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私とラジオと。

 中学生や高校生の時にラジオを聴いていた人ってカッコいいなと思っていました。

 私はラジオを聴かずに育ってきた人間で、大人になって車でサーフィンに行くようになって、オシャレっぽさからJ-Waveを聴いていました。あと、Tokyo FMの浜崎美保さんの声が素敵だなぁと、それくらいしか私とラジオの接点はありませんでした。

 私はかなりのテレビっ子で、帰宅するとすぐにテレビをつけてしまう人だったですが、昨今の特にバラエティーの騒音に近い虚無にようやく気付きました。 
 緊急事態宣言が発令され、テレワークになった時くらいから、私はテレビをつける時間、つけない時間の習慣をやっと持てるようになりました。そこで始まったのが、私的「ラジオの時間」。

 当初は、テレワーク中はJ-Waveを聴いていました。しかし、オシャレすぎてあまり私の中に入ってこず、徐々にTBSラジオに移行しました。
 特に、TBSアナウンサーの外山恵理さんが代役を務めていた「たまむすび」が好きになりました。
 外山さんはきっと、アナウンサーとしてはちょっと不器用な人なのかもしれません。
 時々、会社員として言いたいけど言えないことを勢いよく言ってくれます。でも、永六輔さんという素晴らしいメンターに出会い、ラジオという媒体に出会い、居場所を見つけた人なのかなあと思っています。
 私もかつては言いたいことを言う人でしたが、メンターを見つけられず、居場所だと思っていたところが居場所でなかったようで、今となっては会社に負けた存在です。なので、小気味のいい外山さんの存在は、私の希望です。
 一度、TwitterでDMをいただいたことがあります。文章も、いつもお聴きしている外山さんの様子が浮かんでくるような明るいもので、最後に「いつかお会いしましょう!」と締めくくられていました。本当にいつかお会いできたらいいなぁと思っています。

 外山さんが代打の「たまむすび」から始まり、その前番組の「生活は踊る」も聴き始めました。今では、どんどんさかのぼり朝から伊集院さんの番組、森本毅郎さんの番組を拝聴しています。
 そういえば、9月で終わってしまいましたが「action」で、クドカンさんがお休みの間、女優の伊勢志摩さんが代打で出演されていました。女優の時の独特な存在感も以前から好きでしたが、ラジオでお話されている時の伊勢志摩さんはとても優しい感じが伝わってきて、ますますファンになりました。
 ラジオって、「パーソナリティー」と呼ばれるだけあって、テレビより、その人が進行する意味合いが濃いんだと思います。「個」があぶりだされるのがラジオだと思います。
 テレビは万人受けが肝要。それと近年のコンプライアンスが、がんじがらめにしてしまっているのかもしれませんね。
 
 そんなわけで、長らくテレビっ子だった私がラジオに移行し、とりわけTBSラジオびいきになったお話でした。
 とはいえ、テレビ番組も番組表を見て、必要なものを視聴・録画して楽しませていただいております。
 ただ、テレビをのべつ幕なし、つけっ放しにする習慣がなくなったという話でございました。
 人生の限られた時間を豊かに過ごしたいものです。

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