ロン毛メガネ「心と身体の不調がやわらぐ お茶でゆる〜りセルフケア大全」
・本書は、YouTube登録者数9万人にのぼる香港出身の薬膳養生家の著者が、スーパーやコンビニ、ネットで購入できるお茶で、不調をやわらげる方法36を紹介した1冊。
・漢方は、4000年以上の歴史がある中国伝統医学(中医学)をベースに、日本の気候、食事などを取り入れて派生した日本の東洋医学。
・西洋医学が薬や手術で病気を治療するのに対し、東洋医学では漢方で自己治癒力を高めて生活習慣や食事を見直すことで、身体の不調を自ら治していく。そして、この漢方を手軽に取り入れるのが「お茶」である。お茶は、5000年以上前から飲まれていたものと言われており、古くから病を予防するものと大事にされてきた。
※お茶の発祥から、歴史、どのように広まったかについての詳細は本書をお読みください。
・東洋医学では、「朝昼晩で異なる種類のお茶を飲むといい」という考え方があり、
朝=紅茶(心身ともに活発になる)
昼=烏龍茶(胃腸の働きを補佐する)
夜=プーアル茶
を本書でおすすめしている。
・朝は身体のなかに一晩蓄えた「陽気」が活発になり、身体と脳が動き出す。紅茶は発酵しているので、香りがよく、喉越しが軽いという特徴がある。やや体温が低い朝に紅茶を飲むことで、身体を温めて、体内の寒気を追い払うことができる。また血行を促進し、頭をすっきりさせたり、集中力を高めたりしてくれる。
※昼に烏龍茶、夜にプーアル茶をおすすめする理由ならびに夜におすすめする理由は本書をお読みください。
36の処方箋(一部)
01 憂うつなとき
・東洋医学では、憂うつな気分になりやすい人は「気鬱」(気の流れが詰まっていて、スムーズに流れていない状態)タイプが多いと考えている。憂うつなときは、気血を巡らせる力を持つ「バラ茶」を飲んで、詰まった気血を巡らせていくこと。
・「バラ茶」は、バラのつぼみを乾燥させたもの。バラ茶には身体を温める力や、身体の気血の巡りをよくする力、憂うつ状態の詰まった気血を解消する力がある。また、情緒を安定させて新陳代謝を促進してくれるとも言われている。
17 二日酔いになったとき
・二日酔いのときは、薬に頼る前に、身体にやさしいお茶を飲んで、自分自身を労るようにすること。
・二日酔いになったら、翌日に「クズの花茶」を飲むこと。クズの花には、昔から、熱冷ましや、デトックス効果、吐き気を緩和左派効果があると言われている。
・さらに、肝のはたらきを補佐する効果も期待できるが、低血圧の人はさらに血圧を下げる可能性があるので、なるべく控えること。
※ご紹介した「バラ茶」「クズの花茶」の飲み方、どの季節がおすすめかについては、本書をお読みください。
・本書では、「1日1杯のお茶で、心と身体を整える」というプロローグから始まり、「メンタル不調・ちょっとした不調・自分の体質・気になる痛み」という4つのカテゴリーから36の項目に分けて、さまざまな症状に合わせたお茶とその飲み方、効果が紹介された内容となっている。例として、「イライラしているときはカモミール茶」「だるさが続くときは高麗人参茶」「消化不良でおなかが痛むときはブッシュカン茶」「腰が痛むときは杜仲茶」が取り上げられている。また、「お茶の淹れ方」「メンタルとお茶の関係」など4つのコラムが章の終わりに収録されている。
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