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エッセイぽいもの

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2018年8月の記事一覧

高校生だった私が駅に立ち尽くした理由

高校生だった私が駅に立ち尽くした理由

今年に入ってから、わたしは仕事を理由にマッチングアプリを使っている。

今でこそマッチングアプリやネットで知り合った人に会うっていうのは一般的だけど、数年前はそうじゃなかった。

それで、わたしが初めてネットで人に会ったのはいつだったっけ、と思い返してみたら、存在すら忘れていた傷をえぐってしまった。

というわけで、今回は昔の失恋話をします。

***

わたしがネットを通して初めて人と交流したの

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意味がないことの価値を思う

意味がないことの価値を思う

大学生の頃を思い返すと、私はほとんど意味のないことしかしてなくて、当時の意味のわからない写真がたくさん出てくる。

夏、田舎道を無意味に長距離歩いている学生達。なぜか登山用のザックに水風船をつけて得意げにしているわたし。思い思いの仮装やコスプレをして100キロ歩いたときの写真。酔っぱらって勝手に撮られた友達の自撮り。酔っぱらったときのわたし。寝てる友達の鼻にわさびつけようとしておふざけした夜の写真

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平成最後の夏、じゃなくても。

平成最後の夏、じゃなくても。

去年の夏の終わり、彼と車に乗っていたら、ラジオからフジファブリックの「若者のすべて」が流れてきた。

「夏が終わったんだな」と寂しく思ったのを今でも覚えている。

今年の夏も、もうすぐ終わる。

***

今年は、なんだか特別な夏だった。そんな空気感がある。

きっとそれぞれが「平成最後の夏」として思い出す情景を、ひとつやふたつ胸にしまっているに違いない。

一方わたしはというと、今年

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過去に引っ張られないでね、という話

過去に引っ張られないでね、という話

過去のことで今も苦しんでいる人が勇気を出して話したカミングアウトに、冷たい眼差しを向けられる。

過去の自分を悔いて今をまっとうに生きている人を、昔も今も当事者でもない人がとやかく言うのはどうなんだろうか、と少し悲しくなった。

過去の失敗とか過ちとか迷惑をなかったことには出来ないけど、昔の自分と今の自分が違うなら、それはすごいことだと思う。

過ちと向き合えずにずっと変われなかった人

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お医者さんの好き嫌い問題

好感を持てるお医者さんに出会えるかどうかは、運なのだろうか。

もし感じがいいな、好きだなと思える先生に出会えたら、ラッキーと思っていいかもしれない。この際、腕がいいかどうかは置いておいて。

わたしの場合、今まで好きになれない先生もいたし、会えてよかったと思える先生もいた。

最初にわたしが関わったお医者さんは、おそらく小児科の先生だ。その先生のことは、なかなかに好きだった。

わた

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捨てられないどころか、モノを使えない人たちのこと

捨てられないどころか、モノを使えない人たちのこと

好きであればあるほど、また思い入れがあればあるほど、「モノ」を使えなくなったりする。

この前、会社の人とライブなどで買うグッズの話をしていた。

「ライブグッズのタオルとか、全然使えなくない?」と言うと、後輩から「わかります、使えないです」との共感を得た。

わたしの家には、去年の夏に買って洗濯してから、1度も使っていないタオルがある。音楽イベントで買ったフェイスタオルで、数名のイラストレーター

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雑すぎるはじめての一人暮らし

雑すぎるはじめての一人暮らし

社会人1年目の冬。生まれて初めての一人暮らしを始めました。

少しでも早く実家を出たかったのと、極度な面倒くさがりゆえ、引っ越し前の準備はほぼゼロ。

物を買い揃えたのは、引っ越し先を決め、実際に住み始めてからでした。

引っ越し業者は使わず、着替えなどはダンボールに詰めて実家から郵送。そのほか使えそうなものは、リュックに詰めて手持ちで持っていきました。

入居日のこと入居日は、ベッドや洗

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