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気を抜いたらアウト。インタビューカット撮影中の「フリートーク」で意識すること3つ

ライターがカメラマンを兼ねる場合は、インタビューが終わってから他の人にフリートークをしてもらって、その間にライターがインタビューカットの撮影をすることがあります。

カメラマンがいる場合でも、撮影の場所を変える必要があるときなど、インタビューカット撮影のためにライターがフリートークの相手をすることもあります。

このとき「インタビュー無事に終わって良かった……」と気を抜いてフリートークを適当にやり過ごすと、話し手の良い表情が撮れず、せっかくのインタビュー記事が台無しになります。

でも、いきなり「何でもいいから話さなきゃ」と思っても、結構難しいですよね。相手が大物だと言葉に詰まってしまったり、普段全然話さないようなタイプの方だと話題が思い浮かばなかったりします

そこで、「とりあえずこの3つだけ意識していれば、フリートークは何とか乗り切れる」ポイントをまとめたので、参考にしてみてください。

1.できるだけ相手に喋ってもらう

頭が真っ白になると、つい自分ばかり一生懸命喋ってしまう習性が人間にあるようなのですが、インタビューカットは「話し手が喋っている表情」を撮れなければ意味がありません

インタビュー記事に出てくる言葉を「まさに語っていそうな豊かな表情」を撮るためにわざわざフリートークをしているのに、聞き手ばかりが喋っていてはシャッターチャンスが訪れないので、撮影が終わらないのです。

フリートークは決して「聞き手が喋る番」ではありません。インタビューと同じように、ひたすら聞くことに徹しましょう。

2.子ども時代の話を聞いてみる

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では相手に喋ってもらうために、どんな質問をしたら良いのでしょうか。

すでにインタビューで聞き尽くしているのに、この状況で新しく質問を振るって難しすぎる……!

と思う方におすすめなのが、インタビューで聞かなかった時代の話を聞くことです。とりわけ、子ども時代の話を根掘り葉掘り聞くのがおすすめです。

話し手はインタビューで赤裸々に自分のことを明かした直後なので、少し恥ずかしい気持ちになっていると思うんです。

そこで、インタビューでお話した内容をもとに、

「今は〇〇をされているということですが、幼少期も〇〇を思わせるようなすごい子どもだったんですか?」

と聞くと、「いやいや全然そんなことなかったんですよ」と、インタビューの緊張状態から解放されて、饒舌気味に話し始めてくださる方が多いです。

しかも子ども時代の話は、失敗談などの笑える話が多いので、かなりの確率でいい表情になってくれるんですね。いい具合に力が抜けた笑顔を見せてくれます。

聞く側に何の専門知識もいらないのも、子ども時代の話を振るのメリットです。短時間で相手の豊かな表情を引き出したいときにやってみてください。

3.相手にしてほしい表情で聞く

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ミラーニューロンというものがあるそうですが、話し手は聞き手以上に豊かな表情にはならないんじゃないかと思っています。

初対面だとつい緊張してしまう気持ちはわかりますが、聞き手が豊かな表情で聞くからこそ、話し手も安心して感情を表現できるのです。

インタビューカット撮影の時間が5分ならば、その5分間はいつものテンションの150%ぐらい明るめに振る舞うぐらいがちょうどいいです。

内心では疲れていても、心からの笑顔で聞きましょう。疲れが顔に出ていると、相手もつられて疲れた表情になってしまいます

4.最終手段は「しりとり」

以前カメラマンさんに教えてもらったのですが、どうしても撮影の時間がないときは、話し手と聞き手の2人で「しりとり」をしてもらうそうです。

しりとりをすると、短いターンで話す番が回ってくるのでシャッターチャンスが増えるのと、何だか恥ずかしくて笑ってしまうためにいい表情になりやすいからだと思います。

私もしりとりの相手をしたことがあるのですが、結構恥ずかしかったです……。もちろん相手も恥ずかしかったと思うので、本当に最終手段で使うことにしたいなと思います。

インタビュー中に話し手との関係性が作れていれば、素敵なインタビューカットを手に入れるまであと一歩です。上記のことを意識してやってみてください!



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