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上京した私の夢と想い

今日は私が上京したときの話を書いてみる。

私が上京したのは、1年とちょっと前くらい。理由は単純で、大学に進学するためだった。高校1年生の頃に見つけた夢を、どうしても追いかけたくて、上京することを選んだ。

今振り返ってみると、よく上京するという決断をしたなと感じる。それまでずっと実家暮らしで、身の回りの事なんてなにひとつ自分でやれなかった私。ライフラインを繋げる電話も、通帳を作るために問い合わせの電話をするのでさえも緊張して、泣いていた。何も出来ない自分の社会経験の少なさが不安に変わって、自分に上京なんて、ひとり暮らしなんて、本当にできるのだろうかと、あの時は本当に怖かったし不安だった。

いざひとりで東京の部屋に残されて、部屋から去っていく親の後ろ姿を見たとき、私の目には涙が浮かんでいた。そして親の姿が見えなくなった途端に、涙がこぼれて止まらなくなってしまったのを今でも鮮明に覚えている。もちろん、あの瞬間の気持ちも、ハッキリと覚えていて、思い出す度に胸がきゅっとなる。今の私なら、当時の私をそっと抱き締めて言ってあげられると思う。この先、たくさんの楽しいことと幸せが待っているから大丈夫だよって。

よく、東京は危ないところだって耳にすることがあった。実際、ニュースになるような事件の多くは東京とかその周辺で起こっている。でも、私は実際に上京してみて感じている。優しくて思いやりのある、温かい心の持ち主が多い場所が東京だってことを。

ひとり暮らしが始まってすぐの頃は、ご飯が喉を通らないくらい毎日、寂しさに襲われて苦しかった。でも、東京にいた先輩が声を掛けてくれたり、大家さんが気にかけてくれたり、たくさんの温かさに救われる日々を過ごして、東京という場所が、徐々に好きになった。今、私にとって東京は地元と同じくらい大好きな場所で、第2の故郷だと思えるくらい、居心地が良くて、大切な場所になった。

上京して1年が過ぎた今、思うのはただひとつ。上京して本当に良かったということ。地元を離れることは勇気が必要で、怖いことも不安に思うこともたくさんあった。それでも今、上京したことに対して一切の後悔がない。むしろ、上京することを選んでくれた過去の自分に、最大限の感謝をしたい。東京で、たくさんの経験を積んでこいと背中を押してくれて、送り出してくれた両親にも、同じように感謝したい。それくらい、幸せが溢れた日々を、東京という場所で過ごせている。

もちろん、東京という場所で1人、夢を追い求めることは時にすごくすごく苦しくて、しんどくて、おかしくなりそうになることもある。東京に来て既に何回も、もう無理だと思ったし、もうダメなんだと思った。絶望もしたし、諦めようともしたし、自分の無力さと孤独を痛いほど感じる夜もあった。それでも、大学で出会えた相棒、友達、先生、先輩、色んな大人に支えられて、私は東京という場所で1人だけど独りじゃないと思える毎日を過ごせるようになった。

上京は、私の今後の人生において、一生の思い出で、一生の財産になる。かけがえのない毎日を、どんなに苦しいとしても、これからも生きていきたい。そう思わせてくれる街が東京で、私はそんな東京が、大好きだ。この場所で、私のずっとの夢を叶えたい。叶えるんだ。

#上京のはなし

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