【レビュー】『ハピネス』
ほとんど本を読んでこなかった人間がポツポツ読書を始めました。
そんな人間によるレビューです。カナリ個人的で的外れな内容もあるかと思いますので、その点ははじめにお断りしておきたいと思います…。
(読書記録も兼ねている為、ネタバレを含みます。お気をつけ下さい)
『ハピネス』
嶽本 野ばら 著 小学館 2006/7/14
●この本について
2024年5月17日に映画公開された作品
●あらすじ
心臓に病を抱える彼女が余命一週間を宣告された。その事実を打ち明けられた彼の目線で進む、短くも濃くて深い愛にあふれた数日間のお話。
●レビュー
★★★★★(星5つ)
ウォーキングをしながらオーディオブックにて聞いた本。2日間で読了。
『死』を扱う作品で、こんなにも濁りなく純粋なお話があるのかと思うほど「透明」と評された言葉に納得。
高校生の『死』…想像するだけで心が痛い。
しかし年齢なんて関係ないと思えるほど愛に溢れた素晴らしいお話だった。
にも関わらず、『死』に対する考え方・捉え方を、彼女や彼、彼女の家族の目線で考えることができ、かなり深く考えさせられる作品であった。
一見もう少し削れそうとも感じられるゴスロリに関する詳細説明も重要。
一旦その説明中に心が落ち着いたかと思ったところからの急展開に何度も心をやられた
●真似したい点
・想像しやすい言葉選び・語り口
・テーマを深く考えさせつつ明るさを残す表現
・『死』に対する多角的な考え方の例
・彼女の『死』後も描かれたこと
●う〜んな点
・外出中にはオススメできない(泣いちゃう)
→ある意味、褒めポイント
●感想・気付き
評価の星5つは久々か?
この本の表紙は…実は今までに何度も見たことがあった。しかし、タイトルと装丁の雰囲気が穏やかそうであまり気にはなっていたが、手に取るほどではなかった。
しかし、オーディオブック内で紹介されていたこともあり、気になってウォーキング中に聞いてみたのだが…なぜもっと早く手に取らなかったのかと大変後悔したくらいにいい作品だったと私は思う。
自分もいつかは体験する『死』。
いつ訪れるかは分からないけれど、愛に満ちたものであってほしいと願わずにはいられなくなった。
また、その為にやはり今すべきこと、今できることがあるのだなと痛感し、考えと行動を少しずつでも早急に改めたいと思った。
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