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結局、企業はSDGsに取り組んだ方がいいの?

こんばんは。株式会社アイ・ブロードの稲葉です。noteの編集長を担当しています。人材紹介、人材派遣、就職・転職相談などの総合人材サービスを展開しております。私稲葉は普段は営業やキャリアアドバイザーを担当しております。

さて、昨年くらいからSDGsという言葉をよく耳にするようになりました。テレビドラマの中で何気なく出てきたり(「この恋あたためますか」にもさらっと登場しましたね)某テレビ局が「SDGs Week」みたいなキャンペーンを実施したりSDGsをメインで取り扱うラジオ番組が放送されていたり。一般的な認知度も上がってきているのではないでしょうか。

別に私はSDGsの専門家ではないので、この場で「SDGsとは?」みたいな記事を書くつもりはありません。よく分からないなぁという方は検索してみて下さい。

で、そのSDGsですが、なんとなくSDGsを知っている企業の経営者の方や総務部の部長さんなどは多分、こう思っていると思います。

「で、企業としてSDGsに取り組むと何か良いことあるの?」

もちろん持続可能な開発目標を達成してより良い世界にする為に取り組まないといけないのですが、それは何も企業だけに課せられたミッションではありません。地球に住む私たち全員が誰一人取り残さずに取り組むべき課題でもあります。

しかし、「普段の事業でただでさえ忙しいのに、さらに労力と時間を費やしてまで、企業として取り組むメリットはあるのか?」という疑問はあると思います。その疑問の回答になるかは分かりませんが、私なりに考えてみたことをこのnoteに綴りたいと思います。参考にしてみて下さい。

SDGsに取り組んでいる姿を見た人がその企業に対しどのような印象を持つかを想像してみよう

別にSDGsは環境問題だけを解決する為の目標ではないです。SDGs17の目標の中には、

1、貧困をなくそう

3、すべての人に健康と福祉を

4、質の高い教育をみんなに

5、ジェンダー平等を実現しよう

8、働きがいも経済成長も

17、パートナーシップで目標を達成しよう

など、環境問題に関連すること以外にも、私たちが一つしかない地球でこれからも安心して暮らし続ける世界を実現する為に、達成すべき目標が定められています。

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学校教育の現場でも、学習指導要領にSDGsが盛り込まれるそうなので、今後は「SDGsネイティブ」な若者が増えていくでしょう。身も蓋も無い言い方ですが、若ければ若い方が今後の人生の中で地球で生きていく時間が長いので(当たり前)、自分達の未来の為に、SDGsの達成意識が高い人が若者の中には多いと思います。

企業からして、SDGsに取り組んだからと言って例えばすぐに売上アップに繋がるというわけではありません。逆にコストや労力がかかることもあるでしょう。

但し例えばメーカーなどが取引先や仕入れ先を選定する基準にSDGsに取り組んでいるか否か、というものを設定することはあると思いますが。

私が考える、企業がSDGsに取り組むメリットはずばり、

企業価値が上がる

ということに尽きると思います。

分かりやすい所で言えば、上述の通り今後はSDGsネイティブな若者が増えていくでしょう。特に、SDGsは2030年までに達成しようという目標なので、今後10年ほどの間で就職活動を行う若者からすれば「SDGsに真摯に向き合っている企業かどうか」は、志望先を決める際の判断基準となるのではないでしょうか。フェアトレードと似たような考え方で、いくら企業規模や売上規模が大きかったり待遇が良い会社だったとしても、SDGsには無関心というような印象を持たれてしまっては、就活生にエントリーされない、というようなことも起こり得るのではないでしょうか。

リクルートに関することだけではありません。既存の社員からすれば、SDGsに取り組んでいる企業に在籍しているということを誇りに思ってくれるかもしれません。「SDGs?あぁ、うちの会社取り組んでるぜ?」と、社員の家族やその周りの人々からの評価も上がってしまうかもしれません。

企業の生き残りが益々難しくなっていくこれからの時代、SDGsに取り組むことがステークホルダーからの評価が上がり、企業の生存戦略にも繋がるのではないでしょうか。

そんで、具体的に何をすればいいの?

無理にSDGsに取り組もうとしなくても、普段から気付かぬ内にSDGsに当てはまる活動をしている企業も多いと思います。例えば、

■月に1度、従業員のみんなで会社の周りの清掃活動を実施している

■家庭の事情などで時短や日数限定でしか働けない人をパート社員として積極的に採用している

■社員が学校に出向いて生徒に向けて課外授業を開催している

■教育機関と協力して新しい技術開発に取り組んでいる

など。せっかくこのような活動をしているなら、改めてSDGsに即しているか確認した上で、企業の外に向かって活動内容を発信してみてはいかがでしょうか。今の時代ならSNSなどでも気軽に発信出来ます。但しあまりにも実態にそぐわない内容や明らかにこじつけなことを発信するとSDGsウォッシュと捉えられてしまう恐れもあるので、その辺りは慎重に行いましょう。

アイ・ブロードはこんな活動をしています

ちなみに、私たちアイ・ブロードが所属している東名グループでは、年に2回、「富士山清掃」というボランティア清掃活動を従業員や関係者の方々と一緒に実施しています。

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清掃活動前のラジオ体操の様子

もちろんこの清掃活動のことも会社の公式アカウントでSNSで発信したり、つい最近弊社の代表がラジオ番組にお呼ばれし、SDGsに関連する自社で取り組んでいる活動についてお話する機会なんかもありました。

企業でSDGsに取り組む場合、従業員だけでなくその家族やお客様など、色々な人を巻き込んだ活動が出来ると、さらに目標達成に近づくことが出来るのではないでしょうか。

まとめ

というわけで企業がSDGsに取り組んだ方が良い理由としては

■企業価値の向上

■リクルート活動に寄与する

■社員が会社に誇りを持ってくれる

■長期繁栄(企業の生存戦略に貢献)

■これからも暮らし続けることが出来る世界の実現

というようなことだと私は考えます。風が吹けば桶屋が儲かるとかバタフライエフェクトではないですが、「巡り巡っていずれ良いことが起きる」ことを期待して、SDGsに取り組んでいきましょう。

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