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ゲイカップル、ティファニーへ結婚指輪を買いに行く#銀座本店編

 みなさん、こんにちは。大家好!一條心です。台湾出身の旦那さんと連れ添ってかれこれ12年になります。今日のNoteは、僕たちの結婚指輪とティファニーにまつわるお話の後編です。前回は、どうして結婚指輪を買おうと思ったのかと、ティファニーが他社に先駆けてゲイカップル向けのブライダルリングの広告を初めていたことについて触れました。まだの方は前回のお話からどうぞ!

ゲイカップル、ティファニーへ結婚指輪を買いに行く 
 1.購入決意編
 2.銀座本店編(今回のNote!)

「どちらのお客様が購入をご検討されていますか?」

 僕たちが結婚指輪を買ったのは2015年です。二人で銀座周辺のブライダルリングを扱うお店を順番に回って指輪を物色していました。みなさん、男二人でブライダルコーナーへ行くと、大抵の店員さんは何て声をかけると思いますか?当時、ティファニー銀座本店以外の全てのお店で同様の対応をされました。

「どちらのお客様が購入をご検討されていますか?」

 そう、店員さんは男二人で買いに来ると、どちらかが結婚・プロポーズを予定していて、その男友達が付き添いで来てると思うんです。そもそも男二人でブライダルコーナーに行くこと自体ハードル高めだと思うのですが、開口一番に「どっちが買おうとしてるの?」と聞かれてしまうと、いや「ぼくたち二人の指輪を買いに来たんですけど」って言い返しづらいですよね。そもそも、普段行かないお店の初対面の店員さんにカミングアウトする気は起きませんし(しかも一日で何店舗も回ってるのに毎回カミングアウトする気には到底なれない)、最初からそのような前提ありきで話をされると、当然気持ちは盛り上がらず、カタログだけもらって退散です。

ティファニー銀座本店の心地よい対応

 そんな中、ゲイカップル向けのブライダル商品の広告を出していたティファニーには(当時の広告はアメリカ市場向けだったけど)、他社とは違う対応をしてくれるんじゃないかと期待していました。対応してくれたのはベテラン風の女性スタッフでしたが、まず冒頭の「どちらが買うの?」という質問はせずに、僕たち両方に対して接客(商品紹介)を始めてくれました。そしていくつか見せてもらって、試着をお願いした時にも

「お二人のサイズはおいくつですか?」

 という、(どちらかが買うのか、二人で買うのかを断定しない)ニュートラルな聞き方をしてくれたのです。その後も自然な流れで、最後まで案内してくれ、とても心地よい接客でした。振り返ってみて、やっぱり意識せずに上手な接客(地雷を踏まない、不快にさせない会話)は難しいと思います。担当してくれた銀座本店のスタッフの方は、専門の研修を既に受けていたか、ご本人がよく理解されて接客されていたのかのどちらかでしょう。 商品受け取り時にも同じ方に対応いただき、

「ブライダル商品をお買い上げのお客様に記念撮影のサービスを行っています。お写真撮られますか」

 と、結婚記念の写真撮影まで案内してくれました。すごく恥ずかしかったのですが、僕たち二人を結婚する男女のカップルと全く同等に扱ってもらえたことが嬉しかったです。写真撮影は別のスタッフの方が担当されていて、少し話を聞いたのですが、同性カップルでブライダル商品の記念撮影をされる方を接客するのは初めてだったということと、同性カップルの場合はブライダルリングではなく、ファッションリングを購入される方が多いということでした。同性カップルでブライダルコーナーは行きづらいですかね。。。

 結婚指輪を買って意気揚々と家族に、ティファニーで指輪買ってきたよ!とティファニーの対応が良かった話をしたら、母親からは「店員さんの対応より、普通に男二人でブライダルコーナーに買いに行くあなた達の勇気にびっくりするわ」と言われました。勇気を振り絞らなくても、同性カップルも躊躇なく自然にブライダルコーナーに直行できる時代に早くなってほしいものです。

 以上、今はもう当時から6年ほど経っていますので、他のブランドの接客も変わっているかもしれません。むしろ変わっていてくれてることを祈るのですが、当時素敵な思い出づくりを手伝ってくれたティファニー銀座本店にお礼を兼ねて記事にさせていただきました。

・・・おわり。

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