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新時代のフリーランスの生き抜き方を考えてみた(総集編)

 こんにちは、イデトモタカ(@idetomotaka)です。

これからフリーランスになりたい人。今後もフリーランスとしてやっていきたい人。フリーランスのような働き方にシフトしていきたい人向けに、新しい時代の(ぼくなりの)生き抜き方を整理しました。

結論を言えば、これからますますフリーランスの時代になっていきます。でも、旧時代のフリーランスのままでは難しい。進化しないといけません。

この note シリーズでは、フリーランスの進化形態を「シン・フリーランス」と名付けました。

そして、シン・フリーランスとして生き抜くための6つの資質を「サバイバル・スター」としてまとめました(手っ取り早く知りたい人は、さっと図解だけご覧ください)。

■なにがどう「新時代」なのか(2大環境変化)

 今後ますます、シン・フリーランスが活躍する社会になる。そう断言する背景には、2つの大きな環境変化(テクノロジーの進化&働き方の変化)があります。

キーワードは、「DX」と「ジョブ型」。

どちらも密接に関係していますが、ここでは話をわかりやすくするために、ざっくりと別々の2つの流れとして捉えてみます。

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まずはDXから見ていきましょう。

■DXの定義(経済産業省より)

 DX(デジタル・トランスフォーメーション)は、経済産業省のDXガイドラインで以下のように定義されています。

「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務プロセスや組織、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること

わかりづらいですね。けれど、いつだって大事なのは最初と最後です。太字にした部分だけに注目すると、

「データとデジタル技術を活用して、競争上の優位性を確立すること」となります。なるほど、ずいぶんわかりやすくなりました。

■DXの本質とは?

 「データとデジタル技術を活用して〜」というのは、最新のテクノロジー、つまりAIやRPAなどの力を、どんどん借りていきましょう、ということです。

では、「競争上の優位性を確立する」とは、どういうことか?

これをぼくは端的に(これまでは相反した)「量×質×スピードの実現」だと捉えています。革新的なサービス、新しい市場を創造する商品こそ、本当の競争力だという反論があるかもしれません。けれど、ことフリーランスにおいてはやや雲の上の話です。

なのでわれわれにとっては、DXとは「データとデジタル技術を活用して、量×質×スピードを実現し、競争上の優位性を確立すること」だと定義しておけばひとまずいいでしょう。

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■DXの背景にある超高速消費

 そもそもなぜ、DX という必要性が生まれたのか。その背景の一つに「超高速消費社会の誕生」があります。

24時間営業のコンビニができて、ぼくらは夜でも買い物ができるようになりました。インターネットが普及して、近くにないお店からでも、日常的に商品を取り寄せられるようになりました。とどめは、スマートフォンです。

2007年(日本では2008年)に発売された iPhone を筆頭に、スマートフォンが老若男女を問わず、みんなが手にすることで、買い物(購入/予約/登録)のハードルがさらに劇的に下がりました。

目の前の人が勧めた本を、1分とかからずその場で購入することができます。電子書籍であれば、さらに追加の1分で、読み始めることさえできます。冷静に考えると、ちょっと異常な事態です。

しかし、問題もありました。

■DXの目的は超高速提供

 インターネットとスマートフォンにより、ぼくらは超高速消費が可能になりました。けれど、同じスピード感で購入した商品・サービスの「提供」も行われていたかというと、ノーです。ここに大きなギャップがありました。

超高速消費社会が到来したけれど、それに対応する「超高速提供」はまだできていない。この課題への回答(希望)が DX です。

実際、DX 先進企業である Amazon や YouTube(Google)、Netflix はテクノロジーの力により超高速提供を見事に実現しています。ゆにえ、ウィナー・テイクス・オールと呼ばれる一人勝ち状態にあります。

Amazon や Google の規模ではないにせよ、一般企業も超高速提供に向けた DX 化が求められています(もしくは、それに代わる付加価値提供が)。

フリーランスも事情は同じですが、アプローチが変わりますので、それはまた別の記事でお話ししましょう(DXについても、別記事でさらに詳しく解説する予定です)。

■ジョブ型の定義

 ジョブ型とはなにか。端的に言えば、「個人はジョブを遂行すること。会社はジョブに合ったお金を支払うこと。それらを両者が納得し、約束する雇用形態」のことです。

対比として、既存のメンバーシップ型雇用の特徴は、「会社は従業員の雇用を保障するかわりに、従業員はどんな業務にも従事する」です。

実際、ぼくの知り合いにも、本が好きで本屋に就職したものの、会社がコメダ珈琲(喫茶店)のフランチャイズを始めたことから、コメダに配属された人がいます。

つまり、ジョブ型は仕事(職務)が先にあって、そのポストに人をマッチさせる「就職」であるのに対して、メンバーシップ型は先に人を雇用して、採用してから人に仕事(職務)をマッチさせる「就社」と言えます。就職活動と言いながら、現実には従事する職(務)は選べないわけですからね。

■ジョブ型の背景事情1(同一労働同一賃金)

 DXと同様に、ジョブ型が謳われ始めた背景には、さまざまな要因があります。なかでも押さえておくべきは、「同一労働同一賃金の要請」とコロナ以後加速した「リモートワーク」です。

日本に先んじて欧米(特にアメリカ)ではジョブ型雇用が普及していますが、その理由には「個人の処遇は仕事(職務)の価値によって決定されるべきものであり、年齢や性別、国籍、人種などによって左右されるべきものではない」という原則が根底にあるからです。

この国でも派遣・パート社員問題などから、2020年4月(中小企業は2021年4月)から同一労働同一賃金が厚生労働省より施行されました。これを受けて、各仕事(職務)の価値が再考されるのは当然の流れでしょう。

■ジョブ型の背景事情2(リモートワーク)

 では、リモートワークではなにが変わったのか。一番は、上司が部下の「働く時間と仕事ぶり」を近くで見て判断することができなくなった、ということです(逆もしかり)。これまでのやり方だと、仕事をしているのか、していないのか、わからなくなったのです。

そのため、一人ひとりの仕事内容や役割、出すべき結果(価値)を明確化する必要があるという必然性(ニーズ)が生まれ、ジョブ型という言葉が注目を集めていきました。

他にも、少子高齢化や事業環境変化の加速など背景要因はありますが、大きな流れとして「同一労働同一賃金」と「リモートワーク」を理解していればいいと思います。

■ジョブ型の本質とは?(ドリルと穴)

 ジョブ型とは「個人はジョブを遂行すること。会社はジョブに合ったお金を支払うこと。それらを両者が納得し、約束する雇用形態」だとお伝えしました。

ではその本質はどこにあるのか。それはずばり「(会社にとっても、個人にとっても)付加価値の高い仕事とはなにか?」を明確にし、整理し、そこに集中することです。

どうですか? まさに、フリーランスにこそ、重要なことですよね。

「ドリルと穴」の話における、「穴はなにか?」を会社も個人(フリーランス)も考え、提供/供給するのがジョブ型です(いい、わるい、の話ではなく)。

■ジョブ型個人に求められる能力

 既存のメンバーシップ型雇用では、仕事がなくなるのは、究極的には会社が倒産したときです。しかし、ジョブ型雇用ではそうではありません。

ジョブ型雇用では、仕事がなくなるのは「お願いするジョブがなくなったとき」です。個人の能力の問題でも、会社の業績の問題でもありません(倒産したら駄目ですけど)。

ということは、「自分で(重要な)ジョブを創造する能力」こそが、新たな必須スキルであり、自分の市場価値を決定づける重要なファクターになるということです。

どこでジョブをするのか(ポジショニング)、どんな重要なジョブを完遂できるのか(スキル)、誰の力を借りられ、誰の力になれるのか(ネットワーク)。これらがジョブ型個人には求められるのではないかと思います。

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■DXとジョブ型のおさらい

 フリーランスにも無関係ではない大きな環境変化の流れ、「DX」と「ジョブ型」についてお話ししてきました。

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そして、それぞれの変化に対応するための、3つのキーワードについても、お伝えしてきました。

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■シン・フリーランスの“サバイバル・スター”

 お気づきでしょうが、紹介した2つの三角形を重ね合わせた六角形こそ、「シン・フリーランス」として、これからの世界をサバイブしていくためにぼくが必要だと考えている要素です。

「サバイバル・スター」と名付けることにしました。

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テクノロジーを使って「量」の制約を超えながら、これまで以上に「質」を担保する。その上で「スピード」まで実現する。

そして、変化に合わせた「スキル」を持続的に高め、独自の「ポジショニング」を確立し、フリーランスである最大の喜びでもある、好きな仲間とだけ仕事をして生きていける「ネットワーク」を構築する。

これが「シン・フリーランス」の理想論です。

■GAFAと戦うつもりはないわけで

 とはいえ、Amazon や Google を相手にどうこうしようという話ではありません。シン・フリーランスが実践する DX は、世間で騒がれている DX と同じニュアンスではありません。

あくまでも、旧来のフリーランスから脱却するための個人版 DX であり、ジョブ型という潮流の応用的な解釈です。

ということで、今後の note では、シン・フリーランスにとっての「量」とはなにか? 「質」の高めかたは? 「スピード」を上げるティップス、「ポジショニング」についてどう考えるか、「スキル」について、「ネットワーク」の構築方法など、個別の事柄について、深堀りしていきます。

■簡単なまとめ

・新時代を生き抜くための「サバイバル・スター」を輝かせていく

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■少し長いまとめ

・今後ますますフリーランスの時代になる
・シン・フリーランスに進化する必要がある
・進化の必要性は外部環境の2大変化(DX化&ジョブ型)
・DXはデータとデジタル技術を活用して、競争上の優位性を確立すること
・DXの本質は「量×質×スピードの実現」
・DXの背景には「超高速消費社会」の誕生がある
・ジョブ型とは「個人はジョブを遂行すること。会社はジョブに合ったお金を支払うこと。それらを両者が納得し、約束する雇用形態」のこと
・メンバーシップ型は、自分で会社は選べても仕事(職務)は選べない
・ジョブ型の背景1は「同一労働同一賃金」
・ジョブ型の背景2は「リモートワーク」
・ジョブ型の本質は「(ドリルと穴の)穴」の明確化
・自分で重要なジョブを創造する能力が求められる
・「量」「質」「スピード」「スキル」「ポジショニング」「ネットワーク」のすべてを満たすことが、これからのフリーランスの生き抜き方

最後までお付き合いくださり、ありがとうございます。また書きます。
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■このnoteが本になりました

このnote「シン・フリーランス」の内容をベースにした、これからのフリーランスの生き抜き方を解説した本が出ました。ぜひご覧ください。


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