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エッセイぽいもの

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2023年5月の記事一覧

16歳の自分が30歳の自分に書いた恥ずかしい手紙

16歳の自分が30歳の自分に書いた恥ずかしい手紙

昨日は母校に行って高校1年生のときのクラスメイトと会い、「30歳の自分へ」というタイムカプセルのような手紙を回収してきた。母校へ向かう電車の中では、一刻も早く葬り去りたい気持ちをそのままnoteに書いた。

学校で受け取ったその“手紙”は、ルーズリーフの1ページを半分に切り取り、封筒風に折り畳んだものだった。友達に見られるのが恥ずかしくて怖くて、その場では開けられなかった。

ようやく手紙を読んだ

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書くに値すると信じる気持ち

書くに値すると信じる気持ち

自分が好きな文章の要素のひとつに、「“書くに値する”という気持ちで書けているか」というのがあると、最近気づいた。

書くに値するという気持ちで書かれた文章からは、書き手の熱と思いが伝わってくる。たとえば、誰かの人生経験についてや愛してやまないものに関する文章を読んだとき。それに心を動かされるのは、「書くに値することなんだ」という、書き手の信念のようなものがあるからじゃなかろうか。

意識的な信念で

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あの頃のボタン連打に思う、意味不明でも躍起になっちゃう人のキュートさ

この前、YouTubeでポケモン(バイオレット)のゲーム実況を見た。自分がプレイしたポケモンゲームは、小学生の頃にやりこんだサファイアが最後だ。初めて見るバイオレットは、二次元とはまるで違う立体的な世界観、動きの細やかなポケモンバトル、今っぽい会話、新たなやり込み要素や演出と新鮮さに溢れていた。

一方で、ポケモンセンターで流れるBGM、ポケモンが進化するときのBGM、ポケモンが技を忘れるときの「

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大人数よりもふたりで行くご飯が好きなのは

大人数よりもふたりで行くご飯が好きなのは

「この人は自分に興味がないんだな」というのが、嫌でもわかってしまう瞬間がある。初めてそれを強く感じたのは、大学生1年生のときだったと思う。入学したての頃、新入生と先輩たちと男女5〜6人で行ったファミレス。目の前に座った男性の先輩は、わたしの隣に座る女性にばかり話しかけ、質問し、その場は盛り上がっていた。自分がいなくても変わらないだろう空気感が悲しくて、存在感を出そうと合いの手をうったり、うまいこと

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