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原点 ーはじまりのはじまりー

今回は、IBASYO.base代表がなんでこの活動をしようと思ったのか、
何を目指しているのかなどなど諸々書いていこうと思います。

個人的な、極めて個人的な話です。

いくつかのきっかけを書こうと思います。

さて、そもそも僕が大学生になる前から思っていたことは、”地域のつながり”がいかに重要かってことでした。

僕が高校生の時、あることに気付いたんです。小さいけど大事なこと。

それは、自分って意外といろんな人に見守られているんだなってこと。

毎朝学校に行くときに挨拶してくれるおっちゃん
真冬に家の鍵を忘れた時に家に招いてくれた近所の人
小学生の頃に自転車を譲ってくれた隣の家の人
どうでもいいことをいっつもだらだら話していた床屋の兄さん。

別に僕の地元は田舎ってわけでもなく、大きめの都市の住宅街でしたが、こういう繋がりが自分にはありました。

そういうことを考えていたときに、ああ俺って絶対犯罪とかできないなって思ったんです。
多くはないけど、ちゃんと意味のあるつながりを自分のせいで台無しにしたくないって思ったし、期待に応えたいって気持ちがどこかにありました。

家族ではないし、なんなら名前だって知らない人もいました。
でも、そのゆるくて、確かなつながりが中学、高校の不安定な自分を支えてくれていたんだと気づいたことが大学生になって、自分が中高生がいろんな繋がりを得られるような活動をするようになったきっかけの一つです。

そして、もう一つは、僕が大学に入ってからの話です。

特にやりたいことなんて何もなかった高校生だった自分が、大学に入って気づいたこと。

それは、自分の「好き」に夢中になれる人がこんなにもいるってことでした。

自分が高校3年間を学校と家の往復で過ごしていたときに、「好き」に夢中になっていた彼らは、海外で学び、趣味を極め、起業をし、やりたいことをやっていました。

自分だけ灰色の世界から来て、みんなは自分の色で満ちた世界からやってきたみたいだなってホントに思いました。
自分には、得意なことは何もなかったし、これがやりたいんだ!
って言えるものが何もなかったんです。

だからこそ、自分は夢中になれるものを持っていない分、イベント行ったり、面白そうな先輩の話を聴いたり、違う言語学んでみたり、とにかくいろんなものを吸収しようと決めました。

キックボクシングをはじめ、バイトをはじめ、中国語を学びはじめ、何かイベントがあれば行き、田舎に行って、全然世代の違う人と話したり、狩猟の見学に行ったり、畑を耕したり、とにかくいろんなことを始めて、やめるってことを繰り返した一回生。

やめたことは、決して後ろ向きな決断じゃなくて、経験の通過点として捉えたからこその前向きな決断です。
もちろん、今も続けていることもあるし、今は行動はしていなくてもいつかもう一度しようと思っていることもあります。

その経験の中で、僕は地元を、地域を、地方を、もっと面白くしたいって気持ちで本気で動いている大人たちとの出会いや新しい知見を開いてくれた本、大学の友人たちが持っている多種多様な社会課題に取り組む熱量に圧倒されつつ、僕は、中高生の進路や人生の選択肢が広がるようなサポートがしたいと思うようになりました。

そして、同時に自分の興味の延長線上にある「これがやりたい!」っていう気持ちは、積み重ねた経験の中からしか生まれないのだと気づきました。

やりたいことが見つからないのは、圧倒的に経験が足りていないことが原因だというのが僕の考えです。

中学、高校の時にもし、自分が部活と勉強以外に本気になって夢中になれるものがあったら、僕の進路や考え方、コミュニティの大きさが違ったんだろうなと思うし、幸運にも個性強めの大学のはじめの一年間でこれまで考えられないほどの多くの経験と面白い人たちとの出会いが自分の人生の選択肢を格段に増やしたと実感しています。

「少しでも多くの中高生にいろんな人に出会えたり、普段できない経験を得られる場所を提供したい」
自分の少しの後悔から生まれた想いがIBASYO.baseを始めるもう一つのきっかけになりました。

このIBASYO.baseのアイデアを最初に友人に話してから数日で、個性が強い(強すぎる)仲間とたくさんの賛同と興味を持ってくれる人たちがいました。
何度も何度も会議を重ね、あーでもこーでもないと自分たちがつくりたいもの、本当に必要にされるものを考えてきました。

まだまだ、僕たちは、思い描いているものからは程遠い場所に立っていますが、これからも休まず、少しずつ歩んでいく決意です。


最後に、自分がこの活動をするにあたって、特に影響を受けた本を載せておきます。


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