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【Interview】学校長 井手修身 ―テーマは「永遠に完成しない学校創り」。阿蘇のフィールドで一緒にワクワクしてほしいー

IICA広報 のHiroseです。
今回は、IICA創設者の井手修身さんにお話をお伺いしました。

IICA設立の思いや、どのような学びの場になるのか、注文式教育についても教えていただきました。
これからIICAを目指す学生の方へ向けたメッセージもあります!ぜひ、ご覧ください!

大自然阿蘇のフィールドの魅力は不便さを補って余りある。「永遠に完成しない」とは「進化し続ける」ということ。

―本日は、よろしくお願いします!簡単に自己紹介を頂いてもいいでしょうか。

こんにちは、井手です。どこから話しましょうか。
遡ると出身は、熊本県南阿蘇村です。(^^)
大学まで熊本にいまして、最初の社会人は、株式会社リクルートに入社です。今でこそ、リクルートは大企業の仲間ですが、私が入社した頃(1986年)は元気が良くて、若い社員が多いベンチャーでしたね。
とにかく、仕事が面白くて、自分でドンドンやりたければ、更に面白い仕事ができましたね。
そこで、10年経って、人材と情報で地方の課題を解決する地域活性事業部を新規設立しました。
これが、今の私のライフワークになりますが、沖縄から北海道全国の地方を回り、色んな地方の過疎化問題、観光振興、一次産業の担い手等を手掛けましたね。
そして2006年に、九州一円の地域活性化の企画プランニングを手掛ける会社として、イデアパートナーズ株式会社を福岡で創業(代表取締役)して、今に至っています。
現在、国内最大規模の飲み食べ歩きのイベント「バルウォーク福岡」や福岡の屋台を巡る「屋台きっぷ」など手掛けています。

―ありがとうございます。まずは、どのような思いでIICAを設立されたのでしょうか。

きっかけの1つは、2016年4月の熊本地震ですね。直下型地震により、南阿蘇村は、甚大な被災を受け、村内にあった東海大学阿蘇キャンパスが全壊しました。在籍していた約800人の大学生は村外に避難し、結果、大学の撤退が決まり学生の流出がおきました。地震からの復興の起爆剤として南阿蘇村に再び学校を誘致したい、という村民の強い要望がありました。

震災①

2つ目は、熊本県内のITと観光業の人材不足ですね。日本のIT(Information Technology)人材は、企業の高度な IT利活用、デジタルビジネスの進展等により、人材確保が難しくなっています。熊本県下では、良い人材は大都市圏のIT企業に獲得されて、慢性的なIT人材不足にあります。また、我が国の観光サービス人材は、国のインバウンド観光政策に則り、地域経済の牽引産業を担うことが求められています。2021年現在、新型コロナウイルスの影響で、観光サービス産業は大打撃を受けていますが、中長期的なアフターコロナでは必ず盛り返す産業です。阿蘇くじゅう国立公園、熊本城等、世界に通ずる観光資源を有する熊本県の観光産業の企業でも、慢性的な人材不足にあります。そこで、その人材を直接育成して企業に供給する仕組み、機関が必要だと感じました。

そこで最終的には、私自身が新しく学校法人を設立し、専門学校を立ち上げることを決断しましたが、いざ学校法人の新設となると大きなハードルがあります。学校建物の自己所有、学校経営ノウハウ、職員の確保、そして学生の入学見込み等、どれもゼロからのスタートでしたが、企業や学校関係者の協力、何より熊本県、南阿蘇村の全面バックアップのもと、熊本県私学審議会に事業計画を申請し、企画から2年のスピードで認可を得て、2021年3月31日に学校法人設立を設立できました。
これは、私1人の力では到底でき得ません。学校創りの趣旨に賛同いただいた多くの方々の思いがカタチになっていますね。

―具体的にはIICAはどんな学校なのでしょうか。

IICAのビジョンは、熊本から次の世代、100年先を担う人材を育成することです。
100年先に活躍する人材ってどんな人材でしょうか。私はそれを、「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えていく」人材と位置付けています。自分で問いを立ててそれを実践していくこと、自分で意識づけして、成長を感じ続けられること、そんな人材だと考えています。
因みに、学校名「イデアITカレッジ阿蘇」の由来。Idea=イデアは、考え・理念です。これにIT等のスキルや経験を備えた人材を育成するという意味です。

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具体的な特徴は4つあります。
①「注文式教育」により、職業能力を養うこと
IICAでは、「注文式教育」を導入します。これは、企業より教育課程や採用人員の注文を受け、それに合わせた専門技術者を養成するものです。企業等と密接に連携し、現在や将来の企業のニーズに対応したカリキュラムや教員を配置して、ITと観光サービス分野の人材育成を行います。

②「学ぶ習慣」=「考える力」を養うこと
専門的な知識やスキルに合わせて、重要なのが教養の向上を図ることです。その中でも「学ぶ習慣」を養うことに注力します。「学ぶ習慣」とは、考える力、探求力、問いを立てる力であり、自らの頭で考え、自分の言葉で自分の意見を言えることです。学生には、阿蘇のフィールドを活かした感動体験(本物を見て、触れて、知る)を通して、考える力や探求力を更に深めていきますね。

③『ピア・ラーニング』によるダイバーシティ
IICAは、国内学生と国際学生(留学生)が共学し、国籍、年齢、宗教、文化が異なる多様な学生が共に学び合う『ピア(peer)・ラーニング』を導入します。言語や文化の異なる学生がお互い助け合い、協働しながら学習し共に成長し、ダイバーシティ(多様性)の価値観を身につけていきます。

④1人1人のキャリアに寄り添う
IICAは、1学年40人の2学科、80人の学校です。大学、短大等に比べたら小規模です。だからこそ1人1人のキャリア(将来の就職や働き方)に寄り添えます。現在(2021年)コロナ禍で、学生は非対面授業、オンライン授業で制約を受けています。心の不安を感じ、それを共有できる機会も少ない状況です。IICAは、専門のキャリアアドバイザーを設置して、将来の就職や働き方は勿論、日常の生活面もサポートしていきます。

―南阿蘇(阿蘇)について、どのような場所かぜひ教えてください。

改めて、南阿蘇村に学校を創ると考えた時、学生にとってどんなメリットとデメリットがあるでしょうか。
デメリットは、市街地に比べれば、生活における不便さですよね。市街地であれば、徒歩や自転車で行ける距離にスーパー、飲食店、カフェ、カラオケ、コンビニ等がありますが、残念ながらIICAの近くには少ないです。勿論、学校の近くに以前学生が住んでいたマンション・アパートがあり、学生寮を用意して、学校間のスクールバス等を出す、近隣の市街地まで送迎等を行いますが、やはり不便ですね。

では、メリットは何でしょうか。その不便さを補って余りある大自然阿蘇のフィールドの魅力です。世界一のカルデラを有する観光地であり、世界農業遺産に認定された農業の地です。IICAは、このフィールドを活用しながら、ITの先端技術を学べるのです。ここでしか体験できない実践型学習があります。
また、学生にとって必要なアルバイト先を確保できます。年間400万人来訪する観光地の旅館、ホテル、道の駅、観光施設等のアルバイトは、地震前には年間数百人の学生がアルバイトをしていましたからIICAの学生を今か今かと地元事業者の方々から求められています。

―今後のIICAの展望について教えて下さい。

IICAは2022年4月開校に向けて、学生募集を開始しています。8月からオープンキャンパスを開催していますが、阿蘇ならではの「焚き火オープンキャンパス」という、学校内の敷地で、参加者に火をおこして、焚き火にして、それを囲んで自分キャリアを語り合う企画をしました。これも街中の学校ではできないものですね。(^^)まずは、2022年4月に、全国からの国内学生と国際学生(留学生)が入学して、国籍、年齢、宗教、文化が異なる多様な学生が共に学び合う『ピア(peer)・ラーニング』ができることを期待します。国際色豊かな学校にしたいです。

IICAの情報を聞いて、お問い合わせが多いのが、既卒者で就活・転職活動の方、就業中でスキルアップしたい方です。IICAの 「注文式教育」は、企業より教育課程や採用人員の注文を受け、それに合わせた専門技術者を養成する実践型教育です。ITと観光サービス分野への就職、転職、また社内でのスキルアップを目指す方の為に、「リカレント教育=社会人の学び直しプログラム」の提供を考えています。
「リカレント教育プログラム」では、オンライン、オフラインを交えて、就業中の方でも学べるプログラムを考えています。

―そんなIICAを卒業する際、どのような進路が待っているんでしょうか。

ITと観光サービス分野の 「注文式教育」の提携企業が40社(21年8月)ありますから、まずはそこにインターンシップ等を経て、就職していただきたいですね。また、専門技術者を養成する実践型教育ですから、そこで学んだ知識や経験考え方は、熊本県内をはじめ、全国の企業に通用すると考えています。日本、世界へ活躍するよう支援したいですね。

―最後にIICAへの入学を検討されている学生のみなさんへメッセージをお願いします。

IICAの目指す学校創りのテーマに「永遠に完成しない学校創り」があります。2022年4月開校ですが、開校後もずっと創り続ける学校です。完成しないということは、言い換えると進化し続けるということ。学生、保護者、講師、企業、運営者、地域にとってより良い学校を創り続けていくという事です。
そして、2022年4月入学の学生の皆さんは、その第1期生です。勿論、専門的な知識や経験も習得していただきますが、真っ白なキャンバスに自分たちで最初の軌跡を残すことが出来ます。そんな0から1をつくる、ワクワク感を体験できると考えています。

校長の私を含めて、教員やスタッフの仲間も皆、その学校創りのワクワク感に魅力を感じている者です。是非、阿蘇のフィールドで、一緒に体験しませんか。入学をお待ちしています。

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IICAでは、7月~AO入学を開始します。
みなさまからのアクションをお待ちしております。
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随時オープンキャンパスを開催中です。
ぜひ、IICAを覗きに来てくださいね。
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