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今年の日本画、とりわけ「京の日本画」を考える時の目玉は、木島櫻谷と橋本関雪かもしれない。…
『名取洋之助と日本工房 1931~45』という名取洋之助を中心とした活動をまとめた優れた本がある…
とても奇妙なアートについての読書体験だと正直に告白しておこう。 日本でも人気の新実在論哲…
クリスチャン・ディオールは、1905年に生まれ1957年に心臓発作で急死した。自己のブランドをた…
何度も書いているが、僕が浜松で「実装」しているスタジオSN(仮の家)は、生活とアートとガーデ…
興味深い本が出た。オランダのガーデナーであり、世界的に評価の高いピエト・ウードルフが今ま…
画家・石本正の描く裸婦ほど、見るたびに「どぎまぎした気持ち」になるものはない。 幾度となく観てきたし、わかっているのだが、それはやってくる。 似たものはルーカス•クラナッハの裸婦には時おり同じ感じをうけることがあるが、ルノワールではそれはおきない。それらは、ふくよかで、美しい裸体であっても、石本の裸体にはエロスでは敵わない。 石本の裸体は「見てはいけないものを見てしまう」ような「禁断」の感覚をもたらすのである。 劣情を引き起こすポルノグラフィックな裸体画すれすれでありな
細見家は3代にわたる日本美術の大コレクターである。重要文化財指定17点をふくむ1000点を超す…
「逸脱する編集」の4回目では、このシリーズで初めて「編集者」をとりあげたい。ロベール・デ…
不思議な御縁で、神戸にあるフェリシモチョコレートミュージアムのキュレーションを担当するこ…
僕は「石好き」である。そのことはつねづね公言してきた。 生家が鉱物材料屋(石膏やフッ素)…
坂本さんが亡くなって一ヶ月ぐらいたった。 病気ということもあり、この数年は御連絡をひかえ…
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AIで写真が生成できたり、誰もがインスタで写真を「発表」できるようになる事態が加速すればするほど、逆に「写真家」というものは重要になっていくだろう。 ここで言う「写真家」とは、職業でくくったような旧い考え方ではなくて、もっとアップデートしたものだ。 オーバーな話に聞こえるかもしれないが、人類が文明を生み出して、発展させてきた数万年の結果が、今、ここに広がる混乱と瓦礫だ。頭の中でユートピアを夢見つつも、ディストピアを生み出してしまうのは、人類が欠陥品であることを示している。