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【芸術で日本を溢れかえらせる#6】初めて自分で絵を描いてみた話

みなさんこんにちは!
2022年もそろそろ終わりが近づいてきましたね。
皆さんにとっての2022年はどんなものでしたか?

僕は就職が決まったり、初めて海外に行ったりと激動の一年だったなと感じています。今年が終わる前に、自分がやってきたことを棚卸してみると、2023年のヒントになるかもしれませんね!

僕は大晦日めっちゃ暇なので、ゆっくりぬくぬくしながら今年1年を振り返ろうと思います!
僕自身の思いや、最近取り組んでいることについてnoteで紹介してます!
↓こちらです!↓ぜひご覧ください!↓

さて今回は題名の通り、「自分で絵を描いてみました!」という話をします!
実は私、人生において音楽以外の芸術作品を生み出したことがほぼ皆無なのです。自分でいうのもなんですが、美術的センスみたいなものが壊滅的でして、中学校の時の動物園での写生大会では、美術の先生をして「これは岩か何かかな?💦(本当はカバ)」と言われてしまうくらい。
そんな私が絵を描いてみたこと、そしてそこから気づいたことについてお話をしようと思います!
今回のnoteは若干ラフです!(笑)
それではご覧ください。

なぜ絵を描くに至ったのか?

これまで美術作品を創るということに全く縁がなかった私が、こうした作品を創ろうと思った理由は2つあります。

①アーティストと話していて創ってみたくなった

これまでnoteで紹介してきたような活動や企画(芸術の種をまく会など)をしている中で、たくさんのアーティストと話してきました。
彼らの人生や、その中でのアートの役割を聞いていると、アートというのは本当に心が広くて、それでいて魅力的だと感じます。
これまでセンスがないから、上手に描けないからという理由で敬遠してきたアートでしたが、彼らとの対話を通して、そういった次元ではなくて「自分の内側を投影してみたい」とか、「単純にちょっと創ってみたい」とか、そうした思いまでも包摂して形にしてくれるものがアートなんだと感じられたのです。

もっと簡単にいうと何ですかね、こう”やってみた”っていうのが本当に許されるというか、それくらいの感覚でもその魅力の一端に触れられるというかそんな感じでしょうか。
そういう確信が持てたからこそやってみようとなったんだと思います。

②訪問した先輩の家に自主制作の作品が飾ってあった

①で話したように、「なにかしらの美術に触れたい、作品を創ってみたい」と漠然と思っていたのですが、正直何から始めていいのかわかりませんでした。
「どんなジャンルなら気軽に手が出せるのか?」
「家でもできるものにはどんなものがあるのか?」

いつも話すアーティストが描いている絵や、美術館のにある絵は到底やってみようとは思えないくらい難しそうなので、自分で出来るものがピンとこなかったんです。

そんな折、社会人1年目のお世話になっている先輩の家にお泊りをしに行きました。
先輩の家に入るやいなや目に飛び込んできたのが、後日僕が作ることになった先輩自作の”フルイドアート”(あとで説明します)でした。
濃い緑がベースとなってカンバスを満たしていて、所々にこまかな濃淡がついてて、金色の線が走っている、そんな絵でした。
彼は美大出身でもなく、大学でもずっとクラリネットを吹いていた人なので特別美術に造詣があるとかではないはずです。
でもそんな彼が創ったその美術作品をみて「めちゃくちゃかっこいいし惹きこまれるな」と感じたのです。
「これだ!」と思って、フルイドアートを創ることに決めました。

先輩聞いていますか、先輩のアートに触発された人がここにいますよ(笑)

大学4年生、冬。人生初の画材を買う。

さて僕が創ろう思った美術作品は”フルイドアート”というモノです。
フルイドアートとは、絵の具の流動性を利用して制作する作品のことです。複数色のアクリル絵の具を混ぜて、カンバスの上に流し(fluid)、液体の軌跡で描きだします。
↓こんな感じのイメージです。↓

調べてみると”初心者でも楽しめる!”みたいな触れ込みで流行っているようでした。例にもれず僕もそれに乗っかったのです(笑)

このフルイドアートでは、
・アクリル絵の具
・ポーリングメディウム(絵の具同士を混ざりづらくし、また流動性を高めるもの)
・カンバス
が最低限作成に必要です。
無論、一個も持っていないわけですので、齢22にして初めて画材を買うことになりました。
世界堂さんにお邪魔して、画材を買ってきました。

実際に買った画材

全くの未経験故、オオカミの群れに紛れ込んだ羊みたいな気分でした。
「ポ、ポーリングメディウムってぇどれですかぁ」みたいな感じでおどおどしていたと思います(笑)
店員さんが優しくて助かりました。

レッツ・ポーリング(Lets'pouring)!

さあ、いよいよ創っていきます!
めっちゃ簡単に制作の流れを説明すると

①アクリル絵の具とポーリングメディウムを混ぜる
②①をブレンドする
③ブレンドしたものをカンバスに注ぎ込んで、カンバス上で流す
④乾かして完成

って感じです(笑)
この動画を参考にさせていただいたので詳しくはこちらをご覧ください。

そうして出来上がったのがこちら!

どうでしょ?初めてにしてはイイ感じ?
皆さんどう感じますか~!!

元々は、青を基調として、その上に黄色や金色が躍るように見せたかったんですが、ポーリングメディウムの配合バランスなどの関係で黄色と青が混ざり、なんか”チェリオライフガード”みたいな色合いになりました(笑)
これも経験ですね(笑)

フルイドアートを制作してみて

さて制作全体を通して感じたことを最後に書いてみようと思います。

①シンプル楽しいし、新しい発見ばっかり

これまで絵を描いてこなかったものですから、
世界堂に入ったときに
「画材ってこんな種類があるんだ」とか
「カンバスってこんなに大きなものもあるんだ」とか
「筆ってこんなにいろんな種類の動物さんから作れるんだ」っというふうに準備段階からいろいろな発見がありました。
また制作中も
「この色とこの色混ぜたらこんな色になるのか」とか
「絵具ってこういう風に流れるんだ」っていうような発見がありました。
いやいや、何を始めるにも遅いということはないし、新しいことに手を出してみるといいことがたくさんありますね!

②何も言いたくないし、めっちゃ言いたくもある

これは作品を制作した自分の気持ちに関する話です。
この絵を制作するにあたって、色の選び方や、絵の具の流し方などに自分なりのテーマをもって込めたつもりです。
「こういう作品を創りたい、自分の心の中のこういうモノを表現したいから、こういう色を使おう」って感じです。

込めた思いがある分、作品を通してそれが鑑賞者に伝わってほしいなと当然のように思うのですが、同時に「何も言わずにこの作品を見て人は何を思うのかな」ということが無性に気になります。
何も言わずにこの絵を見た人が、自分が込めた思いや情景を思い浮かべるのか、それとも全然違うものを思い浮かべるのか、気になるということです。
それは自身の表現が、自分の表現したいものを伝えてくれているのかという証左を実感したいということかもしれないし、自分の考えていることと違うことを感じ取ってくれたら面白いかもという期待かもしれないです。
作品を創る前はそんな事みじんも思わなかったのですが、終わってからこういう思いがあふれてきたんです。

でもやっぱり「自分の込めた思いや情景を知ってほしいから言葉で伝えたい」とも思うんです。
言葉で伝えるのは味気ないでしょうか?私はそうは思いません。
作品が自分の考えていることを伝える手段だとしたら、”伝えることではなく、伝わることが大事”と考えているからです。

だからこそ「何も言いたくないし、めっちゃ言いたい」んですよね。

この点は今後のアーティストとの会話の中でも重要な気づきとして展開できるような気がします。
もちろん、僕は初めてアートを創ったわけで、アーティストたちが1つ1つの作品に込める思いや重みは比較できないくらいのものですので、また話は違うと思うんですが、それでも彼らの気持ちを氷山の1粒くらいは感じられたのではないでしょうか?

さて、今回はアートを初めて製作したという話について書きました!
フルイドアート、めちゃくちゃ始めやすくてそれでいてたくさんの発見があるのでお勧めです!
皆さんもぜひ!

それではまた~!


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