いっち

1990年代のインターネット黎明期の出来事や、好きなゲームのレビューを書く大人です。

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マガジン

  • ゲームのレビュー

    好きなゲームや印象に残ったゲームのレビュー

  • ドラゴンクエスト10を1万時間プレイしてみた結果

    ドラクエ10のプレイ時間が1万時間を越えたので思い出などを面白おかしく語ります

  • なりきりチャットに人生を捧げていた大人の思い出話

    1990年代、インターネット黎明期に流行った「なりきりチャット」についての思い出を綴ります。

最近の記事

猫の腎不全について

飼い猫の腎不全についてXに投稿したところ、治療についてのご質問などいただいたのであくまでうちの猫の例なのですがまとめておきます。 2020年5月(13歳)に食欲がないので病院へ連れて行ったところ慢性腎不全のステージ3と言われました。 SDMA20、CRE3.5、BUN42でした。 この時余命宣告されていまして、もってあと1年くらいだろうと言われました。 週1で1ヶ月ほど輸液に通いましたが、いっこうによくならないので大きめの病院へ連れて行ったところ、24時間輸液をした方が良い

    • 「Unpacking」 アンパッキング レビュー〜人生とは引っ越しと再生の連続である〜

      「引っ越し」というとどんなイメージを持つだろうか? 「心機一転するのに最適」と思う人もいれば、「面倒臭い」と感じる人もいる 生活の変化で仕方なく引っ越しを強いられた人はマイナスイメージかもしれない そもそも引っ越し自体をしたことがないからよくわからないという人もいるだろう 自分はというと実は引っ越しが大好きだ こう言うと様々な場所を転々としているイメージを持たれるかもしれないが、人生で引っ越しをしたのは3回である 1回目は子供の頃だったのであまり覚えていないが、うち2回は大

      • 33歳で2回喪主になった自分が伝えたいこと

        私は父親を3歳の時、母親を27歳の時に亡くしている。 それぞれ亡くなった年齢は父親が28歳、母親は53歳。 日本人の平均寿命から考えると短命だ。 母は数奇な運命を辿った人だった。 私の母の人生の話をするには、その母親である祖母の話をしなければならないだろう。 祖母は商家に生まれ、贅沢三昧で育った。 父親には愛人が何人も居て、その愛人の間に生まれたのが祖母だ。 気の毒なことに、父親は妻に愛人の娘である祖母を自分の娘として育てろと命じた。 夫には逆らえなかったが、祖母の存在を

        • #いいねされた数だけハマったゲームを紹介する見た人全員やる その3

          ICO言葉が通じない少女、ヨルダの手を引いて霧の城を脱出するアドベンチャーゲーム。 「雰囲気ゲー」という言葉が生まれたのもこのゲームが発祥なのではないかと思う。 「雰囲気だけ」ということで多少マイナスな意味も含む場合があるが、ICOに関してはストーリーやシステム面においても申し分ない。 ただ、難易度は高くないので難しさを求めている人には物足りなく感じるかも知れない。 ヨルダは基本的に自発的に行動しないので手を引いて常に誘導する必要があるが、ギミックを解く際は協力して手伝って

        猫の腎不全について

        • 「Unpacking」 アンパッキング レビュー〜人生とは引っ越しと再生の連続である〜

        • 33歳で2回喪主になった自分が伝えたいこと

        • #いいねされた数だけハマったゲームを紹介する見た人全員やる その3

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          8本
        • ドラゴンクエスト10を1万時間プレイしてみた結果
          3本
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          19本

        記事

          #いいねされた数だけハマったゲームを紹介する見た人全員やる その2

          VA-11 Hall-Aこのゲームはゲーム趣味の合う友人に強く勧められたのでプレイした。 なんとも気だるい、退廃的なサイバーパンクの世界でバーテンダーの主人公が、バーに来る客にカクテルを振る舞いながら交流するというもの。 お客のオーダーは曖昧なものもあり、相手の話や雰囲気に合わせてカクテルを考えて作るのも面白い。 ミックスするお酒の種類は完全にゲームのオリジナルだが、このカクテルはどんな味なんだろうと想像するのも楽しみのひとつである。 カクテル作りに関しては慣れてしまえば簡

          #いいねされた数だけハマったゲームを紹介する見た人全員やる その2

          #いいねされた数だけハマったゲームを紹介する見た人全員やる その1

          Twitterでこのタグを見て面白そうだな、と思いツイートしたところ、10いいねを貰ったので今までハマった10本のゲームを紹介した。 この記事はその紹介文をまとめたもの、「その1」である。 長くなりそうなので3つの記事に分けようと思う。 DQやFF、クロノトリガー等の国民的ゲームも勿論、人生に多大な影響を与えたもののひとつだが、今更自分が紹介してもな〜という気持ちがあるので今回はあえて王道路線から外した紹介にしてみた。 MOON「MOONってゲーム知ってる?」 ある暑い夏

          #いいねされた数だけハマったゲームを紹介する見た人全員やる その1

          猫は寄り添うだけ〜愛猫家のStrayプレイ感想〜

          今回は何かと話題の「猫のゲーム」、「Stray」をクリアしたのでレビューしてゆく。 このゲームは個人的に、発表当初から楽しみにしていたゲームのひとつで、猫が好きなこと、サイバーパンクの世界観が好きなことも相成って期待度が高かった。 実際発売したところ、話題になり注目を集めたが、「猫が痛い目に遭う描写が耐えられない」「ホラー描写がある」等、物議を醸し出した面もあるので今回はこういった評価が気になり購入を戸惑っている人向けのレビューを書こうと考えている。 核心の部分には触れな

          猫は寄り添うだけ〜愛猫家のStrayプレイ感想〜

          ドラゴンクエスト10を1万時間プレイしてみた結果3

          DQ10の対人戦って?DQ10にはコロシアムと呼ばれるPVPシステムがある。 今はグランプリと呼ばれる期間限定イベントの時に触る程度しかやっていないが、一時期このコロシアムに入り浸っていたのでこれについても書こうかと思う。 コロシアムの戦闘は通常の戦闘とは異なっている。 戦闘システムがコマンド入力式なのは変わらないが、ポイント制で敵チームのプレイヤーを倒したり、味方を蘇生したりすることでポイントが入る。 ポイントをより多く持ったチームが勝ちだ。 行動パターンが決まっている

          ドラゴンクエスト10を1万時間プレイしてみた結果3

          ドラゴンクエスト10を1万時間プレイしてみた結果2

          DQ10の戦闘システムって?ある時FF14をプレイしてる友人から尋ねられた。 「DQ10からFF14に来た人って戦闘中やたらピョンピョン飛んでるけど何で?」 そう、DQ10の戦闘とはピョンピョンしながら相撲することである。 ジャンプと相撲の必要性 DQ10の戦闘方式はコマンド戦闘である。 DQ特有のピッ、ピッ、と、ひとつひとつコマンドを選ぶ戦闘を行う。 それに若干のアクション要素が付随してくるのだが、それが「ジャンプ」であり「相撲」である。 通常、タンクと呼ばれる役

          ドラゴンクエスト10を1万時間プレイしてみた結果2

          ドラゴンクエスト10を1万時間プレイしてみた結果1

          ドラゴンクエスト10というゲームをご存知だろうか? という書き出しにしようかと思ったがドラクエ10がなんなのか、どういうオンラインゲームなのか、といった記事はわかりやすく、素晴らしいものが世の中に沢山あるのでここは自分の経験や思い出を交えてドラクエ10を10000時間プレイした感想を書こうと思う。 ちなみにこの10000時間というのは発売初日から初めて10000時間であり、10年の時を経ていること、そして、あくまで「メインキャラ」のプレイ時間なのでサブキャラを入れると120

          ドラゴンクエスト10を1万時間プレイしてみた結果1

          「なりきりチャット」のオフ会に行った話

          例のごとく20年前の話だが一度だけなりきりチャットのオフ会というものに参加したことがある。 レストランを貸し切っての大規模なオフ会で、こんな機会は滅多にないだろう、ということで私は参加を決めた。 そのサイトには私の恋人のキャラクターもいたので、ドキドキして「オフ会は参加されますか?」と聞いたのだが「オフでの交流はちょっと抵抗があって………」との答えだった。 ちょっと残念ではあったが、ただでさえ情報量の少ない当時のネット社会、こういう考えの人の方が多かったように思う。 恋人

          「なりきりチャット」のオフ会に行った話

          「なりきりチャットに人生を捧げていた大人の思い出話」を書くにあたって考えていたこと

          「なりきりチャットに人生を捧げていた大人の思い出話」の補足などを書いてゆきたいと思います。 最後まで読んでいただいた方はありがとうございます。読んでない方は、気が向いたら暇つぶしにでも読んでいただければ嬉しいです。 1990年代から終わり頃から2000年代初頭にかけて、「なりきりチャット」、「PBC」、「PBW」と呼ばれるコンテンツを主に取り扱ったウェブサイトの爆発的なブームがあったんじゃないかと思います。 ありとあらゆるジャンル、世界観設定のサイトがあり、サポートサイ

          「なりきりチャットに人生を捧げていた大人の思い出話」を書くにあたって考えていたこと

          なりきりチャットに人生を捧げていた大人の思い出話18

          さて、このシリーズはこれで終わり………のように思えるがもうちょっとだけ続く。 入院する少し前に登録した「現代異能もの」のサイトについてである。 なんとこのサイト、気付いた頃には閉鎖していた。 ラインハルトに別れを告げ、しばらくネットから離れた期間が1ヶ月くらいあり、その間の出来事だ。 原因はやはり、登録者人数が少なかったことのようだ。 サイトの跡地だけ残っており、掲示板には恋人のキャラクターから心配するメッセージがいくつか届いていた。 ダメ元でそれに返信をしたが、もう相

          なりきりチャットに人生を捧げていた大人の思い出話18

          なりきりチャットに人生を捧げていた大人の思い出話17

          退院すると、携帯とPC、フリーメールのアドレスなどなど………ありとあらゆる場所にラインハルトから大量のメッセージが届いていた。 着信履歴の数は………見たくないほどだった。 私は、まず心配してくれていた学校の友達に退院した旨をメールし、ラインハルトには 「入院してました、ごめん。 色々考えたんだけど、なりきりチャットのサイトから登録を解除したいと思います。 私たちの関係も終わりにしたい。」 と、伝えた。 終わりにしたい理由も説明した。 生活を束縛されているようだというこ

          なりきりチャットに人生を捧げていた大人の思い出話17

          なりきりチャットに人生を捧げていた大人の思い出話16

          毎日、気持ちが憂鬱だった。 ラインハルトと話すのが辛くて仕方がなかった。 でも、私が傍にいないと死んじゃうんだ。 それだけは嫌だと自分に言い聞かせた。 気分転換をする為に、今までいたサイトとは全く別の世界観である「現代異能もの」のなりきりチャットに登録してみた。 なりきりチャットが苦痛で、気を紛らわせる為になりきりチャットをする。 その異常性に気づけないほど私もおかしくなっていた。 「現代異能もの」のサイトは、今までいた盛況なサイトとはうって変わって人が少なく、数日の

          なりきりチャットに人生を捧げていた大人の思い出話16

          なりきりチャットに人生を捧げていた大人の思い出話15

          ラインハルトのプレイヤーは、会うなりハイテンションではしゃいでいた。 私は昨夜の出来事を思い出しながらも 「折角会えた機会なんだし、今日は今日で楽しもう」 と、気持ちを切り替えた。 どこへ行ったらいいかわからなかったので、よく行くアニメショップやカフェを案内した。 機嫌が悪くなったり、メールが大量に送られてきたりする時は怖いけど 二人で過ごしたり、話したりする時間は楽しい。 このまま何事もなく今日が終わってくれれば……… しかし、夜に差し掛かるに連れて徐々にライン

          なりきりチャットに人生を捧げていた大人の思い出話15