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ドラゴンクエスト10を1万時間プレイしてみた結果3

DQ10の対人戦って?

DQ10にはコロシアムと呼ばれるPVPシステムがある。
今はグランプリと呼ばれる期間限定イベントの時に触る程度しかやっていないが、一時期このコロシアムに入り浸っていたのでこれについても書こうかと思う。

コロシアムの戦闘は通常の戦闘とは異なっている。
戦闘システムがコマンド入力式なのは変わらないが、ポイント制で敵チームのプレイヤーを倒したり、味方を蘇生したりすることでポイントが入る。
ポイントをより多く持ったチームが勝ちだ。

行動パターンが決まっている相手ではないので、「こういう行動をしたらこう出てくるはず」という読み合いが実に面白い。
相手の数手先を常に読む詰め将棋のような感覚である。

「判断が遅いッ!」

ある時コロシアムで固定パーティを組んでいたメンバーが鱗滝さんのようなことを言ってきた。

「コマンド選びが遅いよ、読み合い判断で迷う瞬間があるだろ」

「そうだね、その通りだよ」

痛いところを突かれてごめん、と謝った。
私はこの頃、相手の行動が読めない時、無意識に考える間があった。
だがコロシアムは考えると同時にコマンドを決定しなければ命取りだ。

しかしこの鱗滝さんはパーティメンバーのことをよく見ている。
勝つ為に味方のことをよく見て、叱咤激励してくれることはありがたいと思っていた。

コロシアム自体は特に関係ないのだが、メンバーとの面白エピソードは沢山ある。
なぜかコロシアムの中ではなくロビーで喧嘩を売られて買ったこととか、ガラの悪いものもあるが今思い出すと全てが良い思い出だ。

一番の思い出といえば、自分の性別が予測もつかないことで鱗滝さんにバレたことだ。
基本、私はMMOでメインは男キャラしか使わないし、中の人の性別は明かさない主義なのでコロシアムメンバーに対しても同様だった。
皆私のことを男だと信じて疑わなかったし、それで良いと思っていた。

が、ある時、コロシアムで気持ちよく勝利した後、私たちは戦闘以外のことをしたくなったのかもしれない。

「お互いのハウジング見ようぜ」

なぜかハウジング見学会をすることになった。
ハウジングは今になってハマって色々凝ったこともしているのだが、当時はただ適当な家具を並べただけの何の面白みもない家に住んでいた。
しかし、その面白みもない家を見て鱗滝さんが言ったのである。

「いっちって女の人?」

バレる要素が全く見当たらなかった。
少し動揺して
「どうしてそう思った?」
と聞いた。

「家具の配置方法だな。男っていうのはハウジングは機能重視なんだ、だからアイテム収納家具は間を離して配置するんだよ。
間を離さないとアクセスが悪いからね。
でもいっちの家は家具と家具の間の間隔が狭すぎる、機能より見た目優先なんだ。
こういう配置方法をするのは女だよ」

こいつやべえな

コロシアムの戦闘においても味方をよく見ている人だなと思っていたが、見過ぎである。

「いっちはどう考えても男だよ。何言ってんの?」
他のメンバーが言う
「いや、絶対女だな」
だが鱗滝さんは譲らない。

「どうなの?」

「そうだね、その通りだよ」
判断が遅い、と指摘された時と全く同じ返しをしてしまった。

確かに当時は家具と家具の間を詰めに詰めて配置していたと思う。
おかげで家の中がゴチャゴチャになっており

知らん人からスライムチャイムにゴミ屋敷と書かれるほどだった。

とまあ色々あったが鱗滝さんとは今でも遊んでいる。
最近この話を「こんなことあったよね」と本人にしたら
「そんなことあったっけ!?当時の俺やべえな!」
と言っていた。

忘れたんかい

私にとっては一生忘れられないエピソードだろう。

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