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【茶室作り日記】第12回:茶室の完成−稽古をしてみて

茶室を作る前からの茶友と茶室の話をしたところ、お茶の稽古をしてみたいとの話があり、一対一で稽古を始めることにしました。

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茶室の隣は洋室のリビングで、ここを待合にしました。
専用の水屋はなく、台所と食堂のテーブルを水屋に見立てました。

お稽古を始めるにあたり、前回の炭周りの道具に加えて、お茶の稽古用の道具を揃えました。茶巾たらい、底洗い、掻器(かいげ)、水屋壺に見立てた洗い桶、茶掃箱、ふきん等です。

点前座には、薄縁を敷くことにしました。お稽古の時に、お湯やお茶をこぼしても、あまり気にならないようにするためです。茶会や茶事の時には薄縁は外します。

お稽古が終わって片づけた水指を畳に置いて乾かしたときに、水指がまだ水分を含んでいて、畳にカビのような痕がついたことがあります。焦りましたが、対処して、暫くしたら目立たなくなりました。

それ以降、清めた道具は、薄縁に置いた食器を乾かす棚の上に置くことにしました。

茶事ですと、通常初入に軸を掛け、後入に花を掛けます。ですが、稽古では、床に軸を掛けると、花入は置くことになります。それですと、掛花入は使えず、考えた末に、鯰組さんに床柱に花釘を打ってもらいました。ドリルで穴を開けて釘を打ち込んでのあっという間の施工でしたが、茶室工事の時に実施すればよかったと思いました。

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茶友や茶会の縁などで、現在、月に一回、二人から四人のお茶好きの方に来ていただいて茶室で稽古しています。毎回、手元の道具から季節や世の中の動きに合わせて取り合わせをしています。

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お点前は、ほとんどが薄茶平点前か季節のお点前で、濃茶やその他のお点前は今後の課題としています。

主菓子は近くの和菓子屋さんから毎月違ったお菓子を買ってきていまして、お菓子の楽しみも知ることができました。

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つづく

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