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深呼吸なんてできない。

まれたそさんと2回目のデート。
黒さんとの初デート。
してきての感想。

まれたそさんとのデートは可もなく不可もなく。
待ち合わせ5分前になっても、LINEに既読もつかなくて、
返信もなかったから、ドタキャンが頭をよぎってヒヤヒヤしたけれど、
ちゃんと来てくれたから良かった。

今回訪れた場所は私が前から行きたかったカフェ。
まれたそさんは事前にお店の事を結構調べてたみたいで、
デートの事を前向きに考えてくれてたんだと少し驚いた。

まれたそさんとの恋愛に対して、
乗り気じゃなくなっていた私だけれど、
カフェの雰囲気と世界観が好きすぎて、
もうそんな事も気にならなかった。。

店内に入った瞬間の暗闇。
異様な静けさ。
会話は禁止。

ちょっとしたアトラクションだ。
今迄訪問したどのカフェよりも楽しかった。。

その後は、まれたそさんの時間が許す限り近くの街を散策して、
16時ぐらいに解散となった。

何だかんだ楽しめたものの、依然として
まれたそさんに対して決定的な魅力を感じていなかった。

デート終わりにまれたそさんの方から
「楽しかった、また遊ぼう」ってLINEが来た。

もう少し様子をみようと思って、私も次遊ぶ予定を聞いた。
でも、まれたそさんから翌日中に返信は無かった。
翌々日に返信が来るも、次会えるのは1ヶ月後らしい、私は返信を返さなかった。
気持ちに踏ん切りがついてしまったから。

まれたそさんとデートした翌日に黒さんとの初デートがあった。
デート当日は苦しくも悪天候。

待ち合わせに少し手間取ってしまったけれど、
初対面なのに横断歩道越に手を振り合えた。
どっちが先にリアクションをとったのかは覚えていないけど、
何だか嬉しくなった。

黒さんの身長は平均的で、
私視点からだと、小柄な女性。
高身長が好みな私だけど、
黒さんの骨格とか体形の問題なのか全然気にならなかった。
服装は思った通りやっぱりおしゃれ。
しかも何かいい匂いがする。。
多分香水だと思うんだけど、
正常に物事を考えられなくなるくらい言い匂いだった。
何の匂いか分かんないけど、好きな匂い。
あとネイル期待しないでって言ってた癖に普通に可愛いのズルイ。
声も可愛い。
アプリの写真ではカッコイイ系の女性かと思ったけど、
実際に会ってみたら可愛い系でした。

あれ、欠点なくない?
何ならもう好きじゃない?

とりあえず順を追って当日を振り返る。
デートの場所に選んだのは、ここもまた私が前から行きたかったカフェ。

会話をしてみても、
妙な沈黙が産まれたりとかそういう気まずさは感じなかった。

私が心を射抜かれてしまったのは、黒さんの言動だ。
メニューを選ぶ際に、「ん~」とか「どうしよう~」とか言ってて、
何この可愛い生き物!?ってなった。

独り言なのか、唸ってるのか、黒さんの声のトーンにつられて、
私も声が高くなって「どうしたの?」「何?」って聞いてしまう。

お互いにマスクを外しての初めての顔合わせの瞬間。
私は黒さんを可愛いと思った。

黒さんは絶世の美女ではないと思う。
愛嬌のある顔立ちで何だか既視感があった。
大学生時代のバイト先にいた後輩JKだろうか。
MOSHIMO岩淵ちゃんの雰囲気も感じる。

え、顔も良かったらやっぱり欠点なくない?

一応カフェが今回のメインだから、
黒さんにこの後どうする?って聞いたら、
「さっき来る時みつけた雑貨屋にいきたい」って。

よし、まだ一緒にいられると一安心。

雨の中、街を少しだけ散策。
雑貨屋さんに向かう途中、ふと目に留まった本屋さんに寄ったりして、
お互い気になった本を1冊購入したりした。
ココで黒さんが
「人気作品は逆に読みたくないっていう捻くれた性格なんだよね」
と言った。そんなところも良いじゃんとなった。

少ししてから、黒さんが「お腹空いてきた」とポツリ。
そう、待ち合わせが13時だったから事前に昼食もとってないし、
カフェではお互いデザートしか頼んでないから、空腹にもなる。

歩くのも苦じゃないらしいから、
お昼ご飯目当てに浅草へ。

ついでに神社でお願い事。

「今年の恋愛は上手くいきますように」

結局、上野の方まで出向いて
私が前から行きたかったお店に向かった。

お互い小食だから、一つの商品をシェア。
そういえば、最初のカフェの時、先払い形式だったんだけど、
黒さんの方からお会計は別でって言ってくれた。最高じゃん。
なのでお昼ご飯は私が出します。

黒さんの「ありがと」が心にしみた。

でも、ここのお店で出されたサラダは、
くっそまずかったのでリピートは無しです。

時刻は17:00ぐらい。
明日のことを考えるとそろそろ解散の方が良いかなと、
一応、黒さんにどうするか確認。

「終電までに帰れれば良いかな」

えっ? まだ一緒に遊んでくれるんです??

雨はまだ降ってたから、歩き回るのもあれだし、無難に映画館へ。
何見る~となり、何でも良いよというので、時間帯的に、
クレヨンしんちゃんを観ることになった。

映画のチケット買うときに私が一括で出そうとしたら、
ちゃんと自分の分は払うと、半分出してくれた。
何ならお釣りいらないって。

黒さん、本当に年下なのか??

映画の内容は、今迄のクレしん映画に比べるとかなりお粗末で、
内容がものすごく薄い。子供向けの可愛い映画に大人でも泣けるようにと、とってつけたような感動シーン。

黒さんがすっごい面白かったって言ったらどうしようと思った。

「内容薄かったね~」

全くもって杞憂だった。価値観が合いすぎる。。

その後は少しだけ、お酒とおつまみ。
黒さんは私同様、お酒が苦手でほろよいガチ酔い勢だ。
そんなところまで一緒なのか。

ここで衝撃の事実。
私の推し、実は黒さんも推しだった。

私がカッコイイと思う人を黒さんもカッコイイと感じてくれる。
黒さんがカッコイイと思う人を私もカッコイイと思える。

また、黒さんは女性に対して可愛いを言える女性だ。
モデルの女性をインスタで眺めては可愛い。この子も可愛い。
と可愛いが止まらない。

極めつけは、二次元の推しキャラのタイプも同じ。
お互いディーグレイマンの神田に性癖を狂わされていた。。

2人して、イケメンに対してエロいだの可愛いだのカッコイイだの、
同じ価値観を共有し合うのが楽しくて仕方なかった。

ここのお会計は勿論、私が出しました。
それに対して黒さんは

「次は私がだすね!」

もう聖母じゃん。出してくれなくもいい。
この一言が言えるあなたは素敵です。
好きです。

お店を後にして、電車で帰宅。
途中までは二人でゆらゆら。

「へっく、、」

「何今の??くしゃみ?? 可愛い笑」

なんて、黒さんからからかわれたりもした。
くしゃみが可愛いなんて言われたことない。
咳みたいなくしゃみだねとは言われたことはある。

そんなこんなで時間が来てしまった。
黒さんが先に電車から降りる。

「また私と遊んでね!」

「もちろん!」

幸せな気持ちでいっぱいになった。
この人に尽くしたいと思った。
沢山楽しいことを共有したいと思った。

先走ってしまうのが私の悪い癖だ。
勘違いして、思いあがってしまって、相手に嫌われてしまう。
一旦深呼吸して、余裕のある素振りをしなくてはならない。

翌日気が付くと

「おはよ」

ってLINEを送っていた。

「おはよ」

って返事がきた。

深呼吸なんてできない。

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