

こうしてついに『降りる』と趣味垢でも友達にも宣言することになったのだ。


思ったより長くなってしまったので、分けていこうと思います
次回はオーディション番組で新しい推しを探します!!お楽しみに!!笑


※1.情報垢:信憑性のよくわからない情報をやり取りするアカウント。繋がりたいジャニオタがやるイメージだったが、KPOPでも少し前から活性化が止まらない。 日本フィードはしょうもないが、韓国フィードにはたまに当たってたりする。とにかく精神が不安定になるので見ない方が良い。

※2.伏せ字垢:言葉を絵文字や本来とは違う変換をし、検索を避けて発言しているアカウント。年齢層の低さがすごいが、たまに社会人などの“ホンモノ”がいる。検索を避けたら誹謗中傷していいと思っているようなところが気持ち悪いので個人的にとても嫌い 暇つぶしにちょうど良いが、推しだけは探らないべき。ストレスで禿げる。
+検索避けとは、主にTwitter(X)などの検索機能によって検索した際に、表示されないようにすることである まあ一応一般の人に表示されないようにという配慮である


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