いちわん

楽在一碗中 ~たのしみはいちわんのなかにあり~:茶の湯をたのしむ「いちわん」のnoteです。

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    • 茶室作り日記

      自宅に茶室を作るまでの、構想から完成まで、そして実際に使ってみての経験を記録として書いてまいります。これから茶室を作ろうと思っている方の参考になれば、そしてまだ茶室を考えていない方へ茶室作りをお勧めできるよう書きました。

    最近の記事

    【茶室作り日記】第14回(最終回):茶室作りの勧め

    第1回から書いてきたように、茶室作りを思いついて、設計して茶室を作り、稽古や茶会、そして茶事までできるようになりました。 ただコロナウイルスの影響で、2020年3月以来、茶会や茶事を行うことはできず、感染対策をして稽古を続けている状況です。 いつコロナ禍が解消されるか予想もできず、ここで茶室作りの感想をまとめることに致します。 第3回で「茶室手づくりハンドブック」から引用した「茶室があれば」という茶室の利点をもう一度掲載します。 茶室があれば ・人が集う機縁となる ・「茶

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      • 【茶室作り日記】第13回:茶室の完成−茶会が開催できた

        ■ 1 ■ 職場の同僚をお招きして 職場で「お茶室を作った」と話したところ、興味を持ってくださった四人が茶会に来てくださいました。お茶との関わりは、現役で教室に通っていらっしゃる方、会社の茶道部を休会中の方、だいぶ前に習っていた方、経験はないが興味を持っていらした方でした。特に最後の方は、「はじめてお茶会に招かれました。」という本を読んで予習されて、楽しみにしていただいた様子でした。 お酒をいただける方が多いということで、最初に点心のお弁当とお酒をお出ししました。話が弾ん

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        • 【茶室作り日記】第12回:茶室の完成−稽古をしてみて

          茶室を作る前からの茶友と茶室の話をしたところ、お茶の稽古をしてみたいとの話があり、一対一で稽古を始めることにしました。 茶室の隣は洋室のリビングで、ここを待合にしました。 専用の水屋はなく、台所と食堂のテーブルを水屋に見立てました。 お稽古を始めるにあたり、前回の炭周りの道具に加えて、お茶の稽古用の道具を揃えました。茶巾たらい、底洗い、掻器(かいげ)、水屋壺に見立てた洗い桶、茶掃箱、ふきん等です。 点前座には、薄縁を敷くことにしました。お稽古の時に、お湯やお茶をこ

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          • 【茶室作り日記】第11回:茶室の完成−茶室ができあがって、炭を使う

            ◆茶室の完成 無事に工事が終了し、我が家に茶室が完成しました。 ・Before:普通の部屋として使っていた和室 ↓↓↓↓↓ ・After:稽古や茶事・茶会のできる茶室に生まれ変わりました ・畳の配置:Before ↓↓↓↓↓ ・After(炉畳は季節で丸畳と入れ替えます) ◆はじめてお客様をお招きする 同じ社中の方に茶室ができた、と話したところ、ぜひ来てみたいという話になり、お招きすることになりました。 床の間に軸を掛け、香合と花入を荘り、お菓子と薄茶一服を

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            【茶室作り日記】第10回:設計から施工まで−施工実施

            鯰組さんと施工スケジュールを決め、施工が始まりました。 敷いていた畳は全てリビングに積み上げました。 それにより、軽量コンクリートの床が見えました。 板床だった床の間を解体し、床の間の壁に中釘設置要の穴を開けました。 照明スイッチを移動するため、壁に穴を開けました。 養生としてリビングとの間にビニールを貼り、床にビニールシートを敷きました。 これらと別に、襖と障子は貼り替えるため、表具屋さんが全て外して持ち帰りました。 意外だったのは畳屋さんで、レーザー距離計という

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            【茶室作り日記】第9回:設計から施工まで−詳細打合せ、施工内容の決定

            鯰組さんに施工をお願いすることに決め、見積りを取るため、茶室の諸々について相談して決めていきました。 ◆ 畳 ・案2(第8回参照)の畳の配置としました ・畳の大きさは、元々は全て江戸間でしたが、点前座は京間とし、その大きさの差を炉畳で調整し、他の畳も大きさを変えました (その結果、畳は張り替えではなく、作り直しとしました) ・炉を切っていない丸畳もお願いし、風炉の季節には炉畳と替えるようにしました ・畳の位置によって丸目(畳縁と畳の目を合わせる)と半目(畳縁と畳の目を合わせな

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            【茶室作り日記】第8回:設計から施工まで−茶室案を作成

            鯰組さんのアドバイスを受けて、茶室案の検討を再開しました。 紹介済みの「自慢できる茶室をつくるために」より、茶室の三角関係を整理しました。 これは、茶室の床の間と客の入口(躙口)と亭主の入口(茶道口)を線で結んだ三角形で、鋭角にならないきれいな三角形であれば、使いやすいまとまった空間の茶室になるとあります。 そこで、動かせない床の間や壁を考慮して、案1から案4まで考えました。 なお上座床は点前座から見て右側または正面に床の間があり、下座床は点前座から見て左側または背中側に床

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            【茶室作り日記】第7回:施工業者選び−鯰組さんとの打合せ

            暑気払の後日、鯰組代表の岸本耕さんと茶室作りの打合せを開始しました。 鯰組さんは当時、「なんてんcafe」というカフェを運営しており、そこで岸本さんのお話をうかがいました。 (「なんてんcafe」はその後、ごはん屋・ケータリングの「アホウドリ」になりました https://ahodori.tokyo/) 岸本さんは、茶室作りの専門家であり、さらに遠州流茶道の先輩でもあることから、知らなかったことや調べても分からなかったことが明らかになり、話がどんどん具体的になりました。 特

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            【茶室作り日記】第6回:施工業者選び−社中の建築事務所との出会い

            行き詰まっていた頃、遠州流の社中で暑気払いがありました。 たまたま同席した代稽古の先生に、「茶室作りを考えている」と話したところ、茶室作りならばと同じ社中の先輩である岸本耕さんを紹介していただきました。 岸本さんは、株式会社鯰組さんの代表で、会話することができ、話が弾んでいろいろ教えていただきました。 帰りましてから鯰組さんをインターネットで検索したところ、茶室作りを得意としていることが分かり、これはもしかしたらうまく進むかも知れないと思いました。 写真は岸本さんのご自宅

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            【茶室作り日記】第5回:施工業者選び−見積り依頼

            茶室に改造する場合の費用を把握するため、施工業者として次の三社に見積り依頼しました。 ・家を建てたハウスメーカー ・知人の紹介の工務店 ・知人の紹介のリフォーム業者 各社と連絡して自宅まで来ていただいて、次のことが分かりました。 ハウスメーカー 担当者がお茶やお茶室についての知識が乏しく、要望を伝えるのに時間がかかりました。 さらに床を畳床にしようとすると床と床柱解体する、釣釜にしようとすると天井解体、というように手間や費用を抑えるような工夫が感じられませんでした。 その

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            【茶室作り日記】第4回:構想−茶室作りの構想

            茶室の本から、自分なりに六畳の茶室ということで案を作成しました。 最初は次のようにフルオプションに近いもので考えました。 ・畳の配置を茶室で使えるようにする ・畳は貼り替える ・床は畳床にする ・床に釘を打つ・・花釘、中釘(無双釘)、花蛭釘、柳釘 ・炉を切る(炭の炉か電気炉か) ・釣釜用に蛭釘を打つ ・壁、襖、障子を貼り替える ・襖が重く動かしにくいため、襖を軽量化する ・照明を茶室にふさわしいものに ・照明スイッチと電源コンセントの廃止または目立たないように この時点で、

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            【茶室作り日記】第3回:構想−「茶室手づくりハンドブック」との出会い

            茶室作りが進まない中、友人に薦められて「茶室手づくりハンドブック(岡本浩一・飯島照仁著、淡交社)」に出会いました。 一軒家ではなく、自分のマンション内に工夫して茶室を作った経験をまとめた本です。 偶然にも筆者は六畳の和室を茶室に改造しており、六畳の茶室の長所を次のように(抜粋)挙げていて、なるほどと納得しました。 ・亭主と正客の距離が近く、話がしやすく、正客が茶碗を取りに出るときに立つ必要がない ・客が五人座っても狭い感じがせず、詰め合わせれば七人くらいでも余裕を持って座るこ

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            【茶室作り日記】第2回:構想−茶室作りを思い立って

            少しずつ茶道具や懐石道具を集めることができ、茶会や茶事を行うならば、自分の道具を使ってと思い始めました。 そうしますと、茶室を借りると道具の荷物運びが大変で、持ちきれなくなることありました。 割れ物は箱に入れなければならず、そして懐石道具は嵩があり、自分の道具がなかなか使えません。 そうしたことが何回かあり、「自宅に茶室があれば自分の道具が活かせるのでは」と考え、自宅に茶室作りを思いつきました。 ただ茶室の本を読みますと、二畳、三畳、四畳半、八畳が多く紹介され、和室の六畳は

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            【茶室作り日記】第1回:はじめに−茶室と自分

            自分はお茶を初めて20年近く経ちました。 お茶を始めたきっかけは、裏千家学園茶道専門学校を卒業した中学時代の同級生からお茶の話を聞きまして、興味を持ったことです。 最初は裏千家茶道で、カルチャーセンターに始まり、個人の先生に12年半くらい習っておりました。 その後2年半ほどのブランクがあり、5年半ほど前から遠州流を習っています。 そして4年ほど前に、自宅の和室の内装を整え、炉を切りまして茶室に改装しました。 自分の茶室作りの記録として、これから茶室を作ろうと思っている方の参

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            はじめまして

            茶の湯をたのしむ「いちわん」です。 わたしたちが考えるお茶の世界を表現するために、「いちわん」という名前をつけました。 一碗というミニマムなお茶、ささやかではあるが確かなお茶。 楽在一碗中 ~ たのしみはいちわんのなかにあり しあわせは遠くにあるのではなく、いつでもこのいちわんにあります。 ・・・・・ オンライン上で、またリアルの場で、いちわんのお茶を介して、みなさまとお目にかかれますことを楽しみにしております。 。。。。。 いちわんサイト Website:

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