【茶室作り日記】第9回:設計から施工まで−詳細打合せ、施工内容の決定
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【茶室作り日記】第9回:設計から施工まで−詳細打合せ、施工内容の決定

鯰組さんに施工をお願いすることに決め、見積りを取るため、茶室の諸々について相談して決めていきました。
◆ 畳
案2(第8回参照)の畳の配置としました
・畳の大きさは、元々は全て江戸間でしたが、点前座は京間とし、その大きさの差を炉畳で調整し、他の畳も大きさを変えました
(その結果、畳は張り替えではなく、作り直しとしました)
・炉を切っていない丸畳もお願いし、風炉の季節には炉畳と替えるようにしました
・畳の位置によって丸目(畳縁と畳の目を合わせる)と半目(畳縁と畳の目を合わせない)を設定しました。
・畳縁は茶室ということで黒にしました。
・畳が床の間と平行にならない「畳の床刺し」は、調べてみてOKと分かりました。(天井の「竿縁の床刺し」はNG)
・亭主の膝前に畳の縁のある敷き方を「腹切り畳」といってNGでこれは避けました

◆ 炉
・石炉にして、灰を入れて炭を熾すことにしました
・電気と炭を両方使えるような炉も考えたのですが、お茶をするなら炭と決め、炭専用の炉にしました

◆ 床の間・・和室にあった半間の床の間を活かして、次のようにしました
・軸を掛ける軸釘はそのままにしました
・花入を向掛けにする中釘(無双釘)を追加しました
→中釘の高さは決まったものはなく、床のバランスを見てということで、鯰組さんと相談して決めました
・床柱に花釘は不要としました
→ただし、後日花釘は鯰組さんに打ってもらいました。これは、軸と花を諸荘りするときに、置花入だけでなく、掛花入も使えた方がよいと気がついたためです
・釣り花入の釘と正月に結び柳の花入を掛ける柳釘は、打ちませんでした
・板床だったものを畳床にしました
・框はそのままにしました

◆ 壁
・元々、土壁風の壁紙で、今回本当に土壁にしようかとも思ったのですが、メンテナンスしやすい壁紙がよいとアドバイスされ、土壁風の壁紙を全て貼り直すことにしました。

◆ 天井と照明
・釣釜をする釜蛭釘は、天井の補強が必要であり、釣釜の季節が短く、取り付けは見送りました。天井はそのままです。
・照明は、元々和風の照明が掛かっており、これの障子部分を貼り替えました。その時に、和紙やワーロン(強化和紙)、スパングラス(和紙調ガラス)とあり、丈夫で明るいスパングラスを選択しました
・照明スイッチは、和室内から外の茶道口付近に出し、茶事の折に「陰→陽」に切り替えられるよう、調光式にしました

(茶事稽古の折に陰のときと陽のときの明るさとしてマークしました)

◆ 障子と襖
・和室内の障子と襖は全て貼り替えました
・障子の継ぎ目を真ん中にして、継ぎ目で市松模様にする継ぎ貼りも検討しましたが、障子の枠が大きく継ぎ目が目立ちすぎるのかなと思い、取りやめました
・各襖は重くて滑りが悪く、戸車を作ろうと思ったのですが、シリコンスプレーで滑るようになりますよ、と言われて戸車をやめました。

◆ 躙口と茶道口
・躙口は難しく、襖のところを躙口と見立てることにしました
・茶道口はいまの襖のままとおもっていたのですが、襖の戸車をやめて、その代わり、茶道口を太鼓襖にしました。

◆ コンセント
・掃除することともしかしたら電気風炉を使うのではと思い、コンセントは残しました。これは誤算で後々後悔しました

◆ ロールスクリーン
・和室とリビングと食堂に仕切りがなく、茶事の時にはお客様に食堂を見せないよう、ロールスクリーンを設置しました

◆ 半畳畳
・和室に入るときに段差があり、躙って入ることと点前の時に正座することを考えて、半畳の畳を作ってもらいました

水屋
・水屋の場所が確保できず、置水屋も考えたのですが、当面は台所や食堂を水屋にするということにしました

こうして施工内容が決まり、鯰組さんと契約を行いました。

※写真はいずれも完成後のものです

つづく

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楽在一碗中 ~たのしみはいちわんのなかにあり~:茶の湯をたのしむ「いちわん」のnoteです。