見出し画像

白髪の爺さんにシバかれた青年

前回お届けした、
アル中青年の物語の続きです。

昨日の物語を見ていない方は、
以下のURLから見れます。
↓↓↓
https://note.com/ichijohibiki/n/ne15c4385814c

ある女性に恋をした青年は、
ある重大な2つの決断をしたのです。

それが...

================================
1つ目は、今のライフスタイルを変える
2つ目は、ビジネスで結果を出す

================================

この2つをどうにかして達成しない限り、
大好きな女性と付き合う事すら叶わない...

青年は、追い詰められていました。

でも、アルコールに蝕まれた体と心は
簡単に酒を手放させてくれはしませんでした。

「よし、お酒辞めよう!!」
と思ってるその日から飲んでいました。

バイトから帰ってきて、酒を飲むと
結局ビジネスのタスクをこなす事もできず、
パソコンでAmazon primeを見て終了です。

「マジでやばい、どうにかしないと!!」
と思えば思うほど、酒が恋しくなりました。

ウォッカやジン、テキーラを飲む量が、
更に増加していきました。

そんな酒浸りなある日、

青年はバイト帰りに公園で頭を抱えていると..

スキンヘッドの長い白髭を持った、
妙に姿勢の美しいご老人に声をかけられました。

ご老人「そこの若いの、何を悩んでおるんじゃ?」
青年「はい...人生につまずいてまして...」

ご老人「それは辛いのぉ...どれワシに話してみなさい」
青年「ええ...では、カクカクしかじかで...」

と、青年はご老人に今までの経緯を話しました。

2時間ほど経った時でしょうか、
刻々と相槌を打ち続けていた
ご老人がボソリと言いました。

ご老人「お主は本当は『何』を望んでおるのじゃ?」
青年「えっ!?」

ご老人「先ほどから話を聞いてきたが...
                確かにお主が辛い状況なのは分かる」

ご老人「ただ...お主、逃げてるだけではあるまいか?」

青年「くっ!??!....そうです!その通りですよ!!
    僕は臆病者で、人に嫌われるのが怖くて、
    何一つ一歩を踏み出せないダメなやつだよ!」

青年「けど...あなたに何が分かるってんだ!」

ご老人「声を荒げたくなるのは分かる」

ご老人「だが、ワシに当たり散らしたところで、
    お主の人生は何も変わる事はないぞ...」

青年「ぐっ....チクショウ、嫌味な爺さんだ」

ご老人「そう言ってもらっても構わぬ」

ご老人「だが、先ほどの質問をもう一度しよう」

==================================
ご老人「お主は『何』を望んでいるのじゃ」
==================================

青年「そっ...それは...」

ご老人「安心せい、お主の事を誰かに
    言いふらす事もあるまい」

ご老人「ワシにお主の本当の気持ちを話してみなさい」

青年「..................」

青年「.....僕はただ、好きになった女性と
   付き合えるだけの男になりたい」

ご老人「そうか...良いのぉ...ワシの若い日を思い出す。
    青春ではないか」

青年「僕はどうしたら、彼女と付き合えるだけの
   魅力的な男になる事ができるでしょうか?」

ご老人「うむ....では一つだけもう一度聞こう」

================================
ご老人「お主は、恋心を寄せる女性と
    本気で恋仲になる気はあるか」
================================

青年「!?!?!?!?!?!」

青年「一歩を踏み出して嫌われるのは怖いです...」
青年「が、覚悟はあります」

ご老人「よろしい、ではその為に何が必要かの?」

青年「はい、今の自分を変える事...」
青年「そして、経済的に自立する事です」

ご老人「分かった...お主の気持ちに嘘偽りは
    無いようじゃのぉ...」

ご老人「ワシならお主の望みを叶える手伝ができる。
    一緒に望みを叶える修行をせぬか?」

青年「えっ!?良いのですか」
ご老人「これも一つのご縁じゃ」

青年「ありがとうございます!!」

ご老人「ただし、厳しい道のりになるぞ」
青年「覚悟はできています」

ご老人「うむ...では、明日の朝5時に
    この公園に来なさい」

青年「分かりました」

そして、青年とご老人の地獄の修行が
スタートしたのです。

『続く』

この続きはまた次回!!

お楽しみに...

一条


\ ありがとうございます / みんなのスキとサポートがいつも励みになってます!自分の人生がコンテンツになるように、楽しく使わせていただきます^^