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【社会科】分業すれば効率的?役割分担のパラドックス

どうも。いかたこです。

中学校で社会科の教員をしています。

noteでは授業がより楽しくなるアイデア(授業のタネ)を発信しています。

今回のテーマは、分業と効率です。

分業については、公民的分野の経済で学習します。

分業(ぶんぎょう)
生産工程を細かく多くの段階に分け、それぞれの労働者が作業工程の一つを分担して製品を完成させる方法。

用語集 現代社会+政治・経済 ’16-’17年版 清水書院

仕事を分担すること、つまり分業によって、製品を効率的につくることができます。

ですが、分業は本当に効率的なものだけなのでしょうか?

分業によって非効率になってしまうことはないのでしょうか?

そのような疑問をもとに、役割分担のパラドックスというものをつくってみました。

以下では、詳しい内容を紹介しています。
よろしければ、最後までご覧ください。

役割分担のパラドックス

○○高校の文化祭では、各クラスが模擬店を開きます。あなたのクラスでは、たこやき屋さんをすることになりました。文化祭当日に必要な役割にはどのようなものがあるでしょうか?

模擬店をするとなると、役割を決めておく方が効率的です。

たこやき屋さんであれば、生地をつくる係・焼く係・会計係など。

役割を分担することで、ムダなく模擬店を運営できます。

一方で、役割を分担しすぎると、非効率になっていきます。

例えば、味付け係を、ソース・マヨネーズ・かつお節係に分担すると、味付けを1人でしていた時よりも、ムダが生じて時間がかかることが予想されます。

役割分担のパラドックスは、このような分業による効率化と非効率化に気づいてもらうための授業のタネです。


生徒の活動

① 当日に必要な役割を書き出す
・呼び込み係
・生地をつくる係
・焼く係
・会計係  など

② 書き出したものを全体で共有する

③ 発問をもとに分業と効率について考える

Q. もっと役割分担(分業)をすれば、より効率的になるのだろうか?

・役割を多くすれば、逆に効率が悪くなる
・1人1人のできることを活かしきれず、ムダが生じる
・お客さんが多くなれば、もっと役割を多くしても効率的になる


まとめ

現代の経済は、幅広く分業を行い、生産したものを活発に交換することで、豊かになっています。

しかし、分業しすぎてしまうと、反対に効率が悪くなってしまいます。

最近では、生産や流通を見直して分業を合理化することで、コストを削減して商品を安く提供できている企業も多くあります。

分業によってムダを減らすことができる一方で、分業によってムダが生じてしまうこともあります。

それぞれの状況を見極め、適切に分業することが、より豊かな社会を実現するためにも必要であると思います。

少し規模の大きな話になりましたね・・・(^0^;)

最後までご覧いただきありがとうございました。
今後も授業のタネを発信していきます。お楽しみに。

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