背比べ
授業で、実習が終わった人たちの報告を聞いた。みんな、実習前とは違う輝きがあって、キラキラして見えた。たくさん、褒められて帰ってきたみたいで、それはそれは堂々として見えた。怖いもの無し、みたいな。担任の先生も、そんなみんなの姿を見てすごく嬉しそうにしていた。
私はそれを見たとき、自分はこうなれないな、と思った。根拠があるわけじゃない。でもね、自分はあんなに輝けないと分かる何かがあったんだ。直感ってやつ。みんなキラキラしてたなぁ。
そんな今日は、授業後すぐに通院だった。担当の先生に、私はああいう風には輝けないし、同じようにやって帰って来れないと思ったって、初めて素直に大学生活のことを伝えた。そしたら、すごく私に響く言葉をくれた。
なんてことない言葉で、先生からしたら1人の患者にいつも通り言葉をかけただけ、だったかもしれない。でも、私にはすごく響いたし、心の底に届くほど、忘れたくないと思った言葉だった。
先生からの大丈夫、は本当に大丈夫そうに思わせてくれる。いつも穏やかに迎え入れてくれる先生のどこか達観した感じが、患者である私を和ませてくれる。状況はきっと良くなるし、すでに良くなってきていると思える。
昨日も書いた通り、たとえ私がみんなみたいに褒められたり輝いたりすることが出来ないまま実習を終えようとも、私はそれでいいと思う。小中高って、私はいつも普通にやっていればそれなりの評価は貰えてきた。だから褒められることを目指さなくても、みんなみたいにキラキラすることを目指せなくても、評価はきっとつく。大丈夫。
全てが、杞憂だったと思えたらいいな。楽しかったってみんなみたいに言えなくていいから、杞憂だった、私にもやれたって思えたら嬉しい。頑張ることは頑張る。でも、周りと背比べはしない。
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