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【教職】教免を取ろうと思った日本語教師の体験記

日本語教師って、国語の先生と何が違うの?

そう質問されることが多々あります。
実は、かなりの部分で異なっているのですが、似ている部分もあると思います。
そう思うのは、私が教職課程を修了したから。
一般の学校の「先生」として働いたことはありませんが、教職課程で知る教育に関する知識や体験談には、大きな刺激をもらいました。
そして、教師という仕事への解像度があがる良い経験でした。

今回は、大学4年から日本語学校で働いていた私が、大学で教員免許を取得した過程についてお話しします。

出遅れたスタート

大学は4年制でした。
入学して間もないころ、クラスメイトと話していると教職を取っているという友達が何人かいました。
当時の私は、教育にそれほど関心がなく(日本語教師になりたいとは思っていましたが)、教職という科目があること自体知りませんでした。
そして、そのような教員免許取得を目指す友達のスケジュールがびっしり埋まっていることにも驚きました。
自分の講義をこなすだけでも忙しいし、教職はいいかな、と
学部2年までは、教育とは離れた生活を続けていました。

しかし、3年生になったとき、なぜか気持ちが変わったのです。
履修登録しようとしていたとき、ふと「教育」の文字が目に止まりました。

元々日本語教師になりたかった私。
海外の日本語教育機関を見学したりもして、日本語だけではない「教育」の存在が私の中で大きくなっていました。

そうだ、教職を取ろう!

私は日本語専攻に在籍していました。
卒業のための必修単位は、国語の教員免許と重なっていました。
そこで、教科として国語を選びました。
日本語教育と国語教育は似ているかもしれない。
そんな考えもありました。

その後、「全教科共通の科目」と「その教科ことに必要な科目」を取る学生生活が始まりました。
私が通っていた大学の特徴かもしれませんが、教職が開講されているキャンパスは離れていて、学部3年から取り始めた私には少し大変でした。

国語の免許取得のために進み、大学学部卒業が近づいたころ。
大学院への進学が決まっていた私は、修士で英語も取ることを決心しました。

なぜ英語なのか。
それは、日本語教育と英語(外国語)教育に共通するものがあると考えたからです。
言語を教えるという目的を達成するには、日本語も英語も関係がないのではないか、英語教育で重要なことは、日本語教育にも生かせるはずだ。
そう思い、見切り発車で英語の必要単位も取得しました。
修士論文の執筆や、大学院の必須科目との兼ね合いは難しく、指導教員の先生からも「ちょっと授業を取りすぎでは」と注意されたこともありましたが、何とか突っ走ってきました。

こうして始まり、なんとか終えることができた教職課程。
授業はどれも、私に新しい視点を与えてくれました。また、「学校の先生」の凄さを知り、憧れました。

次の記事では、教職課程の授業と、そこで出会った素敵な先生方についてお話ししています。よろしければご覧ください。


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