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「誰かに喜んでもらうというのが 何よりの喜びだった」第307回例会 2020/07/28

26年間継続している私たちの交流会。フェイスブックで例会案内を開始するようになった一時期、一気に参加人数が増え、月平均50~60人という数が当たり前となって、街場のレストランでは収まりきれない回が一年半近く続きました。

そんな”熱狂”が一段落し、また、コロナ禍によってリアルの例会の開催さえ危ぶまれる昨今。参加者が20人に満たないこともあり、以前の姿を取り戻して、特にその頃が好きで会員となった方々に、皮肉なことに、改めての安らぎのひとときと空間を提供出来ているようです。

異業種の交流会ですから、たくさんの様々な職種や年代の方々に参加していただくことはもちろんですが、その交流の中身が大切なのであって、ありがちな、ただの「名刺交換の場」ならば、26年間も継続出来ていなかったと思います。

26年前にこの交流会を立ち上げようと、当時、水府橋の袂にあったシティホテルの地下のバーで毎夜毎夜、熱く語り合っていた私と故人のMO氏は、他の方々から見れば、きっと、可笑しな奴に見えたことでしょう。

私たちのこの交流は、間もなく5人の発起人を揃えスタートを切ることになります。その後どんどん仲間が増え、熱気は徐々に伝播して行きました。おそらく、こんなに長い期間継続する姿を、私を含めた、当時の参加者の誰もが想像していなかったと思います。

AGORIAの「社会運動の起こし方」という記事に、社会運動が起こるには、最初にリーダーが勇気を持って突出し、馬鹿に見えるような行為をして、みんなに嘲笑される必要があると書かれていました。

この行動がさらに加速し、敷居を越え一気に流れ出し、野火のように広がる劇的瞬間を『ティッピング・ポイント』と称すると。そして、「スゴイことをしている孤独なバカを見つけたら、立ち上がって参加する最初の人間となる勇気を持ってください」と結びます。

常にそんな意識を持っていると、周囲に、様々な「火種」があることが見えてきます。ここにも、マーケティングの分野ながら、似たことを指摘している書籍の一文がありました。

マーケティングという戦略には、コケるときもあるのです。関西弁で言えば、「しゃーない」ということです。それよりも大事なことは、ベストを尽くすこと。その場その場で、ベストと思える取り組みをする。そうすれば、何かが開けてくるのです。結局のところマーケティングとは、人の心を動かせるかどうか、に尽きると僕は思っています。しかし、それは商品を買っていただくお客さまの心だけではありません。社内のスタッフであり、取引先であり、いろいろな人の心を動かすことで、それが大きな原動力になっていくのです。

どうして自分はこんなにマーケティングの仕事が好きなんだろう、と思うとき、過去を振り返って一つの理由を見つけることができます。それは、自分が何かをして、それに対して誰かに喜んでもらうというのが、僕にとっての何よりの喜びだった、ということです。

ダイヤモンド社『こころを動かすマーケティング』
日本コカ・コーラ会長 魚谷雅彦 著

そう、考えてみれば、私も”継続馬鹿”だったし、それは、ただただ参加してくださる方々の喜んでくれる顔が見たかっただけで、それが心底楽しかったということに尽きるこの26年間だったのです。

昨夜の307回目となる例会でも、参加者の方々の口々からこぼれる話題は、いちいち私を感動させ、これだけの年数を経てもまだまだ私を飽きさせず、私のこころに油を注ぎ、火を点けようと目論んでいるかのように思えるのでした。

ありがとうございます。参加の皆さん。イチエは更に進化し変化し続けます。コロナと上手に付き合いながら、また元気にお会いしましょう!!

於:水戸市浜田「茨城レストラン フェリチタ」

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