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リワーク日記83 人手不足すぎてピンチに陥った職場では心のマスクが必須!!

もう11月も終わりに近づいていますね。ここまで来たらあっという間に年末を迎えることになるでしょう。今年は忘年会を実施するという職場も多いのではないでしょうか?もはや新型コロナウイルスなど存在しなかったかのような錯覚に陥っている人もいることでしょう。街中ではマスクを着用していない人も大勢います。残念ながらコロナウイルスはまだ存在しますが。

私はコロナ禍以前から冬場はマスクを着用することが多かったです。マスクの中では温度と湿度を保てるので冬の冷たく乾いた空気が喉に触れるのを防げ、風邪をひきにくくなる効能を実感していたからです。ですので、私は風邪予防のためこのままマスク生活を続行します。

やはり健康は何にも代え難い重要な価値です。身体面でも、精神面でも。身体の健康のためにマスクをつけるなら、心の健康のためにもマスクに相当するものが必要です。心のマスクですね。

心にとってのマスクとは何でしょう?朝の一杯のラテ、陽気な音楽、ふかふかのソファー、愛犬のくしゃみ、お気に入りの緑色のセーター、3時のおやつのチョコドーナツ…。リワークではストレス軽減策として様々な方法を紹介してもらい、人それぞれ自分に合った方法を探していました。呼吸を整えて副交感神経の働きを高めて心の昂りを鎮める方法も、好きな飲み物を飲んで落ち着く方法も、自分の認知・自動思考を探り当てて修正する心理学的なアプローチもどれも正解で、ストレス対処法をいくつも持っていること自体が心にとってのマスクになり得ます。

前回の記事でも書いた通り、今私はまさに心のマスクを適切に使いこなせるかどうかのテストを受けている状況に置かれています。よく分からないまま膨大で複雑な業務を渡されて溺れかけています。それに加えてただでさえ人手不足だというのに、職場で1人メンタル不調による休職者が発生してしまったのです。私が転職したての半年前にはそうでもなかったのに、あれよあれよという間にストレスが最高度に高まった職場に変貌してしまいました。まるで何かのスイッチが入ってしまったかのようです。

その人の担当業務は、驚くことに部署の責任者である取締役と隣接部署の別の取締役が分け合って引き継ぐことになりました。職場としては崩壊していますね。一応、他のメンバーに割り振るような余裕はないと会社も認めざるを得なかったわけですが、付け焼き刃ですね。現場業務から離れて久しい役員が急に担当業務を担うのですから、具体的な実務の回し方もわからず悪戦苦闘のご様子で連日大騒ぎです。「これはどうやってやるんだ!?」という叫び声が響き続けています。いや、この業務の仕組みはあなた方の指示のもと構築されたものなんですけどね…。

まあ、この機会に役員たちには現場の実務がいかに複雑で煩雑で難解で杓子定規で非効率で苦しみと残業の素になっているかを体験していただくのが良いでしょう。彼ら自身のこれまでの仕事の成果の味を自ら堪能してもらいましょう。

とは言っても、役員が担当業務を持つわけですので、当然その分、部署運営や諸々のマネジメント業務はおろそかになります。そのせいで早くも決裁が滞り始めており、部署全体の仕事が滞留する兆しが見えてきています。これはこれで見過ごせない問題です。

職場内からは不安の声が出始めています。もともと1人分を超える大量の業務を抱えているのに、それが完了するまでにこれまでよりも多くの時間を要するようになってしまっているのです。当然、船の中に荷下ろしされない業務がどんどん積み上がっていきます。果たして船は、その溜まりゆく業務の重さに耐えて浮力を保てるのでしょうか?船長が自ら帆を張っているうちに、このままなす術もなく暗い海底に沈んでいってしまうのでしょうか?

そんな泥舟に乗る私が、いくら3時のおやつにドーナツを食べたとしても、何の気休めにすもならないと思うかもしれません。ですが、どんなに仕事が大変で忙しい時にも自分を大切にする時間を確保することこそが、実は心のマスクになるのだと私は思っています。

仕事や会社に付き従い全てを捧げているのではなく、私が私の意思で仕事よりもドーナツを食べることを優先しているという事実は、ほんの10分だけであっても自分の心に自尊心と自己コントロール感を回復させてくれます。たとえその代償として私がドーナツのように丸々ふっくらな体型になったとしても。

そう言えば、先日行った同窓会でも私の体型の変化に驚いた人が何人かいました。あのね、私はアイドルでもなければミッキーマウスでもないんです。旧友たちの頭の中の幻想を守るために、今日のランチの濃厚魚介醤油ラーメンを我慢したり、11月20日のピザの日にピザを食べるのを諦めるような惨めな思いをしてまでスリムな身体を維持する責任なんてないんです。それからポテトチップスも。人生、全てを手に入れることはできません。たとえ他の何かを捨てることになったとしても、自分にとっての価値を自ら選ぶしかないのです。旧友たちもそれぞれ自ら重要だと思う価値を選び、喜ばしいほど個性的になっていました。誰だか全然分からないぞ。

それはともかく、忙しい忙しいと追い立てられ焦って仕事をしてもろくな結果になりませんし、相変わらず四方八方から苦情や強欲で筋違いな要求が豪速球で投げつけられていてストレスの多い状況です。自分で自分を大切にする時間を確保する権利くらいはあるはずです。そもそも貰っている給料の範囲内でしか仕事はできないということを理解していない人が多いですね。社内社外を問わず。これ以上を望むならもっと支払って下さいという話でしかありません。

何事もサービスは対価の範囲内でのみ提供されます。これっぽっちのお金しか支払ってもらえないのですから、こちらもそれに見合った労働しか提供できません。しかも物価上昇を勘案したらいま貰っている給料の価値は下がっています。対価が低すぎるのですから低品質なレベルで働く以外ないではありませんか。どうしても業務ストレスに耐えて働いてもらいたいなら、我慢料を支払ってもらわなければ話は始まりません。

私はアイドルでもミッキーマウスでもありませんが、取引は釣り合いが取れているべきです。経験不足は熱意では補えません。私に投資してパフォーマンスをより高めるか、それとも投資をケチって低水準の労働に愚痴をこぼし続けるか。どちらを選ぶかは私の問題ではありません。

お気付きかもしれませんが、私にとってドーナツ以外の心のマスクのひとつは、意図的に仕事のパフォーマンスを下げることです。完璧主義が自分を追い詰めることを知っていますし、対価に見合った働きぶりを決める権限を自分の手元に置いておくことは私の生活を幸せなものにするために必要です。生活を楽しむには仕事でエネルギーを使い切るわけにはいきません。心のマスクとは、自分を大切にすることに他なりません。

ということで、これからもゆっくりやっていきたいと思います。ちなみに私は11月20日のピザの日には職場でピザを食べましたよ。ピザの日ですからね。そしていまドミノピザではブラックフライデーで安くピザを楽しむことができるそうですよ。ぜひ皆さんも職場でピザを召し上がって下さいね。それでは次回も楽しみにしていて下さい。

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