イチ

アウトプットのためにいろいろ書こうと思います。野球メインです。それに関するウダウダは@…

イチ

アウトプットのためにいろいろ書こうと思います。野球メインです。それに関するウダウダは@ichiclaytonで呟いてます

最近の記事

柳のスローカーブ考

柳裕也が苦しんでいる。奪三振ランキングこそトップに立っているものの、現時点(8/4)で防御率3.48、8敗を喫している。また、被本塁打も昨年の数字(11)を既に超える12本を浴びている。その背景には、今年からレパートリーに加えたスローカーブの存在が一因としてあるのではないだろうか。本稿では今年の柳に対する雑感、カーブという球種に対する考えを書いていこうと思う。 昨年の柳裕也の凄み 昨年柳は最多奪三振、最優秀防御率の2冠を獲得した。昨年の柳の真骨頂は縦スライダーとカットボー

    • 開幕3連戦を終えて

      2022シーズンが遂に開幕し、はじめの1カードを終えた。中日は東京ドームでの巨人戦第3戦に辛くも勝利し、立浪新監督待望の初勝利を手にした。今回はその3連戦を見た雑感を書こうと思う。 ディフェンス(バッテリー含め)大野、柳をぶつけて2勝はもらおうという意気込みだっただろうが、当てが見事に外れた。柳はストレートの走りがそこまででなく、本調子ではなかったが決して悪い調子ではなかった。大野も同様。それでも目についたのは、木下拓哉の執拗なインコース攻め。「シーズン序盤だから撒き餌だ」

      • 2022中日についての雑感

        オープン戦も残す所あと数試合。立浪監督のもと新生ドラゴンズがいよいよ始動するわけだが、今回は今年の展望のようなものを部門別に書いていこうと思う。見たところしか書けないので、ご容赦願う。 野手~打線について~去年までの課題として、「2番探しの旅」を永遠にしていたことが挙げられる。2番を任せられる平田が離脱、大島を1番固定にしていたことにより、2番がどうしても決まらなかった。京田では純粋な打力が足りないし、加藤翔平、三ツ俣、伊藤らに難しい2番を任せるのも酷というもの。ソフトバン

        • 又吉移籍に関する雑感

          今オフ、中日・又吉がソフトバンク・又吉となった。それに関する雑感をつらつらと徒然なるままに書き散らしていこう。 又吉の躍進の要因又吉が今年ここまで活躍した一因として、間違いなく挙げられるのはカットボールの存在だろう。以前までの又吉はストレートとスライダーが主体の典型的なサイドスローピッチャーで、対左の攻めのバリエーションには苦労し続けてきた。しかし今年は全体の40%以上をカットボールが占め、スライダーはわずか10%ほど。対左では、カットボールを50%近くも投じている。カット

        柳のスローカーブ考

          2021中日の展望と注目選手(供養)

          オープン戦も始まったことなので今年の展望とそれに伴う注目選手、キープレイヤーを個人的に考えていきます。 ・先発陣昨年は誰に聞いても「大野に尽きる」といったところだろう。大野が完投、そうでなくてもそれに準ずるイニングを消費してくれるといった計算に基づいたやりくり、そしてその期待に十分すぎるほど応えたエース大野。沢村賞もある意味順当であろう。そして今年必要なのは、大野、福谷に次ぐ3番手の存在。大野だけでなく今年の開幕投手に内定した福谷も安定したパフォーマンスを見せたが、その他の

          2021中日の展望と注目選手(供養)

          巨人打線のピースを埋めた中田翔

           元日ハム・中田翔が無償トレードで読売巨人軍に移籍後初の先発出場を果たし、横浜DeNAのエース左腕・今永昇太の内角ストレートを完璧に捉えたホームランで原監督に一発回答を示した。巨人ファンから見ればまさしく「中田、ようこそ巨人軍へ!」といったところだろう。 不在だった「5番打者」の存在 処分がどうとか更生がどうとかはさておき、中田の加入によって読売巨人軍は打線の重要なピースが埋まったと考えられる。それは、岡本和真の後を打つ5番打者だ。  強打者の後ろには良い打者を置かなくて

          巨人打線のピースを埋めた中田翔

          高橋周平守備編~石川昂弥セカンド起用論~

           昨今の、あるいは未来の中日を語るにおいて欠かせない存在の一人として、石川昂弥が挙げられることでしょう。昨年は2軍においてほぼシーズン通して4番として完走、そして1軍デビューとプロ初ヒットも記録するなど、偉大なキャリアの第1歩を踏み出したシーズンであったと言って差し支えないと思います。  そんな彼がいつ台頭して1軍に定着するのか、或いはどこを守るのかという話題がしばしば持ち上がります。2軍で昨年守ったのは主にサード、イニングは少ないながらショートの2ポジション。現在挙がってい

          高橋周平守備編~石川昂弥セカンド起用論~

          「5番・高橋周平」の格

          遅ればせながら、明けましておめでとうございます。個人的には追われ続けた論文提出イベントがギリギリアディショナルタイム提出でなんとか終わり、精神衛生はすこぶる良いこの頃です。まあこの元気なうちに書きたかったことを書いておこうと思った次第でして、徒然なるままに書いていこうじゃないかと思います。 再燃する中日の3番打者問題 私が絶賛していた「俺のアルモンテ」ことソイロ・アルモンテが中日を自由契約となり、韓国リーグへと移籍することとなりました。そしてそれと同時に中日の2021シーズ

          「5番・高橋周平」の格

          外国人枠拡大が各チームに与える影響

          昨日このようなニュースが飛び込んできました。来る6月17日に開幕するプロ野球は3か月弱開幕が遅れたことにより、過密日程になることが想定されます。それに対する特別措置として、1軍外国人枠の拡大が為されるといったところでしょう。おおまかな決まりとしては、 ・通常1軍に登録できる外国人選手は4人だが、今期は5人に拡大 ・試合に出場できる人数は変わらず4人まで(途中交代含む?) ・投手、野手ともに登録上限は3人まで(投手4:野手1は不可) といった感じでしょうか。出場できる人数は

          外国人枠拡大が各チームに与える影響

          平田は今年は2番なんじゃないか

          この平田に関する記事は去年も書きました。故に「今年は」とついてます。 で、今年は平田は2番に置いた方が上手く回るんじゃないかと思った次第なので今からその理由を挙げていきたいと思います。 1.平田を「点」にした「2番・京田」 昨年の平田は二度の登録抹消があり、シーズン通しての活躍は見られませんでしたが主に1番打者として活躍。その打順としては、1番に平田を置き、そのあとに京田、大島(アルモンテ、福田)、ビシエド、高橋周平と続く上位打線がよく見られたと記憶しています。セ・リーグ

          平田は今年は2番なんじゃないか

          松坂大輔、斉藤和巳に見る好投手の条件

          今日(5月1日)BS1で放映された2006年のプレーオフ、松坂大輔選手と斉藤和巳選手の投げ合いはご覧になったでしょうか。今日においても名勝負とされる2人の投げ合いは噂に違わず、素晴らしいものでした。斉藤選手は現在YouTubeチャンネルを開設しており、当時の心境を交えつつ、ライブ動画で解説をしていました。本人の解説付きで極上の投手戦が見られるなんて、贅沢な時代になったものだという思いです。  この投手戦を見ていくうちに、これが好投手の条件なのでは、と思う点があったのでそれを書

          松坂大輔、斉藤和巳に見る好投手の条件

          打撃時の手首の動き~「リストが強い」を言語化したい~

           野球をやっている/やっていた方なら一度は「○○はリストが強いな」というワードを聞いたことがあるかと思います。結構安易に使われている印象ですが、今回は「ダイヤのA」を読んでいてリストに関する興味深いページがあったので、これを機にバッティング動作におけるリストの働きについて考えていこうと思います。 1.打撃動作における手首の動き まずはじめに、そもそも打撃時に手首がどう動くかを確認しましょう。手首の動作というと、通常なら上下の動き、ストレッチで言うところの前屈後屈のような動き

          打撃時の手首の動き~「リストが強い」を言語化したい~

          守備シフト論

           先日ヤフーニュースでチラッと井端弘和氏の記事を拝見しました。内容は、メジャーリーグでよく見られる守備シフトは果たして効果的なのか?というものでした。その問いに対する井端氏の見解は否定的なもので、「捕れる打球を確実にアウトにする」という哲学を持っている井端氏らしいな、という感想を持ちました。リンクも貼っておきます。 https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200330-00000003-baseballo-base  弊学も公式戦に

          守備シフト論

          20SSベストバイ

           遂に緊急事態宣言も発令され、仕方ないとはいえ行動が制限される毎日が繰り返されています。その中で使える「買ってよかった」ものはスマホ三脚です。アマゾンで1500円くらいで買えました。いやいやなんで三脚やねん、と思うかもしれませんがこれ、主に学生等の現在もバリバリでスポーツやっている人達に超おススメなんです。 ちなみにこんな感じ。 感覚と現実を擦りあわせろ ではなぜこの三脚が現役スポーツマンにおススメなのか。ズバリ見出しの通り感覚と現実の擦り合わせが行えるからなんです。今は

          20SSベストバイ

          2020中日ドラゴンズのキーマンは誰だ?その3

           シーズンがコロナウイルスの影響で延期に次ぐ延期ということになってしまいましたね。僕自身も春休み特にしなければならないマストなことがなくなってしまい、無為な日々を過ごしてしまっています。早くこの問題が落ち着いて、僕自身も張りのある日々をまた送りたいものです。  さて、今回は全3回の3回目、トリです。では早速僕の考える2020シーズンのキーマンを紹介していきたいと思います。 1.3人目:小笠原慎之介  小笠原投手は昨シーズンは年間通しては投げておらず、8月以降の7試合の登板

          2020中日ドラゴンズのキーマンは誰だ?その3

          2020中日ドラゴンズのキーマンは誰だ?その2

          なんだかんだで2月も後半に入ってしまいました。とか書いてるところから筆無精さがバレますね。今回は全3回のうち第2回という位置付けで二人めのキーマンを挙げていこうと思います。第一回はこちら。 二人目:福田永将 (画像は週刊ベースボールより)  中日のウィークポイントとして「長打力」は各媒体でも扱われていると思います。昨シーズン、チーム打率は.263でリーグトップ。優勝した巨人は.257で優勝チームをも上回ります。しかし得点不足に喘ぎ、5位に終わった一因が長打の不足にある、

          2020中日ドラゴンズのキーマンは誰だ?その2