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アート思考・後藤繁雄の一日一微発見

「一日一微発見」というのは、僕が師匠だと思っている文化人類学者、故・岩田慶治が日々やっていたこと。 僕はそこからヒントをもらって、もう15年ぐらい前だけど、ネットで日々連載してい… もっと読む
編集者・アートプロデューサー・京都造形芸術大学教授/後藤繁雄です。 アートや編集のこと、思考、アイ… もっと詳しく
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#現代アート

「野草」であることの戦略・横浜トリエンナーレをめぐって/一日一微発見442

「革命」や「前衛」が失効してしまった今だからこそ、やはり「アート」と「政治」について考え…

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展覧会「ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?」は何を自問する?…

国立西洋美館65年目にして初めての「現代美術」展を見に行く。 最初に感想めいたものを言うな…

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ル=グインの「ストーリーテリング」は僕の大きな宿題/一日一微発見432

アート思考について避けて通れないのは、「ストーリーテリング」のことだ。「物語」「ナラティ…

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ダムタイプの新作『tangent』のための「走り書き」/一日一微発見429

キューブリックの映画に出てくるモノリスもデレク・ジャーマンの黒い小屋も、そして言うまでも…

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村上隆「もののけ京都」奇想との悪戦苦闘/一日一微発見427

赤瀬川原平は、その著書『芸術原論』の中でこう書いている。 「いまは芸術という言葉が完備し…

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台北国立芸大の関渡美術館での黄先生との再会は何の予兆か?/一日一微発見416

台北の最終日。午後イチに、コロナの最中に士林にオープンした台北パフォーミングアーツセンタ…

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台北ビエンナーレで「Small World」ということを考える/一日一微発見415

僕の本棚に小説家・朱天心が書いた短篇集『古都』があり、久しぶりに手に取る。 僕は80年代から逃避するように海外に行き出したが、最初は上海だった。だが台湾へ行くのは、90年代にひととおり欧米や辺境をめぐったあとのことだった。遠くに行きたいという衝動の果ては、身近な足元に行き着くものだ。 『古都』は奇妙な小説で、台北と京都をだぶらせて書かれていたし、日本の植民地下にあった台北の街の地図が、リアルであると同時に想像力の街を頭の中で起動させてくれる面白さがあった。身近な京都と台湾の

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逸脱する編集 07 アンディ・ウォーホル/一日一微発見412

改めて言うまでもないかもしれないが、ウォーホルはデュシャンと並ぶ、20世紀の現代アートの革…

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私たちが「アートを通して」できること森美術館「私たちのエコロジー」/一日一微発見4…

オープニングには行けなかったが、すぐに見に行った。アフターコロナ、東京オリンピックの虚栄…

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杉本博司における「アート思考」 「本歌取り」をめぐって/一日一微発見405

松濤美術館は、あらためて言うまでもなく建築家・白井晟一が設計した作品であり、美術館として…

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ホックニーのアートは、「画像生成」の視点で理解する必要がある/一日一微発見395

自戒をふくめて言うならば、美術にまつわる言説は、往々にして、アートのなんたるかにたどりつ…

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わが作庭記(秋に植える植物の準備のことなど)/一日一微発見390

この6月のヨーロッパへの旅は、徹底したコンテンポラリーアートの旅ではあったが、隠れテーマ…

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ハイパーピクチャーズ①なぜ今、「絵画」についての考えをシフトしなくてはならないの…

さて、今から断続的に書き綴られるのは「絵画」と「写真」をめぐる試論である。 写真が生み出…

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トップギャラリー、ハウザー&ワースがメノルカ島につくったアートサイトを見に行く/一日一微発見382

「直島」を想像してもらうとわかりやすいが、アートとツーリズムが世界的に結びつくこと、これはある種の定式になりつつある。 とりわけヨーロッパは7月が近づくとバカンスシーズンを控えて、誰もがリゾートでホリディをすごすことで頭がいっぱいになる。ロンドンやパリから人々が大移動するのは、あたりまえなのだ。 アートバーゼルが終わると、いよいよ夏の到来だ。そのこともあって2021年にトップギャラリーであるハウザー&ワースが地中海のメノルカ島の中の、さらに小島 のILLA de REI

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