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祥雲龍翔〜辰(竜)年あれこれ〜

あけましておめでとうございます。

しばらく休んでいたnoteを新年から再開致します。

 年々、外国から大量の文物が流入し、世はまさに国際化の真っ只中にありながら、私達の周囲には未だに元号が幅を利かし、干支(えと)、六曜、二十四節気等が賑やかに使用されております。

 新年になりますと、暦では干支の交替があります。昨年の干支の「寅(虎)」が退場し、新しい干支「辰(竜)」が登場しました。

 私自身も干支は辰ではないのですが、辰年の竜にあやかり、祥雲をつかみ、辰(竜)のごとく天に翔け昇りたいものです。

 ところで、辰年の辰(竜)のことですが、日本の竜は海中に住む「竜の落とし子」を大きくしたようなどこか愛嬌のある生き物ですが、一方、西洋のドラゴン(竜)は日本の竜とは似ても似つかぬ恐竜のような異形をしており、翼と爪を持った生き物とされております。同じ竜でも所が変わればこんなにも異なるものかと驚きを禁じ得ません。

 日本の竜は、干支にも登場する愛嬌のある生き物ですが、成長すると雲をつかんで天に翔け昇ると言われており、幸運をもたらせてくれるものと人々に慕われております。
 そんな竜ですから、地名、人名等に多く見受けられます。
 
 そこで、竜の字のつく地名、川の名を思いつくままに拾ってみます。あります、あります。龍ケ崎市、天竜川、九頭竜川、竜飛岬等です。

 次に、竜の字の入った人名を拾ってみます。芥川龍之介、坂本龍馬、『大菩薩峠』の主人公、机竜之助らがおります。

 最後にスポーツ界に目を転じてみたいと思います。
  
 プロ野球には、名古屋に「中日ドラゴンズ」という球団があります。ドラゴンズは昨年はリーグ最下位で沈んでおりますが、ぜひとも浮かび上がってもらい、阪神タイガースと龍虎相打つリーグ優勝争いを展開して欲しいものです。

 次に相撲界です。相撲界には令和3年に引退した横綱鶴竜関がおり、鶴竜関は引退後親方になり、この12月27日に音羽山部屋を起こしました。
 また、今年9月に引退した徳勝竜関がおります。
 現役の力士では竜電と妙義龍の二人がおります。十両には水戸竜、東白竜、朝紅竜の3名がおり賑やかです。

 中日ドラゴンズにしろ、力士らにしろ、今年は「竜(辰)年」ですから、いつもの年以上に頑張って良い成績を残してくれるものと期待しております。

 
 竜にまつわる短歌を一首だけ見つけましたので紹介致します。鎌倉幕府の三代将軍源実朝の一首です。

   時により過ぐれば民の嘆きなり
              八大龍王雨やめたまへ

 実朝が20歳の時、大洪水が起こり、その時に祈った歌です。「八大龍王」は護法の龍神で雨を司る仏で、八大龍王よ降りすぎる雨をどうかやめて下さい、との願いを込めた歌です。

 以下に拙作の竜にまつわる短詩を並べました。ご鑑賞ください。

 青い淵の龍のお宿で屠蘇を酌む(俳句)

 汚染水に日中の龍牙をむき(川柳)

 ウクライナ、ガザと戦(いくさ)を繰り返す 
          人に怒りの火を吐くドラゴン(短歌)

竜のポスターは、地域の友人が作成して贈ってくれたものです。


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