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最高のママ


今回紹介するお話

「妻が他界し1年経ったとき、当時3歳の息子が通っている幼稚園の運動会があり8歳の娘と母と一緒に息子を応援しに行きました。そんな中、運動会のプログラム「ママとおどろう」が始まると、娘が弟の手を取り・・・。」

今回紹介するのは、10年前に妻に先立たれた娘と息子の3人暮らしの男性の投稿です。
※投稿時期は2004年頃と思われます、違っていたらごめんなさい。

このお話をYouTube上でアップされたものがありましたので、併せて紹介していきます。

投稿内容

もう10年も前の話。妻が他界して1年がたった頃、当時8歳の娘と3歳の息子がいた。妻がいなくなったことをまだ理解できないでいる息子に対して、
私はどう接してやればいいのか、父親としての不甲斐なさに悩まされていた。

実際私も、妻の面影を追う毎日であった。寂しさが家中を包み込んでいるようだった。そんな時、私は仕事の都合で家を空けることになり、実家の母にしばらくきてもらうことになった。

出張中、何度も自宅へ電話をかけ、子供たちの声を聞いた。2人を安心させるつもりだったが、心安らぐのは私のほうだった気がする。

そんな矢先、息子の通っている幼稚園の運動会があった。“ママとおどろう”だったか、そんなタイトルのプログラムがあり、園児と母親が手をつなぎ、輪になってお遊戯をするような内容だった。こんなときにそんなプログラムを組むなんて・・・

「まぁ、行くよ♪」 娘だった。

息子も笑顔で娘の手をとり、二人 は楽しそうに走っていった。一瞬、私は訳が分からずに呆然としていた。隣に座っていた母がこう言った。

あなたがこの間、九州へ行っていた時に、正樹はいつものように泣いて、お姉ちゃんを困らせていたのね。そうしたら、お姉ちゃんは正樹に、「ママはもういなくなっちゃったけど、お姉ちゃんがいるでしょ?」「本当はパパだってとってもさみしいの、」「だけどパパは泣いたりしないでしょ?」「それはね、パパが男の子だからなんだよ。まぁも男の子だよね。」「だから、だいじょうぶだよね?」「お姉ちゃんが、パパとまぁのママになるから。」
そう言っていたのよ。

何ということだ。娘が私の変わりにこの家を守ろうとしている。場所もわきまえず、流れてくる涙を止めることが出来なかった。

10年たった今、無性にあの頃のことを思い出し、また涙が出てくる。来年から上京する娘、おとうさんは君に何かしてあげられたかい?

君に今、どうしても伝えたいことがある。支えてくれてありがとう。君は最高のママだったよ。私にとっても、正樹にとっても。ありがとう。

YouTube

このお話を元に作られた動画がいくつかありましたので、一部を紹介します。※ご紹介する以外にも動画はあるようです。

ニコるん

2chスカッとスレ場

/ゆっくりが語る1分で泣ける2ch

(2ch)ひまつぶしチャンネル『LAN』


さいごに

私のnote記事は営利を目的とはしておりません。
単純に涙した話を皆さんと一緒に共有したいと思い記事にしています。

しかしながら「著作権」などの問題がある場合は削除致しますのでお知らせください。
なお、掲載している画像は いらすとや 様、みんちりえ様から頂きました。

最後までゆっくりお付き合いいただきありがとうございます。

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