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コンテンポラリーアートは今、確実に「庭とアート」に向かっている/一日一微発見459

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95才の草間彌生や91才のオノヨーコをイメージするとわかりやすいと思うが、コンテンポラリーアート・ワールドの明確な「トレンド」は、時代を切り拓いてきた高齢のパイオニアのフィメール・アーティストたちの再評価、リスペクトの波である。
日本でも森美術館で片岡真実さんのキュレーションで「アナザーエナジー」展が行われたことは記憶に新しい。

今回の旅でも、85才のジュディ・シカゴの回顧展をロンドンとアルルで見ることになったのは、非常に重要な体験だった。

また、アートバーゼルで大フィーチャーされたアグネス・デネスを知ったことも大きかった。彼女は1931年生まれだから93才である。

彼女たちは、ただ高齢だから生涯功労賞的に評価されているわけではなく、時代を先どりし続ける「予言」的な実践への評価なのだ。

デネスは今回のアートバーゼルのメッセプラッツでの「ウィートフィールド 対決」(1982)の再演である。
なんと広場が1000平米の小麦畑に変身している。収穫は8月に行なわれると聞いた。

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