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【茶室作り日記】第2回:構想−茶室作りを思い立って

少しずつ茶道具や懐石道具を集めることができ、茶会や茶事を行うならば、自分の道具を使ってと思い始めました。
そうしますと、茶室を借りると道具の荷物運びが大変で、持ちきれなくなることありました。
割れ物は箱に入れなければならず、そして懐石道具は嵩があり、自分の道具がなかなか使えません。
そうしたことが何回かあり、「自宅に茶室があれば自分の道具が活かせるのでは」と考え、自宅に茶室作りを思いつきました。

ただ茶室の本を読みますと、二畳、三畳、四畳半、八畳が多く紹介され、和室の六畳は茶室にならないのではという思いは変わりませんでした。
そこで、六畳を四畳半や三畳に改造してはと考えましたが、大規模な改造になりそうで躊躇していました。
また以前お茶のイベントで見た組み立て式の茶室を思い出して調べてみたところ、思ったよりも費用が高く、あまり魅力を感じませんでした。

茶室の本は、「自慢できる茶室をつくるために(根岸照彦著、淡交社)」と「茶室をつくる(淡交別冊、淡交社)」等を読みました。
特に「自慢できる茶室をつくるために」は、玄関と寄付に始まり、露地や茶室全般、水屋、設備と茶室に関することを詳しく解説していまして、とても良い本です。
これから茶室を作ろうとする方は、本来はこうだと知っておくことができます。
なお、著者は「自慢する茶室をつくるために」ではなく、「ほんとうに自慢できる茶室とは、このような茶室ですよ」ということが言いたいがためにこのような題名にしたとのことです。

2−1_茶室の本


つづく

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