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ある詩人の旅 結語

ある詩人の旅 結語

私が詩を書くということは 
死を描くということに他ならない 

なにも大げさなことを言っているのではない

詩は誰の心にも浮かび 
死は誰にもきっと訪れるものなのだから
 
心の中の詩を見つめ 
己の終焉を見つめる
 
未来も過去もなく 
今というこの一点を感じる瞬間がそこにある

生の営みが崩落する底知れぬ深き穴

闇に密むロゴスを私は紡ぐ


2020 à  Tokyo 一陽 ichiyoh

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