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続けることは「生きる」こと|変わる世界をみたくなる一冊

基本、怠け者の私。

「やってみようかな」
その気持ちで動きだしてみることはできる。
でも、すぐに辞めちゃう。

そんな「続けられない自分」はなんだか好きになれなかった。
だから、この本を読んでみた。

こんな私でも続けられるかな。

その気持ちを変えてくれる一冊だった。

続けられない人。
好きなことがみつからない人。
毎日なんとなくつまらない人。

そんな人におすすめの本。

目的や結果ではない、続けることを考える

「目的」より「仕組み」を考える。
目指すべき「ゴール」を考えるのをやめてみる。

本の中にあるこの思考は、私の中の『続ける』ことへの抵抗感をぐっと下げた。

あんな風になれたらいいな。
こんなことが手に出来たら。

そんな、続けた先のゴールをまず描いて物事をはじめていたことに気づいた。
だから、どこかでプレッシャーのようなものを感じていたんだと思う。

いきなりうまくなるわけでもないし。
いきなり成果がついてくるわけでもない。

目の前に広がる、ただ黙々と続ける日々の先に果たして描いたゴールはあるのか。
それが見えなくて、見えないまま進むのが苦しくて、いつも辞めちゃう。


でも、「ゴール」を目指して続けるわけじゃないんだな。

「ゴール」はただの結果。
「続けること」
そのことにフォーカスする。
そのことをまずは楽しむ。

本に書かれている思考はなんだか気持ちをすっとラクにしてくれた。
そして、無理しない「続け方」を考えることは、なんだか楽しそうだ。

「小さくやる」は本当に小さくていい

目的を達成するためには、小さな通過点を設定しスモールステップで進んでいくこと。

よく聞くよね。

でも、このスモールステップすらなんだかハードル高く感じていた。

だけど、この本に書かれている「小さくやる」ということは、本当に小さなことだった。
なんなら、やりたくないときはやったフリでもいい、とさえ書いてある。

それくらい、自分の中のハードルを下げて「続けること」にフォーカスする。
それが、続けるための秘訣。

「小さなこと」を続けていくと、「自分との約束」を守り続ける癖がつく。
この癖をつけていくことで、勝手に「やり抜く力」が身についていく。
「自分はやり抜ける人間だ」ということを、自分が守った約束の数が教えてくれる。

~中略~

「やり抜く」ということは、「小さく終わらせていく」ことの連続だ。
「続ける」ことが当たり前になれば、あらゆることが勝手に終わっていく。
「やり抜く」なんて当たり前になるのだ。

『続ける思考』井上新八著 より

「小さなこと」は本当に本当に、些細な小さなことで大丈夫。
まずはそれを続ける、やり抜くこと。
そこから何かがはじまる気がする。

続けることは自分の生きる世界に「小さな変化」を起こす

この本を読んで一番感銘を受けたのは、「続けるため」の本なのに「生きるため」に大切なことがたくさん書かれているということだ。

何かを続けることで、人は確実に変わる。
いきなり別の人になれなくても、そんな小さな変化を起こし続けることで自分を「変える」ことができる。
時間をかけ続けることで「好き」になっていく。
「好き」の先に生きやすさがある。

そして、本当に自分を助けてくれるのは自分だけ。
自分の生きる世界を変えられるのは自分だけだということ。


最後まで読み切ると、なんだか私も何かを続けてみようかな、と思うようになった。
そして、その先に確かに「変わる」自分がいるんだと信じられるような気がした。

ゴールや結果にこだわらない、
「プロセス」を楽しむ気持ちで生きていく。

つい先日もある人に言われとても心に響いた言葉だ。

そう。
「続けること」は、「生きること」。
自分が少し変われば、生きる世界も少し変わる気がする。
きっと、その連続だ。

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