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リワーク日記109 電話がとにかく嫌いな元うつ病患者が仕事で決めたルール

いよいよ繁忙期突入の準備が整ってしまいました。ひと足さきに勃発していたトラブルも解決の目処が立ち、あとは号砲を待つばかりです。恐ろしいのは、前回の繁忙期だった昨秋から右肩下がりで減少傾向を見せていた残業時間が今月に入って増加に転じていることです。グラフにすると綺麗にV字を描く格好で、明らかに来月以降の残業時間の地獄ぶりを示唆しています。どうしましょう。

基本的に私はのんびり屋なので急を要する業務や仕事が立て込んでいる状態というのが非常に苦手です。もう忙しいというだけで精神的にはダメージを受けてしまうことになります。美味しいものを食べてエネルギー補給に努めるにしても、最近眠りが浅めなのも心配の種です。日中もずっと眠いんですよね。もっとお薬効いてほしいです。

そして何より嫌なのが電話です。電話は大嫌いです。電話はこちらの状況を無視して一方的にいますぐ応答しろと要求してくる横柄で高圧的なコミュニケーション手段だと私は思っています。ほぼ服従を求められているのと同じです。その点、メールは自分の空いた時間に対応することが前提とされているのでずっと相手の事情を尊重しており良心的です。なので、私はメールを基本的なコミュニケーション手段として使用しています。プライベートでも電話することはほとんどありません。でも繁忙期にはきっとたくさん電話がかかってくることでしょう。ああ嫌だ。

まったく、グラハム・ベルはとんでもないことをしでかしてくれたものです。電話などという横暴な拷問道具を発明して仕事の形を永久に変えてしまいました。そして彼がいなければ、電話帳に載ったサラ・コナーという名の無実の女性たちがターミネーターに襲撃されることもなく、サツキがカンタの本家で電話を借りている間にメイが迷子になることもなかったでしょう。実に罪が深いです。今のiPhoneとApple社の栄光も、Noteの私のリワーク日記もなかったかもしれませんが。

残念なことに、繁忙期スタートを目の前にして早くもかかってくる電話も増加傾向なのです。しかも自分たちの仕事のお粗末さを棚に上げてこちらの些細な間違いを大袈裟に取り上げて騒いでくるような人たちほどよく電話をかけてくるのです。まあ、どこにでもいますよね、こういう人たちって。前職時代にも何人もいましたし。中には、霊能者に霊視してもらったら前世は殺人犯だと言われたという武勇伝を持つ、いかにもパワハラ系の人もいました。部下を何人もメンタル不調による退職に追い込んできた荒くれ者だけに、その話を聞いた時には妙に納得してしまいましたが、生まれ変わったのに変わらぬハラスメントオーラの根深さを見せられて笑うに笑えませんでした。彼女も(「彼」ではなく!!)朝も夜もなく電話をかけてきて私をなじりながら無理難題を突きつけてきたものでした。おかげで電話がかかってくると、今でもどんな苦しみを押し付けられるだろうかと不安を煽られます。

それはともかく、そんな電話があまりに迷惑なので、電話に出るのは2回に1回くらいにわざとセーブすることにしました。電話に出るか出ないかを私が自主的に決めるのです。なんという不良社会人でしょうか。きっと新入社員教育セミナーの講師が耳にしたら激怒するに違いありません。そんな自分勝手なことをするなんて社会人として云々と。

ですが「今電話に出るかどうか」を自分で決められることはメンタル面で非常に大事です。立て込んでいる時にさらにもう一つ厄介事を抱え込むことが得策なのか?ただでさえ気持ちの余裕のない時にわざわざ攻撃的な電話を受けてうまく対処できると言えるか?そう問いかけてみると、自分で電話を取るタイミングをコントロールすることもストレス対処の一つとして重視しても良いように思えます。

居留守を使っているようで罪悪感を覚えたりサボっているようで気が引けると思う人もいるでしょうね。しかしもし手伝ってくれる人がいないなら、受けた電話の用件と怨念は全て自分自身が背負うことになります。何はともあれまずは自分自身の心身の健康が最優先です。仕事はその後の話です。仕事で心身の健康を損ねることほど馬鹿馬鹿しいことはありません。それに、あなたを悩ませているあの天敵が次々に放ってくる犯罪者マインドに溢れた理不尽な電話に従順に付き合うことが、そんなに素晴らしい仕事なのでしょうか?仮に前世からの面倒な因縁があったのだとしても、です。

会社としてはどんな電話であってもすぐに応答して対応するというのが唯一の正解なのでしょうけど、それならば従業員の健康と両立させるような環境を整えるべきでしょう。会社の無策とグラハム・ベルの暴挙のツケを、無力で無垢な一市民が背負う必要はありません。何度も言いますが、物価高にも負けているような賃金しか支払おうとしない会社には、最低限のレベルの労働力だって提供しなくても文句を言われる筋合いはありません。

さて、そんなときにリワークの面談がありました。繁忙期を前に、体調ダウンする前の兆候を発見できるようにしておくと良いとアドバイスをもらいました。

私の場合、ニキビや口内炎ができるのが疲労のサインです。しかしそこまで行く前の兆候があるはずなのでそれに気づけるようになると、より早く小さなエネルギーで回復を図ることができるという趣旨です。

ランチで美味しいお店で外食するよりコンビニ弁当でさっさと済ませるようになるとか、ため息が増えるとか、通勤時に聴いている音楽が耳に入っていないとかいう変化が当てはまりそうだと思いました。早めに自分に優しさを補給できるように準備したいと思います。自分に優しくするってとても大事です。

ということで今回はここまでです。次回も楽しみにしていてください。

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